DPReviewが2021年12月に募集した読者投票の最終結果を公開。最終的にニコン「Z 9」が過半数以上の投票でぶっちぎりの1位となったみたいですね。
DPReview:DPReview Readers'Choice Awards 2021:Product of the Year
毎年恒例の「リーダーズ・チョイス・アワード」の最終投票が終了し、受賞者が決定した。 2021年に発売されたカメラ、ズームレンズ、単焦点レンズの中から、DPR読者の皆様にお気に入りの製品を12月から選んでいただいた。読者投票で選ばれた製品は、「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」のタイトルで競い合う。どの製品が選ばれたのかご覧あれ。
TAMRON 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD
- 2021年に読者の間で最も人気のあったレンズの1つ
- シャープでよくできたズーム
- 使いやすい焦点距離範囲をカバー
- どの焦点距離でも被写体と背景の分離を可能にする十分に明るい絞り
- 特にポートレートやイベント撮影者を対象
- 12.6%の投票率で2021年の読者投票のベストプロダクトの第3位を獲得
- 25.8%の票を得て、今年の読者投票のプロダクト・オブ・ザ・イヤーの第2位に選ばれた
- 小さなサイズに、これほど多くの技術を詰め込んだカメラは他にない
- 機能満載で、スポーツやアクションに対応するスピードとオートフォーカス、そして風景写真にも十分な解像度とダイナミックレンジを備えている
- まさに「何でもできる」カメラ
- 決して安いカメラではないが、究極の多機能性を必要とする愛好家やプロにとっては、価格に見合う価値のある
- 53.7%という圧倒的な支持
- これまでに最も待ち望んでいたカメラ
- 先月、初回ロット出荷されたことで、待ち望んでいた甲斐があったかどうかを自分の目で確かめる機会を得た
- 今年の投票でどれだけの票を集めたかを見ると、明らかに読者の興味をそそっているようだ
- これまでのデジタルカメラの中で最も強力なカメラの一つであり、このクラスの最高機種に匹敵する機能を備えながら、主要な競合製品よりも安い希望小売価格を実現
とのこと。
投票者総数は1416人で、その半分以上がニコン「Z 9」に票を入れたようです。投票者の属性と割合が不明ではあるものの、2021年に注目されたカメラで間違いは無さそうですね。
Z 9は高画素の積層型CMOSセンサー搭載モデルにして、民生用ミラーレスとしては珍しいメカニカルシャッターレスを採用しています。D6を強く意識したデザイン・操作性・AFに仕上がっており、レンズも充実してきたタイミングで一眼レフから乗り換えを検討している人が多いのかもしれませんね。持っていたよりも手ごろな価格で、様子見しようとした人が予約したケースも多そう。実際、2021年にこのブログで最もアクセスが伸びたのもZ 9でした。
次点で同じく高画素・積層型CMOSセンサー搭載のソニー「α1」が選ばれているのが興味深い。今後のフラッグシップモデルは「高画素×積層型」が主流となり、そして徐々にメカニカルシャッターが無くなりそうです。α1は従来と同じカメラサイズを維持しつつ、高性能なカメラに仕上がっています。この携帯性で高機能・高性能なカメラは魅力的ですねえ。個人的には堅牢性や操作性を重視した縦位置グリップ一体型デザインも見てみたいところですが、ソニーの哲学としては、今後もα1のスタイルを貫くのかもしれません。
ちなみにキヤノン製品は最終選考に選ばれておらず、ニコンとソニー関連のみ。2021年には積層型DPCMOSや視線入力AFを搭載した「EOS R3」も登場していますが、DPReviewの読者層とは相性が合わなかったのでしょうか?(昨年のトップはEOS R5)
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