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ニコン「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」優れた光学性能で間違いのないマクロレンズ

Xitekがニコン「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」のレビューを公開。優れた光学性能と収差補正をピント全域で実現していると高く評価しています。

Xitek:百微新?杆 尼康Z MC 105/2.8 VR S??

レンズの紹介:

  • ニコンは2018年からZマウントシステムを拡充しているが、マクロレンズはまだまだ不足しているカテゴリだ。ロードマップには以前から「50mm マイクロ」「105mm マイクロ」を掲載しており、そしてついに「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S・NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」の2本が正式発表された。
  • 「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」はS-Lineに属する多目的に使える中望遠マクロレンズだ。
  • 中望遠マクロレンズは王道であり、既にソニーやキヤノンも似たようなレンズを投入している。

ビルドクオリティ:

  • デザインはZ 50mm F1.2と似ているが、細部に改良が加えられている。
  • 全体的に金属パーツを使用しており、表面はサテン仕上がりだ。フォーカスリングはストライプ、コントロールリングはローレット加工である。レンズ先端の加工は意匠であり、回転させることは出来ない。
  • フィルターサイズはAF-Sと同じ62mmを採用している。
  • ナノクリスタルコートに加え、ARNEOコーティングを採用し、効果的にゴーストやフレアを抑えている。
  • 内側にフェルト生地の無い円形フードが付属する。

携帯性:

  • 100mmマクロレンズの中では長いレンズだが、重量はAF-Sと比べて約16%軽量化している。

操作性:

  • フォーカスリングはレンズ全長の1/3近い幅広い面積を占めている。
  • フォーカスリングとコントロールリングはどちらも抵抗量が少なく、比較的滑らかに動作する。
  • L-Fnボタンを搭載しており、カメラ側でカスタマイズした機能を利用することが出来る。
  • Zeiss Batisなどと同様に、OLEDの情報表示パネルを搭載している。焦点距離を表示できるほか、DISPボタンで絞りや被写界深度、撮影倍率などに切り替えることが可能だ。
  • AFリミッターにより合焦時間の短縮化が可能だ。

オートフォーカス:

  • ステッピングモーター駆動のAFには新開発のアルゴリズムとマルチフォーカスシステムを採用している。駆動音を抑えながら高速かつ正確なピント合わせが可能だ。
  • 新アルゴリズムの採用により信頼性と防振性を確保している。さらにピント位置によってF値が変わったとしても、正確なピント合わせが可能だ。
  • マルチフォーカスシステムは高速かつ正確なAF動作に役立つのみならず、ピント全域での描写性能向上に役立っている。
  • フォーカスブリージングはマクロ領域で顕著となる。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 光学手ぶれ補正を搭載しており、補正効果は4.5段分になる。ボディ側の手ぶれ補正と連携して快適なマクロ撮影が可能だ。
  • 独立した手ぶれ補正スイッチが無いため、操作するにはボディ側から指示する必要がある。
  • 1/6秒でも撮影できると感じる。

解像性能:

  • 絞り開放から優れたシャープネスを発揮している。絞るとコントラストが向上し、フレーム全体が改善する。F16まで絞っても性能は維持されるが、F22の小絞りでは回折の影響で顕著な低下が見られる。
  • 遠景でも絞り開放から良好なシャープネスだ。F4?F8に絞るとより鮮明でコントラストもしっかりとしている。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 騒がしい背景も硬さを感じずにぼかすことが出来る。
  • 輪線ボケは目立たない。

色収差:

  • 金属パーツのクローズアップでもパープルフリンジは見られない。色収差は徹底的に抑えられているようだ。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 歪曲収差は良く抑えられており、僅かな樽型に見える。

周辺減光:

  • 周辺減光は絞り開放で目立ち、F4まで絞ると低減し、F5.6で解消する。
  • フィルター径が62mmであることを考えると許容範囲内だ。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • コーティングにより効果的に逆光を抑えている。
  • F8まで絞ると僅かにゴーストが発生する。

総評

ピント距離を問わず優れたシャープネスを発揮するレンズだ。色収差補正も優れており、さらに手ぶれ補正により低照度で像を安定させることが出来る。周辺減光とフォーカスブリージングは欠点と言わざるを得ないが、このクラスでは当たり前の結果だ。従来の100mmマクロと比べてもブリージングの耐性は悪くない。マクロ分野で評判のレンズとなるのは間違いないだろう。

AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F/2.8G IF-ED」と比べると大幅に改善されており、全体的にとても満足している。そして今のところOLEDパネル搭載のZマウントレンズとしては最も低価格である。

とのこと。
キヤノンのRF100mm F2.8 Lと比べると没個性的なスペックですが、優れたシャープネスを備え、ピント距離に関わらず高い光学性能を維持しているのは魅力的。パープルフリンジを含めて収差の補正状態に大きな問題は無いように見えます。マクロレンズとして理想的な光学性能であり、これで売り出し価格が10万円ちょっとと言うのも良いですね。(最近は一眼レフ用レンズと比べて高価なモデルが多かったため)

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