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タムロンSP 35mm F/1.4 Di USDは遅めの登場だが妥協の無い画質【海外の評価】

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Phototrendがタムロンの一眼レフ用交換レンズ「SP 35mm F/1.4 Di USD (Model F045) 」のレビューを掲載しています。

TEST DU TAMRON SP 35 MM F/1,4 DI USD : PREMIER ESSAI RÉUSSI À F/1.4

  • SPシリーズは1979年に登場した5つのMFレンズから始まる。(SP70-210mm F3.5-4・SP90mm F2.5・SP300mm F5.6・SP17mm F3.5・SP500mm F8)このシリーズでタムロンは写真業界で知名度を高めていった。
  • 2019年でSPシリーズ登場から40年目を記念して作られたこのレンズは「タムロンの歴史で最高のレンズ」と称されている。
  • 35mmは多様性のある焦点距離であり、多くのフォトジャーナリストが35mmを使用している。ウェディングや風景、ポートレートでも使えるだろう。
  • 対応マウントはキヤノンEFとニコンFだ。APS-Cに装着すると50mmに相当する画角となるが、キヤノンAPS-Cセンサーは少し小さいのでもう少し画角が狭くなる。
  • 5点のシーリングを施した防塵防滴仕様である。
  • 4枚のLDレンズと3枚のガラスモールド非球面レンズを含む10群14枚構成だ。さらに新しい「BBAR-G2」コーティングでフレアやゴーストを抑えている。
  • 前玉にはフッ素コーティングが施されているので保護性やメンテナンス性が高まっている。
  • オートフォーカスはUSD駆動だが、鏡筒内の摩擦を最小限に抑える工夫が施されている。
  • 外装は金属製で頑丈と感じる。デザインはとても心地よい仕上がりだ。
  • 重量は805g、全長は102.3gだ。大きなレンズだが、D800のようなボディに装着するとバランスは取れている。システム重量が1700gを超える可能性があるので快適なストラップを装着して使うことをおススメする。
  • レンズのスイッチは「AF/MF」切替のみだ。
  • フォーカスリングにストッパーは存在しないが、滑らかで正確な操作が可能だ。
  • レンズは日本設計、中国製造である。
  • 花形レンズフードはポリカーボネート製だ。脱落防止のロック機構が備わっている。
  • SP 35mm F/1.8 Di VC USD (Model F012)」と異なり光学手ぶれ補正は搭載していない。手ぶれ補正を利用するためにはボディ内手ぶれ補正を搭載するミラーレスへ装着する必要がある。
  • D800との組み合わせで画質はとても良好だ。絞り開放から非常に優れた中央シャープネスである。フレーム端も絞り開放から非常に良好だが、少し絞る(F1.8)とディテールがさらに豊富となる。F4でピークを迎え、僅かな弱点すら見つからない。
  • 口径食の影響は多くのレンズと同様だ。F2で改善し、F2.8で解消する。周辺減光はフレーム端だけでなく中央領域にも影響している。
  • 35mm F1.8 VCは強烈な逆光時にいくらか色収差が目に付いたものの、このレンズは非常に優れている。強い逆光でもほとんど色収差は目に付かない。
  • 点光源は良好に再現されており、コマ収差の影響は受けていないようだ。
  • 歪曲収差はほとんど発生しない。
  • ボケはとても柔らかい。
  • オートフォーカスはレスポンスがとても良好だ。特に低照度でも非常に正確な動作であることが分かった。
  • EF35mm F1.4L II USM
    比類なきビルドクオリティと非常に優れた光学設計のレンズだ。タムロンより少し軽量だが、少し長い。
  • AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
    比較して小型軽量なレンズだ。2010年にリリースされたレンズであり、残念ながら画質は最高と言えない。
  • 35mm F1.4 DG HSM
    キヤノンやニコンより遥かに手頃な価格で、同等かそれ以上の優れたシャープネスを備えたシグマ製レンズだ。性能を考慮するとバーゲンセールである。

他社と比べて登場は少し遅くなってしまったが、一眼レフユーザーで最新の35mmを探している人に最適だ。最新の光学設計とコーティングにより隅から隅まで優れた画質である。シグマより少し高価だが、妥協の無い画質でキヤノン・ニコンレンズより遥かに安い。

Phototrend:TEST DU TAMRON SP 35 MM F/1,4 DI USD : PREMIER ESSAI RÉUSSI À F/1.4

とのこと。
他社がミラーレス用レンズをリリースし続ける中、珍しく一眼レフ用の新しい35mm F1.4ですね。実はタムロン初の「F1.4」レンズ。タムロンはミラーレス用レンズに軸足を移していると言われているので、最初で最後の一眼レフ用「F1.4」レンズとなるかもしれません。

このクラスとしては非常に大きなレンズであり、それだけの光学性能を備えている模様。レンズサイズさえ許容できれば高い解像性能と良好な色収差補正、コマ収差補正で汎用性の高いレンズとなりそう。「SP 35mm F/1.8 Di VC USD (Model F012)」と比べると玉ボケが綺麗で大口径を活かしやすい描写に見えますね。

価格はシグマより高いものの、最新で最高の光学設計を備えた35mmが10万円を切る値付けと考えると安い。とは言え、ミラーレスへの移行が進む中「今さら一眼レフ用の35mm F1.4を買うのか?」と言うのが悩ましいところ。

SP 35mm F/1.4 Di USD (Model F045)のレビュー・作例を集めるページはコチラ

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