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銘匠光学 TTArtisan AF 35mm F1.8 レンズレビュVol.2 遠景解像編

銘匠光学「TTArtisan AF 35mm F1.8」のレビュー第二弾を公開。今回は恒例の撮影地点からレンズの遠景解像性能をチェックしています。

おことわり

今回はPERGEARより無償提供の「TTArtisan AF 35mm F1.8」を使用してレビューしています。提供にあたりレビュー内容の指示や報酬の受け取りはありません。従来通りのレビューを心がけますが、無意識にバイアスがかかることは否定できません。そのあたりをご理解のうえで以下を読み進めてください。

TTArtisan AF 35mm F1.8のレビュー一覧

遠景解像

テスト環境

  • 撮影日:2023-11-26:快晴・無風
  • カメラ:α7R V APS-Cクロップ
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
  • 露出:ISO 100 絞り優先AE
  • RAW:Adobe Lightroom Classic CC
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズ補正オフ
    ・レンズ補正オフ
  • 像面湾曲:ほぼ無し

テスト結果

手ごろな価格を考慮すると良好な光学性能。F1.8の絞り開放から全体的に安定しており、特に中央や周辺部はコントラストも高く良好な画質。フレーム隅はコントラストがいくらか低下しているものの、破壊的な画質の低下はありません。

軸上色収差の影響はわずかですが、全体的に薄っすらと色づきが見られます。これはF2~F2.8で解消。ベストを尽くすのであればF2.8~F4までは絞るのがおススメです。適度に絞ることで、少なくとも2600万画素の解像度では中央から隅まで満足のいく結果を得ることが出来ました。

中央

絞り開放からほぼピークの性能が得られています。絞ることによる解像度の向上は期待できませんが、軸上色収差の影響が僅かに改善します。富士フイルムの4000万画素センサーに耐えうる解像度ではないかもしれませんが、安定感はあります。

周辺

細部をよく見るとわずかな像の流れがあるものの、F2~F2.8まで絞ると解消。残存する倍率色収差はソフトウェアで簡単に補正することができます。

四隅

絞り開放付近はコントラストが低く、少しソフトな結果。これはコマ収差などが影響していると思われます。ただし、細部のシャープさはしっかりとしており、F4付近まで絞ると非常に良好な結果を得ることが出来ます。

まとめ

絞り開放における隅の画質の絞った際のピーク性能の高さに過度の期待は禁物。しかし、2万円前半で手に入るF1.8のAFレンズと考えると立派な性能に仕上がっています。風景撮影でフレーム全体の画質を重視する場合はF2.8~F4まで絞って使うのがおススメ。夜景や星景など、F1.8を活かした遠景の撮影時は注意が必要ですが、絞って撮影する風景・建築物などの撮影で大きな問題は発生しないと思われます。

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作例

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