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RF135mm F1.8 L USMは特に絞り開放の解像性能と均質性に優れたレンズ

DXOMARKがキヤノン「RF135mm F1.8 L USM」のレビューを公開。EFマウントレンズと比べて絞り開放の解像性能や均質性が優れていると評価。透過率もなかなか良好となっているようですね。

DXOMARK:Canon RF 135mm F1.8L IS USM Lens test

  • 現在ラインナップされているカメラの中で最も高画質な4500万画素のEOS R5でテストした。
  • センサーとレンズを合わせたDXOMARKスコアは53点で、交換レンズとしては最高レベルの高画質が得られている。
  • すべての絞り値でフレーム全体が高く安定したシャープネスレベルを実現。
  • 透過率は、非常に効果的なT1.9を記録。

シャープネス

  • 絞り開放を含むすべての絞り値でシャープネスが特に優れている。
  • F1.8の絞り開放で画角全体で非常に高いシャープネスと均一性。
  • APO Sonnar T* 2/135はF2.0の開放でこの数値に及ばず、EF 135mm F2.0L USMは中心部ではツァイスに迫るが、外周部ではそうでもない。
  • F2.8-4.0まで絞ると、RFレンズはツァイスや古いEFバージョンよりもシャープな状態を保ち、特にフレーム全体で非常に高い性能を発揮する。
  • F5.6でツァイスとキヤノンはほぼ同じシャープネスレベルだ。EFレンズも中央部は同等であり、キヤノンEFマウントレンズがいかに優れていたかがわかる。

色収差

  • フレーム全体で平均6μmと色収差のレベルが概ねよく抑えられている。
  • しかし、ツァイスはもっと抑えられている。
  • 古いキヤノンEFマウントは、画面の隅でRFレンズよりわずかにレベルが高いものの、画面全体の平均でフリンジがわずかに少なくなっている。
  • このカラーフリンジはポストプロダクションやカメラ任せのJPEGで比較的簡単に除去することができる。しかし、欲を言えば5μmより2~3ポイント低いレベルであれば最高だった。

歪曲収差

  • RFレンズは、26年前のEFレンズや、ツァイスよりもわずかに高いレベルを示している。
  • とはいえ、0.2%という数値はまだ低い。
  • 直線や人工物がフレームの境界線と平行にあると、わずかに内側に曲がっているのが見えることがある、
  • これは後処理で簡単に修正できるので、気にする必要はない。

周辺減光

  • RFレンズはよく補正されており予想の範囲内だ。
  • 絞り開放で四隅が適度に暗くなるだけで、F5.6では解消する。
  • 旧型のキヤノンEFマウントは、RF・ツアイス・EFの3本中で最も周辺光量が少なく、フレーム全体でもわずかに周辺光量が少なくなっている。
  • ツァイスも四隅の端までよく制御されているが、四隅はキヤノン2本よりわずかに高いレベルだ。
  • RFレンズはF2.0に設定すると、EFレンズとツァイスの両方よりもわずかに低いレベルになる。

透過率

  • RFレンズの開放F値はT1.9で、理論上の開放F値F1.8より-0.1EV「暗い」だけだ。
  • 一方、EFではT2.3となり、RFマウントの新型モデルより-0.4EV暗い。
  • ツァイスはT2.0で、これは公称値と同じであり、RFレンズとの間に大きな差はない。

フィルム時代末期には135mmレンズが一般的だったが、70-200mm F2.8の利便性と柔軟性に取って代わられつつあった。しかし、フルサイズのデジタルカメラ、特に動画撮影が可能なミラーレスモデルの人気が高まり、また、同マウントのシネマカメラも登場したことで、135mmという焦点距離が再び注目を集めている。

この新しいRFマウントレンズは、特に絞り開放のシャープネスと均一性の点で優れた画質を備えている。また、絞り込んでも同様だ。確かに高い価格設定だが、このような画質は決して安いものではない。

とのこと。
キヤノンとしては「EF135mm F2L USM」以来となる135mm望遠単焦点レンズですね(TS-Eレンズを除く)。135mm F1.8をラインアップしている競合他社も存在しますが、光学手振れ補正を搭載しているのはキヤノンのみ。ミラーレスカメラはボディ側に手振れ補正を搭載しているモデルも多く、レンズ側の手振れ補正がどのように活きてくるのか気になるところ。

EF135mmにはない光学手振れ補正を搭載しているものの、光学性能は絞り開放から非常に良好で、隅から隅まで優れた結果が得られるようです。色収差や歪曲収差は残存しているものの、後処理で簡単に補正できるので心配する必要はなさそう。手ごろな価格のEF135mmも絞れば優れた中央解像のようですが、透過率やフレーム全域の均質性を考慮するとRF135mmに軍配が上がりそうですね。高価なレンズですが、絞り開放の高い光学性能が必要であれば検討すべきレンズのように見えます。

キヤノン RF135mm F1.8 L USM 最新情報まとめ

RF135mm F1.8 L IS USM
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日 2022年12月中旬 初値 338,800円
マウント RF 最短撮影距離 0.70m
フォーマット 35mm 最大撮影倍率 0.26倍
焦点距離 135mm フィルター径 82mm
レンズ構成 手ぶれ補正 対応
開放絞り F1.8 テレコン -
最小絞り F22 コーティング F/ASC
絞り羽根 9枚
サイズ・重量など
サイズ φ89.2×130.3 防塵防滴 対応
重量 935g AF NanoUSM
その他 Fnボタン
付属品
キャップ・フード・ケース

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