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XF23mmF2 R WRは手頃な価格でとてもシャープなレンズ【海外の評価】

XF 23mm F2 R WR

PhotographyBlogがフジフイルム「XF23mmF2 R WR」のレビューを掲載しています。

PhotographyBlog:懐に優しい高性能レンズ

外観・機能

外観

フジノンレンズ XF23mmF1.4 R」と比較してサイズにとても差がある。このレンズはよりコンパクトで旅行の便利なレンズとして最適だ。他のF2レンズと共にジャケットのポケットに入れて素早く交換することが出来るだろう。

小型軽量な鏡筒はわずか180gだが金属製だ。X-Pro2のようなフラットなデザインと相性が良いが、X-T2やX-T20などのカメラにも合う。付属のレンズフードは小さく控えめでレンズの外観を損なうものでは無い。脱着可能だが逆付けは出来ない。しかし、とても小さいフードであるため常用して問題ないだろう。

絞りリングは1/3段ごとにクリックストップがある。クリック感は満足いくものだが、デクリック機構を設けていないため動画撮影カメラマンはがっかりするかもしれない。

マニュアルフォーカスリングは滑らかだが両端にハードストップが無く素早いフォーカシングは出来ない。インナーフォーカスタイプであるためフィルタースレッドは回転しない。フィルター径は35mm F2と同じく43mmだが50mm F2の46mmとは異なる。これは検討材料の一つとしても良いだろう。

手ぶれ補正

手ぶれ補正は非搭載だ。X-T2・X-Pro2に手ぶれ補正が搭載されていないことを考慮すると注意した方が良いだろう。

フォーカス

とても高速で静かだ。良光ではほぼ瞬間的にAFが合掌するが、調光器具を用いる場合にはやや遅くなる。

描写

色収差

このレンズで色収差は問題にならないと思われる。いずれの試写でもパープルフリンジを見つけるのは難しい。

周辺減光・歪曲

F2の絞り開放で撮影すると四隅で僅かに周辺減光が発生する。これは白い壁を撮影するときに最も目立つが、通常の被写体であれば目立つことはほぼ無いだろう。F2.8まで絞るとその影響は小さくなりF4で解消する。歪曲はRAW/JPEGとてもとても小さい。

フレア

ほとんどのショットで問題は無いが、フレアは時々発生する可能性がある。付属のレンズフードを装着すると最小限に抑えられるが、それでも状況によっては発生する。

ボケ

9枚の絞り羽根と素敵で自然なボケ味だ。

解像力

中央のシャープネスはF2の絞り開放から良好だがF2.8まで絞るとさらにシャープとなる。F11?F16で回折の影響によりややソフトとなるが、印刷やウェブサイズでは目立たない。四隅のシャープネスもとても良好でF5.6~F11で最も良好となる。

結論

このレンズは素晴らしい結果を残した。F1.4も魅力的だが、F2はよりシャープであるためF1.4のレンズ口径を必要としなければコスト的にもF2が最適だ。

コストだけでは無く、旅行やお散歩で持ち歩くバッグの省スペース化にも役立つ。オートフォーカスは高速でありストリートスナップにも適しているだろう。

ボケはF1.4ほど浅い被写界深度を得ることは出来ないが、F2でも十分活用できる。

レンズの造りは素晴らしく、金属製のデザインが目を引きXシリーズのカメラとの組み合わせでは良好だ。手ぶれ補正は搭載していないのでISO感度が上がりやすい点は注意しよう。

価格は合理的でF1.4のおよそ半値に近い。浮いたお金で他の単焦点レンズを買うことも出来るだろう。絞り開放値を気にしなければコストパフォーマンスは抜群だ。

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