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Dustin Abbottが富士フイルムXマウントの交換レンズ「XF16-80mm F4 R OIS WR」のレビューを掲載しています。
Fujinon XF 16-80mm F4 OIS Review
- 大きすぎず、小さすぎず、重すぎず、軽すぎず、ちょうど良いレンズだ。「XF16-55mmF2.8 R LM WR」と「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」の間に上手く収まる。X-T3との組み合わせがとても適している。
- 直径78.3mm、全長88.9mmと中程度のサイズである。重量も440gと適切であり、防塵防滴仕様であることを考えると全く問題が無い。
- 絞りリングは1/3段ごとに動作する。絞り羽根は9枚で16-55mmと同様だ。
- 幅広いズームリングはきちんと減衰され、滑らかに動作する。80mmまでズームすると鏡筒は大きく伸びる。
- 鏡筒にスイッチは無いので、AF/MFの切替はカメラ側で操作する。
- 光学手ぶれ補正のスイッチも存在しないが、三脚の使用を自動的に検出するようだ。効き目はとても良好で、私が使って来たレンズの中では最高の補正効果である。
- フォーカスリングに問題は無いが、最高の操作性とは言えない。カメラ側でフォーカスリングの動作を「リニア」に設定すると広角側のストロークがとても小さくなる。90度未満で最短撮影距離から無限遠まで移動するため正確なフォーカス操作が難しい。80mm側ではストロークが長くなり、使いやすくなる。
- 0.25倍の撮影倍率はとても有用だ。
- リニア駆動のオートフォーカスは高速かつ静か。電光石火のAFは最短撮影距離から無限遠まで瞬時に移動する見事な性能だ。富士フイルム製レンズとしては滑らで良好な動作である。
- 瞳検出と組み合わせると、少し前ピンになることがある。また、ピントが完全に外れているカットもあった。ソニーやキヤノンと比べると少し残念な結果だ。
- 光学5倍のズームレンズにはいくらか妥協点がある。特に望遠側が弱点となる。
・16mmにおける解像性能は中央領域から周辺領域にかけて良好だが、フレーム端に向かってコントラストと解像度が著しく低下する。F5.6まで絞るとコントラストが大きく改善し、解像度もいくらか改善する。
・22mmは16mmと似ているが、中央領域がさらにシャープだ。F5.6まで絞ると大きく改善する。
・35mmのパフォーマンスも似ているが、コントラストはさらに改善し、少しシャープとなる。
・50mmは35mmとよく似ている。
・80mmは中央領域のコントラストが低下し、周辺や端の領域はかなり悪化する。絞っても大きく変化しない。 - 逆光耐性はとても強力でケチのつけようが無い。
- 倍率色収差・軸上色収差を良好に補正している。
- 発色は優れており、コントラストは良好だ。
ここでの勝者は明らかに消費者だ。富士フイルムは信頼できる3本の標準ズームレンズを選択肢を用意した。個人的に「18-55mm」は少し過大評価されていると感じるが、市場では定評のあるレンズだ。「16-55mm F2.8」はとても好きなレンズだが、一部の人にとって大きすぎると感じるはずだ。
この「16-80mm F4」は多くのフォトグラファーに喜ばれるバランスの取れたレンズだ。サイズ・重量・価格・ズームレンジのバランスが良く、耐候性・リニアAFを備えている。そして私が使って来た光学手ぶれ補正の中では最も優れたパフォーマンスを持っている。
80mmのパフォーマンスは抜群と言えず、瞳AFを使うといくらかミスショットが目に付く。しかし、それでも旅行中にこのレンズがカメラから外れることは滅多にないだろう。
長所:防塵防滴・ズームレンズを考慮すると適切なサイズと重量・リニアモーター駆動・6段分の素晴らしい光学手ぶれ補正・ズームレンジ全域で良好な中央解像・
短所:80mmでパフォーマンス低下・瞳AFで一貫性の無い結果・フレーム端は中央ほど良く無い
とのこと。
他のレビューサイトと同じく、四隅や80mmの甘さを指摘しています。しかし、効き目の高い手ぶれ補正と幅広いズーム域で汎用性の高いレンズに仕上がっている模様。確かに作例を確認すると望遠側のキレが少し物足りないように感じます(酷いとは感じませんが)。利便性と引き換えに画質をどこまで妥協できるのか実写作例をよく確認しておきたいところ。
実売9万円前後と安いレンズでは無く、もう少しお金を積めば「XF16-55mmF2.8 R LM WR」が見えてしまうのは悩ましい。防塵防滴・光学5倍ズームが便利なのは間違いないので、もう少し値下がりすると買いやすくなりそうですが…。
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