Dustin Abbottが「TTArtisan 23mm F1.4 C」のレビューを公開。手ごろな価格で良好なビルドクオリティと光学性能を備えたレンズと高く評価し、MFレンズを始める際の素晴らしい選択肢になると述べています。
Dustin Abbott:TTArtisan 23mm F1.4 Review
外観・構造:
- 金属とガラスの塊である。
- 黒を基調としたデザインだが、シルバーのアクセントが好みだ。
- 距離指標はエッチングされたうえで白い塗装が施されている。
携帯性:
- 直径60mm、全長40.5mmと非常にコンパクトだ。
- 軽量ではあるが、サイズを考慮すると密度が高い。
- フォーカス操作で全長が少し伸びる。
操作性:
- フォーカスリングは良好なトルクで滑らかに回転する。ストロークは驚くほどの長さではないが、正確なフォーカスには十分だ。
- 絞りリングは非常に狭く、魅力的な形状ではない。F1.4からF4まで1/2刻みで動作するが、F4からF16は1段刻みとなる。
- 鏡筒の大部分がフォーカスリングのため、レンズを取り外す時に苦労する。
フォーカス:
- ゾーンフォーカスで便利な過焦点表示もある。
- 最短撮影距離が20cmとかなり近くまで寄ることが出来る。撮影倍率も0.26倍と高めだ。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 低価格ながら嬉しい驚きがあった。
- MTFでは中央から隅にかけてシャープネスが急激に低下しているように見えるが、実写ではよりシャープに感じられた。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 絞りは10枚羽根だ。絞っても丸みを帯びている。
- ボケ質はとても良好だ。騒がしさは最小限に抑えられている。
- 接写性能が高いので、23mmながらボケを大きくすることが可能だ。
色収差:
- 玉ボケに色づきが発生することがある。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 記載なし。
周辺減光:
- 記載なし。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 状況によってはフレアが少し発生しやすいが特に深刻ではない。
- レンズフードは付属しない。
総評
買う価値のあるレンズだ。接写性能が高く、コンパクトで、全体的に良好なパフォーマンスを備えている。MFレンズを試してみたいと思った時にこのレンズは素晴らしい出発点となるだろう。
とのこと。
国内でも1.5万円前後で手に入る手ごろな価格の大口径レンズですね。電子接点が無いのでフルマニュアルとなりますが、マニュアル操作に抵抗が無ければ面白い選択肢となりそうです。
Sony Alpha Blogと同じくボケ質を高く評価し、その他の光学性能も良好とのこと。Dustin Abbott氏の撮影した写真を確認すると、確かにボケが柔らかく魅力的に見えます。この価格帯としてはコストパフォーマンスが高い。場合によって軸上色収差による色づきが発生するとしていますが、同氏の写真を見る限りでは大きな問題ではなさそうですね。
銘匠光学 TTArtisan 23mm F1.4 C 最新情報まとめ
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