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LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH. 徹底レビュー Vol.6 周辺減光・逆光編

パナソニック「LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH.」のレビュー第六弾を公開。今回はピント位置による周辺減光の影響や光源の配置で逆光耐性がどのように変化するのかチェックしています。

LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH.のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

周辺減光とは読んで字のごとく。フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ちを指す。中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となる傾向。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生する。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象だが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景で高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

実写で確認 無限遠:最短撮影距離

このレンズはハーフマクロに対応する接写性能を備えているが、無限遠と最短撮影距離で周辺減光の強度に大きな変化は見られない。どちらもF1.7では目立つ光量落ちがあり、F4まで絞っても隅に僅かな光量落ちが残る。

逆光耐性・光条

中央

強い光源が正面にある場合はセンサー面の反射に加えて、多くのゴーストが発生。さらにレンズフレアが全体的にコントラストが低下しているのが分かる。絞るとフレアが収束するがゴーストが目立つようになる。

絞り開放付近は良好だが、絞ると隠れていたフレアが徐々に収束する過程で画質に影響を与えるフレアやゴーストが発生する。ここまで強い光源は稀かもしれないが、真夏の太陽やイルミネーションなど夜景撮影では気を付けたほうが良いだろう。

光条

光条がシャープになるのはF8付近から。F11~F16でキレのある光条が得られるものの、回折で解像性能の低下が顕著となるので気を付けたい。

今回のまとめ

周辺減光に関して言えば、小型軽量な超広角 F1.7レンズとしては健闘しているように見える。例えば、LAOWAの超広角レンズも明るくコンパクトなレンズが多いものの、周辺減光はより強いモデルが多い。さらに、このレンズは自動補正も適用できるので、実際に問題と感じるシーンはさらに少ない。もちろん、高ISO感度時の周辺減光補正はノイズ増の原因となるので気を付けたい。

従来のテスト環境ではフレアやゴーストが目立ったが、あのような強い光源をフレームに入れる機会は珍しいと思う。実写で適度な明るさの太陽をフレームに入れたくらいでは、ゴーストやフレアの悪影響は目立たない。絞った際の光条は綺麗だが、シャープな描写となるのは解像性能に回折の影響が発生してからである。解像性能との両立が難しく、F値が大きくなるのでシャッタースピードやISO感度との両立が難しくなる点は留意しておきたい。

購入早見表

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作例

オリジナルデーはFlickrにて公開

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