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VILTROX AF 50mm F2 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

「VILTROX AF 50mm F2」のレビュー第六弾 周辺減光・逆光編を公開。周辺減光はやや目立つものの、逆光耐性は(レンズ構成枚数のわりには)良好な結果が得られました。

製品提供について

このレビューは映像嵐株式会社より無償提供された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。

簡易的なまとめ

F2から優れた解像性能を発揮するレンズですが、周辺減光に関してはサイズなり。特に遠景でF2を使う場合は目立つ周辺減光が発生します。カメラ・現像ソフトでの修正が必要となることでしょう。極端に目立つわけでは無いものの、少なくとも長所ではありません。

逆光耐性について、テスト環境ではゴーストが発生するものの、実写では問題無しと感じるシーンが多い。稀に虹色のフレアやゴーストが発生する場合もありますが、そのような厳しいシーンでは純正レンズでもフレアが発生する可能性あり。悪くないパフォーマンスだと思います。

This lens delivers excellent resolution performance from F2, but vignetting is noticeable given its size. In particular, when using F2 for distant scenes, noticeable vignetting occurs. Correction using the camera or development software will be necessary. Although it is not extremely noticeable, it is not a strong point.

Regarding backlight resistance, while ghosting occurs in test environments, it is not a significant issue in real-world shooting scenarios. Occasionally, rainbow-colored flares or ghosting may appear, but even with a genuine lens, flares can occur in such demanding conditions. Overall, I consider the performance to be satisfactory.

VILTROX AF 50mm F2のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

F2の絞り開放で少し目立ち、1段絞ると少し改善します。ただし、それ以降はほとんど改善せず、完璧に抑えるためにはレンズプロファイルによる補正が必要。穏やかな減光で無視できる程度ですが、フラットな背景を目指すのであれば修正が必要な機会があるかもしれません。いずれにせよ、カメラ内・現像ソフトによる補正で十分間に合うレベル。

無限遠

最短撮影距離と比べると、はるかに目立つ減光が発生します。このままでは、結果に影響を及ぼす場合が多いはず。絞ると改善しますが、F4/F5.6まで絞っても穏やかな減光が残ります。

逆光耐性・光条

中央

低価格で小型軽量ながら、9群13枚と構成するレンズが多い。光を反射する面が多いため、逆光耐性では不利となります。それでも絞り開放は良好、ただし絞ると目立つゴーストが複数発生します。弱点と言う程の問題ではありませんが、絞って使う際には注意が必要。

光源をフレーム隅に移動すると、問題はほとんど発生しません。他の中国レンズメーカーと比べると、フレアは良く抑えられているように見えます。(レンズ構成枚数が多いことを考慮するとなおさら)

光条

最小絞り F16を使用したとしても、先細りするシャープな光条は期待できません。光条の描写を重視する場合、他の選択肢を検討したほうが良いでしょう。

まとめ

F2から優れた解像性能を発揮するレンズですが、周辺減光に関してはサイズなり。特に遠景でF2を使う場合は目立つ周辺減光が発生します。カメラ・現像ソフトでの修正が必要となることでしょう。極端に目立つわけでは無いものの、少なくとも長所ではありません。

逆光耐性について、テスト環境ではゴーストが発生するものの、実写では問題無しと感じるシーンが多い。稀に虹色のフレアやゴーストが発生する場合もありますが、そのような厳しいシーンでは純正レンズでもフレアが発生する可能性あり。悪くないパフォーマンスだと思います。

その一方、シャープな光条を期待している人は他の選択肢を要検討。このレンズは絞っても光条はあまり目立ちません。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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