TTArtisan AF 75mm F2 改善の余地もあるがコストパフォーマンスは高い

Phillipreeveが「TTArtisan AF 75mm F2」のレビューを公開。逆光耐性やAF速度について指摘しつつ、全体的に良好な解像性能や手頃な価格やサイズを高く評価しています。

Phillipreeve：Review: TTArtisan AF 75mm f/2

外観：他のTTArtisanと同様、金属製の鏡筒。しっかりとしたビルドクオリティ。

構造：62mmフィルターに対応。リアキャップに更新用USB-Cポート。

携帯性：適度にコンパクトで重くない。

操作性：絞りリングは滑らかに回転する。

AF：静かで正確に動作するが高速ではない。

MF：MFリングは応答性が高く滑らかに回転する。フォーカスブリージングが目立つ。

手ぶれ補正：非搭載。

解像性能：F2から中央や中間は非常に良好。隅も良好。F2.8まで絞ると広い範囲で優れた結果、隅も非常に良好。最短撮影距離でも悪くない性能。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：僅かな口径食。玉ねぎボケではない。全体的に後ボケは心地よい描写。

軸上色収差：軽度の色づき。大部分で目立たない。

倍率色収差：とても良好。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：糸巻き型。簡単に修正できる。

周辺減光：F2で比較的強めの減光。75mm F2としては平凡。

コマ収差：多少の収差が残存。天体にはあまり適さない。

逆光耐性：TTArtisanの弱点。

光条：F16まで絞っても均質的な描写ではない。

作例集：リサイズのみ。作例多数。

総評：非常に手頃な価格で優れた性能。AFは改善の余地があり、逆光耐性はより良好だとよかった。とはいえ、安価で優れたポートレートレンズを探している人にとって最適な選択肢。

競合について：記載なし。

備考：

TTArtisanブランドで2本目となるフルサイズ対応AFレンズ。このカテゴリのレンズとしては非常に安価（3万円台）で、85mm F1.8と比べると小型軽量。手頃な価格の中望遠レンズを探している人は検討している人も多いのではないでしょうか。

Phillipreeveのレビューでは、小型で低価格のレンズながら、良好な光学性能を備えているようです。全体的に良好な解像性能を発揮。逆光耐性が弱点としつつも、それ以外に大きな欠点は無さそうです。ただし、フォーカスブリージングや光条の描写には注意が必要となる模様。

私も試供品を使う機会に恵まれ、一足先に利用しています。
Sony Alpha Blogのレビューとほぼ同じで、低価格ながら優れた光学性能を備えていると感じました。安価な大口径レンズによくある色収差は良く抑えられ、撮影距離が短い場合でも安定した結果が得られています。あえて言えば、最短撮影距離が少し長いといったところでしょうか。

銘匠光学 TTArtisan AF 75mm F2 最新情報まとめ