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タムロン 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2 レビューVol.4 諸収差編

タムロン「16-30mm F/2.8 Di III VXD G2」のレビュー第四弾 諸収差編を公開。

簡易的なまとめ

二つの色収差はどちらも効果的に補正されています。弱点と言うべきポイントはなく、ズーム全域で快適。コマ収差は30mmでやや目立つものの、(完璧ではないものの)それ以外では概ね良好。球面収差も実写で差し支えない程度。

20mm付近以外の歪曲収差は補正必須。補正前提の光学設計と言えるので、レンズプロファイルを利用できる環境での使用が前提となります。アダプター経由で別マウントのミラーレスカメラで使用したり、レンズプロファイル非対応の現像ソフトを利用する場合には注意が必要です。

Both types of chromatic aberration are effectively corrected. There are no notable weaknesses, and the lens performs comfortably across the entire zoom range. Comatic aberration is slightly noticeable at 30mm, but otherwise generally good (though not perfect). Spherical aberration is also within acceptable limits for real-world use.
Distortion aberration requires correction except around 20mm. The optical design is optimized with correction in mind, so use with lens profiles is essential. Caution is advised when using an adapter with a different mount mirrorless camera or with image processing software that does not support lens profiles.

16-30mm F/2.8 Di III VXD G2のレビュー一覧

倍率色収差

倍率色収差とは?

主にフレームの周辺部から隅に現れる色ずれ。軸上色収差と異なり、絞りによる改善効果が小さいので、光学設計の段階で補正する必要があります。ただし、カメラ本体に内蔵された画像処理エンジンを使用して、色収差をデジタル補正することが可能。これにより、光学的な補正だけでは難しい色収差の補正が可能で、最近では色収差補正の優先度を下げ、他の収差を重点的に補正するレンズも登場しています。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向あり。

参考:ニコン 収差とは

16mm

僅かに残存していますが無視できる範囲内。

20mm

16mmと同程度か少し良好。

24mm

16mmと同程度か少し良好。

30mm

16mmと同程度か少し良好。

軸上色収差

軸上色収差とは?

軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれ。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられます。F1.4やF1.8のような大口径レンズで発生しやすく、そのような場合は絞りを閉じて改善する必要があります。現像ソフトによる補正は可能ですが、倍率色収差と比べると処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えておきたいところ。ただし、大口径レンズで軸上色収差を抑える場合は製品価格が高くなる傾向があります。軸上色収差を完璧に補正しているレンズは絞り開放からピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できます。

参考:ニコン 収差とは

16mm

絞り開放から色収差はごく僅か。大部分のシーンで問題となる可能性は非常に低い。

20mm

16mmと同じく問題はありません。

24mm

広角側と比べると収差が僅かに強い。しかし、引き続き無視できる程度に抑えられています。

30mm

さらに色収差が強くなるものの、大部分のシーンで問題ない程度に良く抑えられています。

歪曲収差

歪曲収差とは?

歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうこと。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすく、魚眼効果のような「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。

参考:ニコン 収差とは

比較的補正が簡単な収差ですが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となります。

16mm

ミラーレス用の広角ズームレンズとしては「比較的」良く補正されています。しかし、手動では難しい形状の樽型歪曲が発生しているのでプロファイルによる補正は必須。

20mm

16mmと比べるとほとんど目立たない程度の糸巻き型歪曲。

24mm

かなり強めの糸巻き型歪曲が発生。16mmと同じく、レンズプロファイルによる補正を推奨。

30mm

24mmと同じく強めの糸巻き型歪曲。

コマ収差

コマ収差・非点収差とは?

コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないこと。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要あり。

参考:ニコン 収差とは

絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる場合もあります。

16mm

開放付近で点像への影響が見られるものの、全体像からすると変形はごく僅か。細部まで重視する場合を除き、問題ない程度に抑えられています。

20mm

16mmと同程度。

24mm

広角側と同程度ですが、放射方向に非点収差が強くなっているように見えます。

30mm

他の焦点距離と比べるとコマフレアの影響が強め。F5.6まで絞っても点像の変形がやや目立ちます。

球面収差

完璧ではないものの、無視できる程度に良く抑えられています。

まとめ

良かったところ

ポイント

  • 軸上色収差の補正状態
  • 倍率色収差の補正状態
  • 30mm以外で無視できる程度のコマ収差

二つの色収差はどちらも効果的に補正されています。弱点と言うべきポイントはなく、ズーム全域で快適。コマ収差は30mmでやや目立つものの、(完璧ではないものの)それ以外では概ね良好。球面収差も実写で差し支えない程度。

悪かったところ

ポイント

  • 歪曲収差がレンズ補正依存
  • 望遠側の点像再現性

20mm付近以外の歪曲収差は補正必須。補正前提の光学設計と言えるので、レンズプロファイルを利用できる環境での使用が前提となります。アダプター経由で別マウントのミラーレスカメラで使用したり、レンズプロファイル非対応の現像ソフトを利用する場合には注意が必要です。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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