このページではパナソニックのマイクロフォーサーズ用交換レンズ「LEICA DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH」のAF・絞り羽根の動作テスト結果とレビューを公開しています。
LEICA DG 10-25mm F1.7 ASPH AF・絞り羽根の動作テスト
ポイント
- 爆速では無いけどストレスフリーのAF速度
- 目立たないフォーカスブリージング
- バリフォーカルレンズの特性はかなり抑えられている
- マイクロステップ制御の絞り羽根は動画撮影で便利
静止画
超高速と言うには少し遅いものの、F1.7の大口径レンズと考えれば十分速いと言えるかもしれません。接写性能が非常に高く、最短撮影距離から無限遠まで移動するには時間がかかりますが、実写で使うようなピント距離の移動であれば一瞬で移動します。ストレスフリー。
動作は滑らかで特に違和感はありません。駆動音もごく僅か。
フォーカスブリージングは接写性能(35mm判換算で0.28倍)・F1.7の大口径レンズと考えると目立たない部類のレンズかなと思います。
動画
言うのが遅れましたが、最新ファームウェアを適用したLUMIX G9を使用しています。AFの滑らかさはカメラに依るところが大きいので割愛。
前述した目立たないフォーカスブリージングにより、かなり自然なピント移動が行えると思います。
バリフォーカル
ピント位置を固定してズーミングした際、ピント位置に大きな変動が無いかをチェック。
実際に試してみたところ、特にピント位置の大きな変動もなくズーム操作が可能となっているようです。10mmから25mmへ移動すると、被写界深度が浅くなるため、10mmから25mmへズームすると僅かにピントがズレた様に感じる場合もあります。逆に、25mmから10mmへズームアウトすると特に問題は感じません。
絞り羽根のマイクロステップ動作
このレンズはマイクロステップ制御に対応しており、絞り羽根を非常に細かく調整することが出来ます。静止画でここまでの微調整が必要な人は少ないかもしれませんが、動画撮影で滑らかな露出変化や被写界深度の変化をさせたいのであれば便利な機能と言えるでしょう。
絞リングはマイクロステップ制御に合わせてクリック感の無い滑らかな操作性となっています。静止画メインの人は違和感を覚えるでしょうが、動画撮影では使いやすいと感じると思います。
絞り値 露出変化
マニュアル露出の動画モードでISOとシャッタースピードを固定して絞り羽根を操作。すると以下の動画のようにじわりじわりと推移する露出変化を得ることが出来ます。(まあ、動画で露出を調整するのはISOの役割だと思いますが…)
絞り値 被写界深度の変化
今度は絞り優先動画モードで適正露出を維持しながら絞りリングを操作。やはり滑らか被写界深度の推移が可能となっています。
雑感
ハイブリッドカメラのLUMIXらしく、静止画でも動画でも便利なレンズとなっているようです。これまでのレンズを考えると少し動画寄りのレンズと言っても過言では無いかもしれませんね。(デクリック仕様の絞りリングとか)
開放F値がF1.7固定の超大口径ズームとしてはブリージングやバリフォーカルの特性が良く抑えられているように感じます。
今回使用した機材
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