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銘匠光学 TTArtisan 40mm F2.8 Macro Cは手ごろな価格の良好なマクロレンズ

Sony Alpha Blogが銘匠光学「TTArtisan 40mm F2.8 Macro C」のレビューを公開。逆光への耐性が弱点となるものの、手ごろな価格のマクロレンズとしては良好な解像性能とボケ質を備えているとのこと。

Sony Alpha Blog:TTArtisan 40mm F2.8 Macro

レンズの紹介:

  • 記載なし。

ビルドクオリティ:

  • フォーカスリングと絞りリングを搭載したフルマニュアルレンズだ。EXIF情報は記録されない。
  • レンズは総金属製で良好なビルドクオリティだ。フォーカスリングのデザインは少し奇妙に見える。
  • レンズキャップはねじ込み式だ。
  • レンズフードは存在しないが、前玉が内筒に隠れているので必要ない。

携帯性:

  • 記載なし。

操作性:

  • 大きなフォーカスリングは正確な操作に適した良好なトルクを備えている。
  • フォーカスリングは17cmから30cmまで220°の長いストロークを備え、マクロ撮影に適している。しかし、30cmから無限遠までは40°ぢかないので、他の用途ではフォーカシングが難しい。

オートフォーカス:

  • 等倍撮影時のワーキングディスタンスは3cmしかない。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • 2400万画素のα6000でテストした。
  • 中央は絞り開放からとても良好だ。F4~F5.6まで絞れば優れた結果を得ることが出来る。F11まで絞っても実用的な性能である。
  • 隅の解像性能は低下するが、F11まで絞ると中央から隅まで一貫した性能となる。
  • 手ごろなマクロレンズとしてはとても良好な性能だ。
  • ポートレートの撮影でも絞り開放から非常に良好だ。ただし、フォーカスリングのストロークが短い。
  • マクロでのパフォーマンスはとても良好だ。最適な結果を得るにはF5.6~F8を使用する。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 発色は良好だ。
  • 後ボケは良好で、大部分の状況で柔らかい描写となる。
  • 玉ボケはとても良好で、絞っても丸みを帯びている。

色収差:

  • 色収差はとても少ない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 樽型の歪曲収差が残っている。

周辺減光:

  • F2.8で目に付き、F4で大きく改善する。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • 光条は問題無いが、明瞭ではない。
  • 逆光耐性は平均以下だ。
  • 内部に直接光が入ると、内部反射で真っ白になる。

競合レンズ比較:

  • 他のレンズよりも手ごろな価格だが少し重い。
  • LAOWAは2倍マクロに対応している。
  • フォーカスリングのストロークはLAOWAが良好だ。7ArtisansはTTArtisanよりも短い。
  • 4倍高価なLAOWAの次ぎにシャープなマクロレンズである。
  • 一般的な最高画質はLAOWAである。
  • TTArtisanはポートレートで良好だが、フレアや内部反射の問題がある。
  • 7Artisansはポートレートで少しソフトな描写である。
  • 歪曲収差はTTArtisanが少し目立つ。
  • 色収差は7ArtisansとTTArtisanが最も少ない。
  • TTArtisanのボケが最高だ。

作例集

総評

TTArtisan 40mm F2.8 Macro手ごろな価格の良好なマクロレンズだ。マクロ撮影で優れた結果を得ることができる。中央シャープネスは、7Artisans 60mm F2.8 Macro IIのような競合製品と比較してとても見事である。フォーカスリングは1mから無限遠の間でストロークが短いものの、他の低価格マクロレンズよりも良好である。このレンズはポートレートのような他の被写体にも使用することができ、開放で非常に良いシャープネスが得られる。

いくつかの注意点がある。

  • 40mmは、等倍撮影でワーキングディスタンスが3cmしかないので、マクロ撮影で厄介だ。
  • 40mm F2.8では、60mm F2.8に比べて背景をあまりボカすことができない。
  • 直射日光が当たると内部反射が起きて写真にならないことがあるので、光や太陽の位置に気を付ける必要がある。
  • 逆光に強くないため、屋外では色が少しくすんでしまう

LAOWA CF 65mm F2.8 CA - Dreamer Macro 2Xは確かに最高のマクロレンズだが、価格は他のレンズの3?4倍だ。TTArtisanはポートレートにも使える汎用性の高いレンズだが、主な問題点はフレアに対する耐性、内部反射の問題、屋外での発色だ。7 Artisans 60mm F2.8 Macro IIも良いマクロレンズで、TTArtisanよりも発色が優れているものの、ポートレートにはあまり適していない。

  • 長所
    ・絞り開放から良好な中央シャープネス
    ・F4~F5.6まで絞ると優れたシャープネス
    ・F11で全体的に一貫したシャープネス
    ・マクロ向けの長いストロークを備えたフォーカスリング
    ・撮影倍率が印字されている
    ・マクロ域でも非常に良好
    ・非常に良好なビルドクオリティ
    ・小型で適度に軽量
    ・価格
    ・良好な色
    ・低色収差
    ・周辺減光が少ない
    ・とても良好な玉ボケ
    ・良好な後ボケ
  • 平凡
    ・歪曲収差
    ・色
    ・無限遠側のフォーカスリングのストローク
    ・ワーキングディスタンスが短い
    ・レンズキャップはねじ込み式
    ・フォーカシングで内筒が伸びる
    ・絞り開放付近の隅のシャープネス
  • 短所
    ・逆光耐性
    ・内部反射が強い

とのこと。
フルマニュアルのマクロレンズとしては手ごろな価格設定を実現しており、この価格帯としては良好な光学性能を備えているようですね。実際にFlickrのサンプルを確認してみると、解像性能が欲しい場合は絞ることで全体的にシャープな結果を期待でき、絞り開放のボケは滑らかで綺麗な描写に仕上がっています。フルマニュアルでの操作に抵抗が無ければ、コストパフォーマンスの高いマクロレンズとなりそうです。

銘匠光学 TTArtisan 40mm F2.8 Macro C 最新情報まとめ

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