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Mr.Ding Noxlux DG 50mm F1.1 E58 II レビューVol.2 遠景解像 編

Mr.Ding Studio「Noxlux DG 50mm F1.1 E58 II」のレビュー第二弾を公開。今回は4500万画素のZ 8に装着して遠景解像の性能をテスト。ダブルガウスらしい傾向ですが、フレーム隅は絞ってもややソフトな結果。

Noxlux DG 50mm F1.1 E58 IIのレビュー一覧

おことわり

今回は2ndFocusより無償貸与の「Mr.Ding Noxlux DG 50mm F1.1 E58 II」を使用してレビューしています。提供にあたりレビュー内容の指示や報酬の受け取りはありません。従来通りのレビューを心がけますが、無意識にバイアスがかかることは否定できません。そのあたりをご理解のうえで以下を読み進めてください。

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2024年1月15日 曇り 微風
  • カメラ:Nikon Z 8
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
  • 露出:ISO 100 絞り優先AE
  • RAW:Adobe Lightroom Classic CC 現像
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズリダクションオフ
    ・色収差補正オフ

テスト結果

残念ながらF2.8のデータは大部分が破損。原因は不明ですが、社外製の電子接点付きAFレンズ・アダプター装着時の高効率RAWに多い印象あり。少なくともF1.1の絞り開放から中央は良好な結果が得られています。隅に向かって画質が急速に低下するため、フレーム全体で満足する結果を得るにはF8まで絞る必要あり。

中央

F1.1からピントの芯がわかる程度には良好。F2まで絞ると球面収差が収束してコントラストが向上。F4まで絞ると軸上色収差も解消してピークの結果が得られているように見えます。結果はF5.6-8まで維持され、F16で僅かに低下。

周辺

F1.1からF2.0くらいまではソフトな画質で実用的とは言えません。F4まで絞ると非常にシャープとなり、ほぼピークの性能に到達。F5.6-8で性能が維持され、F16もほぼ同じ結果を得ることが出来ます。

四隅

周辺部よりもさらにソフトな画質で、良像を得るにはF8くらいまで絞る必要あり。絞ると安定しますが、良好と言うには少し惜しい画質。

まとめ

細かいことを抜きに語ると、ダブルガウスらしい傾向を見せるレンズです。絞り開放からしばらくは周辺部や隅がソフトな画質ですが、十分に絞るとフレーム隅まで安定した結果を得ることが可能。フレーム隅の解像性能にこだわりがなければ、F8で風景撮影に使いやすい。

逆に言えば、絞り開放付近はコマ収差など軸外収差が目立つので使い物になりません(ざっと見た限りでは像面湾曲ではない)。大口径を活かした夜景・星景は他の選択肢を検討したほうが良いでしょう。周辺部や隅はソフトですが、中央は低価格の50mm F1.1としては非常に良好。球面収差が良く抑えられており、F2まで絞ればかなりシャープな結果を得ることができます。あくまでも主題が中央にあるのであれば、F2-F2.8まで絞れば良い感じ。前ボケを残しながら遠景をシャープに切り取ることも可能となっています。

Mr.Ding Noxlux DG 50mm F1.1 E58 II
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