このページではシグマ製フルサイズ一眼レフ用交換レンズ「70mm F2.8 DG MACRO」の解像力テストとレビューを掲載しています。
70mm F2.8 DG MACROレビュー 解像力編
撮影環境
テスト環境
- カメラボディ:EOS R
- 交換レンズ:70mm F2.8 DG MACRO
- パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)」
- オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
- 屋内で照明環境が一定
- 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
- EOS RのRAWファイルを使用
- ISO 100 固定
- Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
・シャープネス オフ
・ノイズリダクション オフ
・色収差補正オフ
・格納されたレンズプロファイルオフ - 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
(像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェックしています) - 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)
補足
今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証しています。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性があります。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。
解像力テスト
絞り開放から四隅まで非常に良好なパフォーマンスを発揮。良像と言える数値の基準値がおよそ2500?2600周辺なので、全く問題の無い画質。
「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」の解像力テストでF2.8まで絞った時と同程度、四隅に関してはそれ以上の解像性能となっています。絞り開放の数値としては上々。
F4まで絞ると周辺部も4000に近いとても高い解像性能に達し、F5.6まで絞れば四隅も3500を超える立派な性能となります。特に中央と四隅はF2.8~F5.6でEOS Rが持つ解像性能の限界に達していると思われ、高解像センサーを搭載したカメラでパフォーマンスが伸びる可能性あり。
解像性能はF11まで維持し、F16~F22で回折の影響を受け低下します。最小絞り値であるF22まで絞っても最低限の解像性能は維持している印象。
F値 | 中央 | 周辺部 | 四隅 |
F2.8 | 4026 | 3360 | 3257 |
F4 | 3984 | 3934 | 3257 |
F5.6 | 3865 | 4026 | 3621 |
F8 | 3636 | 3871 | 3590 |
F11 | 3848 | 3416 | 3590 |
F16 | 3153 | 3121 | 3189 |
F22 | 2530 | 2644 | 2647 |
実写サンプル
*今回は照明が斜光となっており、四隅のほうが少し明るくなっています。(今後のテストでは改善予定)
今回使用した機材
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