パナソニック「LUMIX S 40mm F2」のレビュー第一回 外観・操作・AF編を公開。
簡易的なまとめ
LUMIX S9と相性の良い小型軽量な単焦点レンズ。
携帯性のみでS9を補完するものではなく、物理コントロールの少ないS9の操作性を補うことも可能。この点で「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」より使いやすいと感じました。
フォーカスはAF速度・AF精度・MF操作のいずれも問題なく、快適に使うことが可能。特にこのクラスとしてはフォーカスブリージングが驚くほど抑制されています。
「導入しやすい、初めての単焦点レンズ」としては少し高めですが、説得力を持たせる機能性・フォーカス性能を備えています。
A compact, lightweight prime lens that pairs well with the LUMIX S9.
It doesn’t just complement the S9 in terms of portability; it also helps make up for the S9’s limited physical controls. In this regard, I found it easier to use than the “LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3.”
Focusing is comfortable and problem-free in terms of AF speed, AF accuracy, and MF operation. In particular, focus breathing is surprisingly well-controlled for a lens in this class.
While it’s a bit pricey for an “easy-to-get-started-with, first prime lens,” it offers compelling functionality and focusing performance that justify the price.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
LUMIX S 40mm F2 のレビュー一覧
Index
まえがき
- 発売日:2026年6月18日
- 商品ページ
- データベース
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2026年6月に発売した40mm単焦点レンズ。
標準域の単焦点レンズは2021年発売の「LUMIX S 50mm F1.8」から久しぶりの登場。
重量約144g、全長約40.9mmと非常に小型軽量で「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」とよく似た形状。LUMIX S9のような小型ボディと相性が良く、小さなカメラバッグでの運用が可能。フルサイズながら携帯性の高いシステムです。
側面にはAF/MF切替スイッチやフォーカスボタンを備え、防塵防滴・耐凍結に対応。小型ながら実用的なレンズとなっています。動画用途にも配慮されており、フォーカスブリージングを抑制、マイクロステップ絞り制御により滑らかな露出変化を実現。写真と動画双方に適した設計のレンズ。
S 26mm F8に次ぐ低価格レンズであり、キットレンズに追加する最初の単焦点レンズとして導入しやすい製品と言えるでしょう。
(追記:よく調べてみると「LUMIX S 50mm F1.8」とよく似た価格設定でした。)
主な仕様
| レンズマウント | ライカL |
| 対応センサー | フルサイズ |
| 焦点距離 | 40mm |
| レンズ構成 | 6群7枚 |
| 開放絞り | F2 |
| 最小絞り | F22 |
| 絞り羽根 | 7枚 |
| 最短撮影距離 | 0.3m |
| 最大撮影倍率 | 0.17倍 |
| フィルター径 | 62mm |
| 手振れ補正 | - |
| テレコン | - |
| コーティング | 情報なし |
| サイズ | φ69.4×40.9mm |
| 重量 | 144g |
| 防塵防滴 | 防塵防滴・耐寒 |
| AF | STM |
| 絞りリング | - |
| その他のコントロール | Fnボタン AF/MFスイッチ |
| 付属品 | 前後キャップ |
価格のチェック
売り出し価格は量販店で5.6万円。
他社の低価格な「50mm F1.8」と比べると少し高めですが、機能強化で価格に説得力を持たせています。ライカLマウントでは「LUMIX S 50mm F1.8」「45mm F2.8 DG」が主な競合製品。
まだラインアップとして存在しませんが、Lマウントアライアンスに参加したVILTROXの「AF 40mm F2.5」「AF 50mm F2」は将来的に強力なライバルとなることでしょう。
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外観・操作性
箱・付属品

レンズを梱包している箱としてはコンパクト。
従来の黒を基調としたデザインではなく、梱包を含めて、環境配慮の取り組みにより簡素化。白をベースに深めのグレー一色でプリント、プラスチックの使用量も大幅に削減しています。

緩衝材は入っていませんが、段ボールによる間仕切りで衝撃を緩和する構造。

付属品は前後のキャップ、説明書・保証書のみ。
レンズフードは付属しておらず、対応する純正フードもありません。
外観

プラスチック製の筐体とフォーカスリングで、LUMIX Sシリーズらしい素材・塗装・デザイン。
よく見るとS 50mm F1.8を前後から潰したような外観。
堅牢さに不安はありませんが、5万円台の販売価格を考慮すると少し安っぽい(プラスチック感が強い)。グリップの良好なゴム製リングがあると良かった。
焦点距離やレンズロゴなどは基本的にプリントですが、大きく表示された焦点距離「40mm」の部分は刻印のうえから塗装されています。
ハンズオン

質感は価格を考慮すると少し安っぽいですが、防塵防滴・フッ素コーティングなど信頼性に不満はありません。
| サイズ | 重量 | |
| S 40mm | φ69.4×40.9mm | 144g |
| S 18-40 | φ68×41mm | 155g |
| S 50 | Φ73.6×82.0mm | 300g |
| 45 DG | φ64.0mm×46.2mm | 215g |
| VILTROX 50 | φ65×56.5mm | 220g |
シグマ「45mm F2.8 DG」やVILTROX「AF 50mm F2」よりも小型軽量。これでF2の開放F値と防塵防滴仕様を両立しているのは強み。
前玉・後玉

前面の小さなレンズにはフッ素コーティングが施されています。水滴や油汚れの付着時にメンテナンスがしやすい。
とはいえ、物理的な接触による傷や粉塵などのダメージが予想できる環境であれば、プロテクトフィルターを装着したほうが良いでしょう。
対応フィルター径は62mmと珍しく、LUMIX Sシリーズでは本レンズと18-40mmのみ。
汎用性は低いものの、今後は62mmフィルター径で小型軽量なレンズが増えると期待したいところ。
前面にはレンズ名がプリントされていますが、反射を抑えたダークグレーのカラーリングでフィルター面への写りこみを抑制しています。

小さな前面レンズと比べて、最後尾のレンズは大きめ。フレアカッターはありませんが、反射防止のため周囲は適切な黒塗り仕様。
金属製のレンズマウントは5本のネジで本体に固定されています。マウントの周囲には防塵防滴用のシーリングあり。レンズマウントの製造国表示は中国。
フォーカスリング

プラスチック製フォーカスリングを搭載。競合他社の純正レンズよりもトルク感が重めですが、滑らかに回転します。ソニーのようなゆるゆるの操作性ではなく、キヤノンやニコンよりも使いやすい。
リングの応答性はカメラ側で調整可能。「ノンリニア」「リニア」を切り替えることができ、リニア時の操作角度も調整可能。リニア時の再現性はとても良好でした。
スイッチ

左側面にAF/MFスイッチとFnボタンを搭載。コントロールの少ないLUMIX S9で重宝します。
Fnボタンは厚手の手袋装着時は押しにくいかもしれません。AF/MFスイッチは適度な抵抗感でしっかり切り替えることが出来ます。
レンズFnボタンの登録機能を変更するにはカメラ側の「Fnボタン設定」ではなく、「レンズFnボタン設定」という設定項目を使います。AF停止やAF、AFポイントスコープなどを利用可能。
レンズフード

レンズフードは付属していません。純正別売りフードもありません。
必要に応じて社外製の62mmねじ込みフードを導入します。
私はF-Fotoの62mm円形フードを購入。
フード側にフィルターを装着できるため、全長の変化を抑えつつ前玉を保護することが可能。浅底のため、S 18-40mm用としてもケラレなく使うことができます。
装着例

LUMIX S9に装着。
S9用に開発されたレンズと言っても過言ではない携帯性。これをカメラと同時にリリースしてほしかったところ(できればレンズキットとして)。
ボディからレンズの突出は最小限。LEICA Qのようなレンズ固定式カメラに見えなくもない。

LUMIX S5IIと組み合わせてもコンパクトです。
AF・MF
フォーカススピード
フォーカスユニットはステッピングモーター駆動。
18-40mmよりもキビキビとしたAF速度で動作します。開放F値が小さく、低照度でも比較的安定して合焦します。
(画質が低下しやすい)近距離フレーム隅でも大きな問題はありません。
ブリージング
この価格帯の明るい単焦点レンズとしてはフォーカスブリージングが良く抑えられています。画角の変化がほとんど無いため、フレーム隅を使ったAFが安定しているように感じました。
精度
LUMIX S5II・LUMIX S9との組み合わせで問題はありません。合焦位置の再現性も良く、結果に大きな乱れはありません。
MF
前述したように、カメラ側で応答性を調整可能。好みの操作感に設定することが出来ます。
マクロ

| 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | |
| S 40 | 0.3m | 0.17倍 |
| S 50 | 0.45m | 0.14倍 |
| 45DG | 0.24m | 0.25倍 |
シグマ 45mm F2.8 ほど「寄りやすいレンズ」ではありませんが、S 50mm F1.8 よりもクローズアップしやすい適度な撮影倍率・最短撮影距離です。
まとめ

LUMIX S9と相性の良い小型軽量な単焦点レンズ。
携帯性のみでS9を補完するものではなく、物理コントロールの少ないS9の操作性を補うことも可能。この点で「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」より使いやすいと感じました。
フォーカスはAF速度・AF精度・MF操作のいずれも問題なく、快適に使うことが可能。特にこのクラスとしてはフォーカスブリージングが驚くほど抑制されています。
「導入しやすい、初めての単焦点レンズ」としては少し高めですが、説得力を持たせる機能性・フォーカス性能を備えています。
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作例
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