LAOWAレンズ レンズ

LAOWA 15mm F2 Zero-D 交換レンズデータベース

更新情報

  • 2019-08-06:国内でNikon Z・Canon RF用の取り扱いが開始されました。
  • 2019-01-01:Optical Limitsがレビューを掲載しています。
  • 2018-12-08:Optical Limitsがサンプルギャラリーを公開しました。
  • 2018-04-04:Petapixelがレビューを掲載しました。
  • 2018-03-12:Lenstipを参考サイトに追加しました。
  • 2018-03-06:Dustin Abbottをレビューに追加しました。
  • 2018.1.18:作例にDustin Abbottを追加しました。
  • 2017.11.6:作例にPHOTOHITOを追加しました。
  • 2017.10.17:IMAGING RESOURCEを参考サイトに追加しました。

データベース

購入早見表

LAOWA 15mm f / 2 FE Zero-D
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo
LAOWA 15mm F2 ZERO-D Nikon Z
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LAOWA 15mm F2 ZERO-D Canon RF
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LAOWA 15mm F2 Zero-D Leica L
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フィルター購入早見表
プロテクト C-PL ND ソフト
X-CAP

レンズデータ

レンズ仕様

Focal Length 15mm
Max. Aperture f/2
Angle of View 110°
Format Compatibility Full Frame
Lens Structure 12 elements in 9 groups
(2pcs of Aspherical Elements + 3pcs of Extra-low Dispersion Elements)
Aperture Blades 9
Min. Focusing Distance 15cm
Max. Magnification 1:4
Filter Thread 72mm
Dimensions 66 x 82 mm
Weight 500g
Mounts Sony E

MTFチャート

レンズ構成図

競合レンズ

海外の評価

Digital Camera World

見事な歪曲収差補正

  • コンパクトで頑丈な金属鏡筒のレンズだ。EOS Rとの組み合わせでバランスが取れている。
  • 前玉にはフロッグアイコーティングが施されているものの、防塵防滴には対応していない。
  • 電子接点は存在しないフルマニュアルレンズだ。オートフォーカスや自動露出に頼らず自ら操作する必要がある。ただし、ミラーレスボディのピーキングを利用することでマニュアルフォーカスのアシストが可能だ。
  • フォーカスリングは十分な抵抗量を持つので誤操作せず、正確なピント操作が可能である。
  • 絞りリングは適切なクリック感を持ち、必要であればクリックを解除することが出来る。
  • 周辺減光があるものの、このような画角のレンズでは不可避のカテゴリだ。必要に応じて現像ソフトで簡単に補正できる。
  • 中央シャープネスは絞り開放からF11まで優れている。
  • 四隅シャープネスは中央と比較してソフトだが、超広角レンズとテストチャートの相性が悪いので仕方がない。実写ではテストチャートより遥かにシャープな画質となる。
  • 色収差は超広角レンズで影響が大きくなる傾向がある収差だ。このレンズの倍率色収差は気が散るレベルでは無く、拡大してじっくり確認すると目に付く程度である。
  • 「Zero-D」とされているが、歪曲収差は僅かな樽型歪曲だ。とは言え、このような広角レンズとしては非常に見事な補正結果だ。

素晴らしい光学性能とF2の明るさを兼ね備え、手頃な価格のおススメしやすい超広角レンズだ。電子接点の無いフルマニュアルレンズだが、画質と歪曲収差補正は見事である。

長所:F2・デクリック機構を備えた絞りリング・歪曲収差

短所:電子接点無し・防塵防滴非対応

Digital Camera World:Laowa 15mm f/2 Zero-D review

DPREVIEW:多用途の超広角レンズだが周辺減光が大きい

  • 500gは重すぎと言う訳では無いが、カメラとのバランスを考慮すると重いレンズだ。
  • レンズ本体・フード・マウントは全て金属製だ。手に取ると安心できる密度と頑丈さを感じる。
  • フォーカスリングは私が予想していたよりもやや硬めだが滑らかに回転する。時間とともに柔らかくなるだろう。
  • 過焦点距離は役に立つが、絶対的な精度を出すにはカメラの拡大機能を使うべきだろう。
  • 前側にNDフィルターを装着できる点は動画撮影にとって素晴らしい機能だ。さらに絞りリングのクリックストップを排除できるスイッチがある。
  • 1段ごとのクリックストップだ。中間ではクリックストップが無いものの、中間値に設定することは可能だ。どちらにせよ電子接点が無いためEXIF情報には記録されない。
  • 歪曲は非常に良く補正されているが、樽側歪曲が僅かに発生しているため「ゼロ」では無い。しかし、それでも建築やインテリアの撮影用としては優れた選択肢となるだろう。
  • 接写性能にも優れている。
  • 逆光によるフレアはしっかりと抑制されている。
  • 倍率色収差は発生しているが、簡単に修正できる程度だ。
  • 絞り値全域で周辺減光が発生する点には注意する必要がある。

このレンズはMF限定であること、電子接点が無いこと、を除けば様々な用途に適している。シャープで、軽量、画角が広く、特に1段絞ると際立った結果を得ることが出来るだろう。

好きなところ:良く補正された歪曲収差・明るく、画角が広く、コンパクト・良好なレンズの造り・絞り開放からシャープな画質・最短撮影距離が15cm・72mmのフィルター装着可能

嫌いなところ:電子接点がない・絞り値全域で周辺減光が発生する

ePHOTOzine:ずば抜けた解像性能のレンズ

Laowa 15mm f / 2 FE Zero-Dは微調整要らずの頑丈なフォーカスリング、接写性能、個性的な絞り解放F値(F2)を備えたレンズだ。

あらゆる可能性を切り開き、加えて競合レンズと比較して価格設定も良好だ。さらにシャープネスをずば抜けた性能であることから強くおススメできるレンズだ。

Laowa 15mm f / 2 FE Zero-Dの長所

  • 見事なシャープネス
  • 低色収差
  • 低歪曲
  • 逆光耐性
  • 素晴らしいハンドリング

Laowa 15mm f / 2 FE Zero-Dの短所

  • レンズフードが緩い
  • α7との組み合わせで僅かにアソビがある

機能性…4・操作性…4.5・性能…5・価値…4.5

カテゴリ別評価
  • 前玉はとても小さく、1970年代の一眼カメラ用15mm F3.5よりも小さい。
  • 72mmとフィルター径が大きい。これはフィルターによるケラレを予防するためだろう。
  • 前玉には撥水性のあるフロッグアイコーティングが施されている。
  • レンズフードは頑丈な造りで簡単かつ滑らかに装着できる。しかし、クリックストップが無い点は残念だ。フードがズレてケラレが発生しないように注意したい。
  • フォーカスリングはとても滑らかで使いやすい。
  • 絞りリングはクリックストップを解除できる機構が備わっている。動画撮影に有用だ。
  • マウント後にわずかなアソビが発生するが、これで焦点距離がズレるわけではないため画質に影響はない。
excellent very good
中央 F2-F16 F22
F2-F16 F22
  • このレンズの解像性能はF2からF16まで優れている。回折の影響があるF22でさえとても良好だ。隅の性能は中央と非常に近いもので、フレーム全体で驚異的な均一性を示している。
  • 色収差はとても良好に補正されている。隅でも1ピクセルを超えることはほとんどないため実写ではまず視認できない程度だろう。
  • ディストーションゼロを謳っているが、実際には樽型の0.93%の歪曲がある。公平にいうと15mmのレンズとしてはとても良好な結果だ。
  • フレアを誘発するのは難しく、問題はない。
  • ボケは滑らかで楽しいものだ。

luketscharke:コンパクトで光学瀬能が優れている

  • フォーカスリングはとても滑らかだ。
  • 丈夫な金属製のフードは私が使用したプリプロダクションモデルでは僅かにズレがあった。製品版では改善されているだろう。
  • 大口径超広角レンズと考慮すると非常に小さい。
  • 解像力はF2で限定的だが、F4からシャープになり、F8?F11でとてもシャープとなる。
  • 歪曲収差の主張(ZERO-D)はとても正確だが、わずかに歪曲がある。
  • この画角にして接写性能は創造力をかき立てられる。動画撮影でも効果的だ。
  • 太陽を撮影するとF2でとても激しいフレアが発生する。これはF2.8で明らかに改善されF4以降では遥かに良好にコントロールしている。
  • 周辺減光はF4まで絞ると改善し、F5.6ではかろうじて目立つ程度だ。ダイナミックレンジの広いソニーカメラならば修正は簡単だ。
  • コマ収差は私の個体ではF2で非常に目立つ。しかし、F2.8まで絞ると改善する。

この個性的なレンズは私がこれまでに使ってきたレンズの中では最も楽しいレンズとなった。コンパクトで使いやすく、とても良好なレンズの造り、そして光学的にも優れた性能を発揮する。

長所:72mm円形フィルターを使用可能・とても小さい歪曲収差・F2のレンズ口径・接写性能・絞り羽根の枚数・デクリック機構・小型軽量・総金属製・ソニーFEマウント

短所:絞り開放のコマ収差(F2.8で改善する)・フレア・電子接点なし

Petapixel:風景・天体・建築にオススメのレンズ

  • このレンズは戦車のような金属鏡筒からできている。プラスチック製のおもちゃのようなレンズとは一味違うものだ。重量は500gとまだ楽しめる範囲で収まっている。
  • 絞りリングは1段ごとにクリックストップがある。動画撮影時にはクリックレス(無段階絞り)に設定することが可能だ。
  • 絞り開放の場合は周辺減光が発生するが、このような広角レンズでは当然の結果だ。
  • 広い画角を持ちながらフィルターを使う事が出来るのは他のレンズには無い特徴だ。
  • 画質はツアイスほどではないかもしれないが、価格を考慮すると4200万画素のカメラでも素晴らしい解像力を発揮する。風景撮影のための夢のようなレンズとなるかもしれない。
  • 興味深い名前のコーティング(フロッグアイコーティング)は撥水性を持っている。
  • 歪曲は最小限であり、Lightroomで簡単に修正可能だ。

もしもあなたがソニーFEマウントで風景撮影や天体撮影、建築物を撮影しているのであればオススメできるレンズだ。小型で適切な価格設定となっている。

シグマ「14mm F1.8 DG HSM | Art」と悩むかもしれない。一眼レフ用の14mm F1.8と比較してミラーレス設計の本レンズはとても軽快なサイズだ。オートフォーカスはこの画角に必要だろうか?

Optical Limits

  • 多くのメーカーは光学性能を重視してレンズサイズを大きくする傾向があるのだが、Venus Opticsはサイズと性能のバランスを取っているようだ。超広角レンズつぃてはとても明るいが、重量は僅か500g、そして66×82mmとコンパクトだ。
  • ビルドクオリティには良い点と悪い点がある。良い点は金属製鏡筒でしっかりとした作りであること。そしてフォーカスリングは滑らかで少し抵抗感のある動作だ。悪い点は電子接点が無く、EXIF情報の記録や自動絞り、オートフォーカスに対応していないことだ。
  • 15cmまで寄ることができ、1:4の最大撮影倍率を持つことは特筆するに値する。
  • ゼロ歪曲では無いが、1.4%の樽型歪曲でありこのクラスとしては非常に小さい数値だ。
  • フルサイズの超広角レンズは周辺減光が大きい傾向があり、このレンズの絞り開放で3.3EVの減光が発生するのは当然だ。絞ると少し改善するものの、F8でも目に見える減光が発生する。電子接点を持たないため、デジタル補正を適用することができない。
  • 優れたシャープネスだが同時に目立つ問題も抱えている。中央画質はF2から既に優れたパフォーマンスであり、中央付近も完璧だ。しかし、周辺部はソフトでF2.8まで絞っても甘い。F4まで絞ると良好な水準まで改善し、四隅は少なくとも実用範囲まで向上する。四隅を含めたピークはF5.6-F8の間で、F11まで絞ると回折の影響が出始める。
  • テストした個体の偏心性能は問題無く、像面湾曲は比較的小さい。
  • 倍率色収差はとても少ない。フレーム隅における平均値は1.3?1.5ピクセルである。特定の状況では目に付くかもしれないが、一般的には問題ないはずだ。
  • Batis 18mm F2.8は野心的なスペックでは無いが、明らかに優れたレンズだ。しかし高価である。
  • SIGMA 14mm F1.8はよりパフォーマンスが優れているがレンガのように巨大なレンズだ。
  • FiRiN 20mm F2 FE AF/MFは画角が狭いものの明るさは同程度だ。

LAOWA 15mm F2 FE Zero-Dは使えるレンズだ。前述したようにクオリティとサイズの良いバランスを模索しているように見える。そして、前玉は電球のように突き出ておらず、逆光に対してそれほど脆弱では無い。

安いレンズでは無く、正直に言うとレンズ性能に対して少し高すぎる。少し足すとFE16-35mm F4 OSSが手に入ったり、AF14mm F2.8 FEはより手ごろな価格で入手可能である。

Sony Alpha Blog

Laowaは特殊で優れたレンズを造り続けている。マニュアルフォーカスレンズの使い方を把握し、周辺減光や色収差の後処理方法を準備しておくべきだろう。

一度使い方をマスターしてしまえば、あとは中毒性のある楽しみが待っている。加えて15mmの画角で72mmの円形フィルターを使うことが出来るのだ。

このレンズの長所

  • 全て金属製の鏡筒
  • 最短撮影距離15?・最大撮影倍率 ×0.25の接写性能
  • 大口径 F2
  • 歪曲収差がとても小さい
  • 1?2段絞ると良好なシャープネス
このレンズの短所
  • 電子接点なしのフルマニュアルレンズ
  • 色収差が存在するのため修正が必要
  • 目立つ周辺減光
  • 絞り解放の描写はフレーム全体で一貫性がない
  • 天体撮影ではコマ収差が発生する
  • 価格
  • 非防塵防滴仕様
  • Laowaは長年に渡りビルドクオリティの改善を続けている。この15mm F2も例外ではなく、12mm F2.8のように総金属製である。
  • 鏡筒には特徴である青ラインや過焦点距離などが刻印されている。”Entrance pupil(入射瞳)”など余分な情報を示すものが多い。
  • とてもコンパクトでカメラバッグに収納しやすい。サイズは小さいが重量は500gと重く、密度が高いレンズだ。α7との組み合わせではバランスが取れている。
  • フォーカスリングは良く湿らされており操作は簡単だ。しかし、接写性能に対して回転角が90度と小さい。
  • 絞りリングはデクリック機構を備えているので動画撮影に適している。
  • 電子接点が存在しないため、AFはもちろんのこと、カメラ側の絞り操作やレンズ情報の伝達も行われない。
  • ソニーαはフォーカスピーキングを備えているので広角レンズでもMFは簡単だ。最も重要なことは絞り開放F2に設定してからフォーカシングを行うことだ。
  • 手振れ補正を搭載するカメラならば焦点距離を手動で入力して補正効果を得ることが可能である。
  • レンズフードの脱着とレンズキャップは干渉してしまう。
  • このレンズは防塵防滴仕様では無い。寒冷地で撮影するとレンズ内部に結露が発生した。
  • シャープネス:
    中央:F2で良好、F5.6でとても良好となり、F8-F11で優れている。F16で回折の影響を受けている。
    四隅:F2はソフトで、F2.8で並となり、F4で良好、F5.6でとても良好、F8-F11で優れた性能を発揮する。
  • シャープネスは絞り開放の四隅でとても甘いため、F8近くまで絞る必要がある。
  • 周辺減光は目立つため後処理の必要がある。
  • 色収差は全ての絞り値で存在するため後処理が必要である。
  • 歪曲収差はとても小さい。
  • このレンズの接写性能は本当に魅力的だ。
  • 天体写真、特に天の川のように広角を必要とする被写体ならばこのレンズはうってつけである。周辺減光やコマ収差は気になるポイントだ。

The Phoblographer:中立的な発色

  • レンズは金属製の鏡筒だ。
  • 個人的には歪曲は特に気になる量ではない。
  • ボケはクリーミーでもさわがしくもない。
  • 色収差は悪くない。
  • 発色は中立的で素敵だ。ソニーのカラープロファイルである「クリア」や「風景」を反映しやすい。とは言ってもソニーレンズと違いはほとんどない。
  • このレンズのシャープさは大好きだ。F5.6?F8で最高の結果を出すことが出来る。

好き:小さい・軽量・良好な画質・低歪曲

嫌い:もう少しレンズの造りが高いと良かった

このレンズは499ドルであり、とても高価なレンズでは無い。本当に素晴らしい選択肢だ。価格を考慮すると歪曲の小ささは評価できる。無限遠側を多用する写真家にとって良いレンズとなるだろう。

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