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70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD Z-mount レビューVol.3 遠景解像編

タムロン「70-300mm F4.5-6.3 Di III RXD Z-mount」のレビュー第三弾を公開。今回は恒例の撮影地点からレンズの遠景解像性能をチェックしています。

70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXDのレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2022年9月29日 晴れ 無風
  • カメラ:Nikon Z 7
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:Leofoto G4
  • 露出:ISO 64 絞り優先AE
  • RAW:Adobe Lightroom Classic CCにて現像
    ・シャープネスオフ
    ・格納された外せないプロファイル補正オン

70mm

フレーム中央から周辺部は絞り開放から非常に良好な解像性能を発揮。絞ると周辺部に僅かな改善が見られるものの、基本的には絞り開放から実用的な画質と言えます。近距離のテスト結果と比べると安定感のある結果。ただし、フレーム隅のみ少しソフトな描写となっているので、パンフォーカスの結果が重要であればF8くらいまで絞って撮影するのがおススメ。

100mm

中央や周辺部は70mmと同じく絞り開放から非常に良好。さらに70mmでソフトだったフレーム隅に描写は改善しており、全体的に絞る必要性を感じない。とても良好な解像性能。

200mm

200mm付近から中央のパフォーマンスが低下し始める。広角側ほどの切れ味は無く、絞ると僅かに改善するのみ。周辺部や隅も似たような結果となりますが、安定感のある画質に違い無し。

300mm

望遠端の300mmも200mmと同じく中央解像性能が低下します。決して悪い結果ではありませんが、NIKKOR Zレンズなどと比べると見劣りするかもしれません。ただし、周辺部に向かって顕著な画質の低下が無く、このクラスの望遠ズームレンズとしては安定感があると感じています。

まとめ

主な注意点は70mm開放付近の隅と200mm以降のピーク性能が低下すること。ただし、これら欠点はレンズの価格やサイズを考慮すると妥協できる範囲内に収まっています。また、望遠側はフレーム全域で均質性の高い結果が得られるので、切れ味を妥協出来れば満足度の高いレンズとなるはず。抜群の光学性能とは言えませんが、手ごろな価格の70-300mmとしては安定感のある描写です。

欠点として挙げた70mm隅の描写は絞ることで改善可能。200mm以降のシャープネス低下は画像処理や現像処理で改善できなくもない。少なくとも遠景解像では特にこれと言った不満は無く、近距離テストのように広角側で顕著なパフォーマンス低下はありません。少なくともF8?F16まで絞って撮影できるのであれば、ズーム全域で安心して風景写真に使えるレンズと感じることでしょう。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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