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ニコン「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」は隅から隅まで優れた画質

PhotographyBlogがニコン「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」のレビューを公開。開放から非常にシャープで、隅から隅まで抜群の解像性能と評価。ビルドクオリティも高く、お買い得なマクロレンズと言及しています。

PhotographyBlog:Nikon Z MC 105mm f/2.8 VR S Review

レンズの紹介:

  • ニコンZマウント用の中望遠マクロレンズだ。APS-Cセンサーで使うと換算157.5mmのレンズとして使うことが出来る。
  • 11群16枚のレンズ構成には3枚のEDレンズと1枚の非球面レンズを使用し、コーティングにはナノクリスタルコートとARNEOコート、そしてフッ素コートを施している。
  • 最短撮影距離0.29mで最大撮影倍率1.0倍を利用可能だ。
  • 絞り羽根は9枚だ。
  • インナーフォーカスのため、レンズ鏡筒は動かない。さらに防塵防滴仕様だ。

ビルドクオリティ:

  • 比較的軽いレンズだが、ビルドクオリティはとても良好だ。
  • 内部には金属パーツを利用し、外装にはプラスチックを使用している。
  • 防塵防滴仕様のため屋外の撮影にも適している。
  • とても高品質なレンズフードが付属している。

携帯性:

  • 全長140mm、重量630gと、105mmマクロレンズとしては小型軽量である。
  • Z 6IIのようなミラーレスカメラとの組み合わせでバランスは取れている。

操作性:

  • 鏡筒のA/Mスイッチを操作することでMF操作へ切り替えることが出来る。
  • フォーカスリングを操作するといつでもフルタイムのMF操作が可能だ。
  • 幅広いフォーカスリングはきちんと減衰しており、簡単に操作できる。電子制御のため超微細な操作が可能だ。
  • フォーカスリングのストロークや回転方向を一部のカメラで調節することも出来る。
  • AFリミッターは3系統で切替可能だ。
  • カスタマイズ可能なコントロールリングを搭載しており、絞り・露出補正・ISO感度を割り当てることが出来る。
  • カスタマイズ可能なL-Fnボタンを搭載している。
  • OLEDディスプレイを搭載しており、DISPボタンで表示を切り替えることが可能だ。

オートフォーカス:

  • Z 6IIとの組み合わせでAFはかなり高速だ。被写体をロックするまで0.25秒である。
  • ほぼ常に正確なピント合わせが可能だ。
  • 低照度では少し苦労し、うまくピントを合わせるまで数回のトライが必要となる。
  • マルチフォーカスのSTM駆動のため、動作音は非常に静かだ。静止画と動画どちらにも適している。
  • フォーカスブリージングはほとんど発生しない。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • VCMによる4.5段分の光学手ぶれ補正を搭載している。

解像性能:

  • 中央はF2.8からF16まで抜群の性能だ。F22?F32で回折の影響を受ける。
  • フレーム端の性能は中央とほぼ同じだ。F2.8?F16で最もシャープな結果となる。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケの評価には個人差があると思うが、我々の見解ではとても素晴らしいボケに見える。

色収差:

  • 実写ではあまり目立たず、高コントラストな領域でのみ発生する。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • RAWでも歪曲収差はほとんど見られない。

周辺減光:

  • F2.8で隅にかなり目立つ光量落ちが発生する。これを解消するには少なくとも2段ほど絞る必要がある。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 絞っても最高の光条とはならない。
  • 太陽をフレームに入れてもフレアは良く抑えられている。

作例集

総評

端から端までの優れた画質を実現した全天候型のマクロレンズだ。
絞り値の範囲内で、画面の中央部と周辺部の両方で優れたシャープネスを発揮し、F2.8の絞り開放でも素晴らしい性能を発揮する。周辺光量落ちは他の大口径レンズと同様に問題となり、完全に防ぐためには最低でも2段絞る必要がある。しかし、色収差はほとんど見られず、歪曲もJPEGとRAWの両方でほとんど見られない。

最短撮影距離は29cm、最大撮影倍率は1倍で、AFリミッターにより近距離でのオートフォーカスが高速化されている。また、MF時はフォーカスリングのストロークや方向を調整できるのも素晴らしい。
マクロ専用レンズとして、明るい場所でとても高速で信頼性の高いオートフォーカスを実現している。しかし、暗い場所ではAFが少し迷いやすい。

比較的軽量で低価格な105mmレンズであるにもかかわらず、優れたビルドクオリティだ。OLEDパネルやカスタマイズ可能なL-Fnボタン、カスタマイズ可能なコントロールリングなど、いくつかのユニークな機能を備えている。
また、高品質の丸型レンズフード(ロック式)と高品質のパッド付きケースが同梱されている。

999ポンドという価格で、ポートレートや汎用レンズとしても非常に優れた性能を持っていることを考えると、まさにお買い得なレンズだ。マクロ撮影に少しでも興味のある方は購入をおススメする。

とのこと。
ほぼ満点の非常に高い評価を得たようですね。優れた画質とビルドクオリティを備え、オートフォーカスもマクロレンズとしては高速である模様。実写作例を確認しても、確かにシャープでキレのあるマクロレンズに見えます。ボケを確認できる作例は少ないものの、少なくとも接写時はかなり柔らかい描写に見えます。

私も発売日から使い続け、確かに優れたマクロレンズだと感じています。フレーム全体がとてもシャープであり、コントラストも均質的。ボケは撮影距離によって口径食や硬さを感じるものの、近距離では柔らかく綺麗なボケに見えます。
注意点はやはり周辺減光と低照度時のAF。光量落ちは無限遠側で特に目立ち、AFは低照度時に(接写で)迷いやすい。とは言え、ある程度は想定できる問題であり、運用上で問題となることは少ないと思います。マクロでAF-Cを使いたい場合は気を付けたほうが良いかも。

個人的にもこのレンズはおススメの一本です。マクロ撮影に興味が無くても、キレのある中望遠レンズを探しているのであれば検討する価値があるかなと。

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