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富士フイルム「X-S10」は低価格ながらハイスペックで強くおススメできるミラーレス

ePHOTOzineが富士フイルム「X-S10」のレビューを公開。低価格ながらハイスペックで操作性の良好なAPS-Cミラーレスと評価しています。ただし、アイカップはもう少し深い方が良かったと述べています。

低価格ながらハイスペック

ePHOTOzine:Fujifilm X-S10 Full Review

  • カメラの紹介
    ・EVFと大型グリップを備えたコンパクトな一眼レフスタイルのミラーレスカメラだ。
    ・X-T4と同じX-Trans CMOS 4を搭載している。
    ・富士フイルムはミラーレスに乗り換えていない一眼レフユーザーをターゲットにしていると述べている。
    ・P/A/S/Mモードダイヤルを搭載し、ISO/SS/絞りのダイヤル操作なしで簡単に使うことが出来る。
    ・ハイスペックのカメラだが、価格は1000ポンド以下だ。
  • ビルド・外観
    ・他の富士フイルム機と比べて新しいエルゴノミクスと深いグリップを備えた新しいボディスタイルのカメラだ。
    ・シャッタースピードダイヤルとISOダイヤルは無い。代わりにP/A/S/Mダイヤルを搭載し、他のメーカーから乗り換えやすくなっている。
    ・ボディ外装は金属とプラスチックパーツで構成された頑丈な作りである。
    ・SDカードとバッテリーはカメラ底面からアクセスする。三脚ネジ穴から離れているので、搭載したままでも取り外し可能なはずだ。
    ・NP-W126Sバッテリーで325枚の撮影が可能だ。連写モードを使っている場合はそれ以上の撮影枚数が期待できる。
  • 携帯性
    ・比較的コンパクトで、マイクロフォーサーズの一眼レフスタイルのカメラと比べてそれほど大きくない。
    ・X-T4と比べて20%も軽量である。
  • グリップ
    ・記載なし。
  • 操作性
    ・前後のコマンドダイヤルに加えて、左肩にFnダイヤルを搭載している。
    ・絞り操作はXFレンズの絞りリングを利用可能だ。
    ・AF-ONボタンやAFLボタン、ドライブボタンなど、お馴染みのボタンが揃っている。必要に応じてカスタマイズ可能だ。4方向のタッチFnにも対応している。
    (訳注:ドライブボタンは変更不可)
    ・専用のISOボタンがあり、ISO感度へ素早くアクセス可能だ。
    ・モードダイヤルにはカスタムモードが4枠あり、AF/MF+撮影設定+画質設定を記憶することが出来る。ただし静止画撮影限定だ。
    ・Fnダイヤルでフイルムシミュレーションを素早く変更可能だが、カスタマイズで他の機能を割り当てることも出来る。
    ・AFジョイスティックは親指で届くところに配置されている。
  • 手ぶれ補正
    ・最大6段分のボディ内手ぶれ補正を搭載している。
    ・ボディ内手ぶれ補正とは別に電子手ぶれ補正にも対応している。
    ・レンズの手ぶれ補正をオフにするとボディ側も止まるので気を付けたい。
  • ファインダー
    ・236万ドットの電子ビューファインダーは100fpsのリフレッシュレートを利用可能だ。
    ・クリアでディテールが豊富だ。優れたリフレッシュレートと色再現性を備えている。
    ・アイカップがもう少し深いと良かった。
  • モニター
    ・104万ドットの液晶モニタは必要に応じて傾けることが可能だ。
    ・モニタを裏返して保護することも出来る。
    ・明瞭な見栄えだ。
    ・バリアングルモニタはHDMIやUSB-Cケーブルと干渉する可能性が有る。
  • メニューシステム
    ・Qメニューはカスタマイズ可能だ。
    ・各セクションは色分けされ、明確なレイアウトである。
    ・マイメニューでお気に入りの設定に素早くアクセス可能だ。
  • オートフォーカス
    ・高速で信頼性が高い。
    ・様々な環境で問題が発生することは無かった。
  • 連写性能
    ・記載なし。
  • 高感度ISOノイズ
    ・ISO800?ISO1600までディテールを維持した低ノイズだ。
    ・ISO感度が上がるとノイズは目立つようになるが、フイルムライクな粒状感でさほど目障りと感じない。
    ・必要に応じてISO12800まで非常に実用的な画質に見える。
    ・ISO25600は避けたいと感じる。
  • ダイナミックレンジ
    ・良好なダイナミックレンジだが、コントラストは少し強すぎるように感じ場合がある。
    ・ダイナミックレンジはDR100/200/400で拡張可能だ。
  • 仕上がり機能
    ・フイルムシミュレーションには補足説明が追加されている。
    ・オート/SPシーンではフイルムシミュレーションやRAW出力に対応している。
    ・出力されるJPEGは非常に良好だ。優れた色再現と富士フイルムに期待する色再現を得られる。
    ・露出は信頼できる。
    ・ボディ内でRAW現像が可能だ。ホワイトバランスなどを簡単に修正できる。
    ・内蔵フラッシュを使ったところ、かなり強めの赤目になった。オプションで赤目軽減機能を使えば緩和する。
    ・AWBは白優先や雰囲気優先を選ぶことができる。混合照明や蛍光灯下でうまく機能するが、プリセットは僅かに色被りがある。
  • 動画
    ・最大30fpsの4K UHD/DCIに対応している。内部記録で4:2:0 8Bit、外部出力で4:2:2 10Bitを利用可能だ。
    ・X Webcam v2との互換性があり、ウェブカメラとしても利用できる。
    ・動画でもAFは良好に機能する。
  • 通信機能
    ・Wi-Fiと低消費電力のBluetoothに対応している。
    ・富士フイルムCamera APPで画像の転送やリモート制御が可能だ。
    ・X-T4のようなALL-Iには対応していない。
  • 作例集

総評

優れた操作性の優れたカメラを探しているが、カメラに2000ポンドも費やしたくない場合、約1000ポンドのX-S10が最適だ。

X-T4のような防塵防滴・4K 60pには対応していないが、同様の優れた画質、ボディ内手ぶれ補正や4K DCI/UHD、優れたハンドグリップを備え、高速連写にも対応した優れた画質のカメラだ。強くおススメできる。

長所:PSAMモードダイヤル・優れた画質・見事な操作性・コストパフォーマンス・バリアングルモニタ・マイク/ヘッドホンソケット

短所:X-T4のバッテリーではない・EVFのアイカップが浅すぎる

とのこと。
連写時のバッファや防塵防滴非対応には気を付ける必要があるものの、全体的に高機能・高性能なAPS-Cカメラに仕上がっていますね。同価格帯のZ 50やα6400と比べると競争力の高いミラーレスと感じます。富士フイルム独特の操作体系ではなく、他社から乗り換えやすいP/A/S/Mモードダイヤルを搭載しているのもGood。カスタム枠が4つあるのも嬉しいですね。

カメラのデザイン・操作性が従来機と比べて大きく異なるため、X-E・X-T・X-Proユーザーからすると違和感を覚えるかもしれません。私もX-T30やX-E3からX-S10へ乗り換えましたが、ダイヤルの役割やボタン配置が大きく異なるので最初は混乱しました。コマンドダイヤルのカスタマイズが出来ず、ドライブモードボタンも配置固定と、部分的に融通が利かない仕様は今後のファームウェアアップデートでなんとかして欲しいところ。

操作性に関する細かい部分を除けばコストパフォーマンスの高いカメラだと感じています。新フイルムシミュレーション、明瞭度、トーンカーブ、カラークロームブルー、手ぶれ補正などなど、富士フイルムの最先端を手ごろな価格で利用できる良いカメラです。

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