「VILTROX AF 75mm F1.2 Pro」のレビュー第一弾 外観・操作・AF編を公開。
製品提供について
このレビューは映像嵐株式会社より無償提供された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。
簡易的なまとめ
換算112mmでF1.2の大口径AFレンズを使いたい場合に唯一無二の選択肢。画角が狭いので使い勝手は良くないものの、ポートレートでAPS-Cらしからぬボケを得たい場合は面白いレンズとなることでしょう。
社外製レンズとしてはやや高めですが、F1.2の大口径、堅牢な金属鏡筒、防塵防滴仕様などを考慮すると価格なりの価値があると思います。
最新AF 56mm F1.2 Proのようなボイスコイルモーターではないものの、静止した被写体であれば十分なAF速度。ただし、F1.2 Proの中では最も遅く、動体には適していないと感じるかもしれません。
This is the only option if you want a large-aperture AF lens with an equivalent focal length of 112mm and an aperture of f/1.2. Although the narrow angle of view makes it less versatile, it’s an interesting lens if you’re looking to achieve a bokeh effect in portraits that’s uncharacteristic of APS-C cameras.
It’s a bit on the pricey side for a third-party lens, but considering the large f/1.2 aperture, the sturdy metal barrel and the dust- and splash-resistant construction, I think it’s worth the price.
Although it does not feature a voice coil motor like the latest AF 56mm F1.2 Pro, the autofocus speed is sufficient for stationary subjects. However, it is the slowest among the F1.2 Pro series, so you may find it unsuitable for moving subjects.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
VILTROX AF 75mm F1.2 Proのレビュー一覧
Index
まえがき
- 発売日:2023.2.14
- 商品ページ
- データベース
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VILTROXで「Pro」を冠した最初のAPS-Cレンズ。
35mm判換算で113mm相当の望遠域をF1.2でカバーする大口径レンズです。画角が狭いので汎用性は低いものの、競合製品が存在しない面白い選択肢。現在はXマウントのほか、ソニーE・ニコンZマウントに対応しています。
主な仕様
| レンズマウント | E/X/Z |
| 対応センサー | APS-C |
| 焦点距離 | 75mm |
| レンズ構成 | 11群16枚 |
| 開放絞り | F1.2 |
| 最小絞り | F16 |
| 絞り羽根 | |
| 最短撮影距離 | 0.88m |
| 最大撮影倍率 | 0.1倍 |
| フィルター径 | 77mm |
| 手振れ補正 | - |
| テレコン | - |
| コーティング | HD nano |
| サイズ | φ87×101mm |
| 重量 | 670g |
| 防塵防滴 | 対応 |
| AF | STM |
| 絞りリング | 搭載 |
| その他のコントロール | AF/MF |
| 付属品 | レンズフード |
価格のチェック
発売当初は7万円程度でしたが、物価上昇などの影響で何度が値上がりしています。2026.3現在は9.7万円。社外製レンズとしては高めですが、F1.2の大口径や金属製の堅牢な鏡筒、光学性能などを考慮すると高すぎるとは言えません。
| VILTROX AF 75mm F1.2 | |||
| 楽天市場 |
Amazon |
キタムラ |
|
| PERGEAR | VILTROX | ? | ? |
外観・操作性
箱・付属品

他のVILTROX Proシリーズと同じく、黒を基調としたデザインを採用。Airのような白色ではなく、Labのようなマットブラックではなく、少し光沢のある黒色です。外装にはVILTROXのロゴとと共に、レンズ外装の画像がプリントされています。

レンズ本体のほか、レンズフードやポーチ、保証書などが付属。
外観

外装は金属製。フォーカスリングと絞りリングはどちらも金属製で、ゴム製カバーは無し。
デザインはProシリーズで一貫しています。27mm F1.2 XFとは異なり、側面にAF/MFスイッチを搭載しています。
コントロール以外の意匠は最小限。
側面に「Pro」のバッヂを配置しているのみ。マウント付近にはシリアルナンバーなどのシールが張り付けられています。
ハンズオン

競合製品が存在しないので比較できませんが、APS-C用レンズとして大きく重いのは確か。
金属の頑丈な外装を樹脂製に変更すると、もう少し軽くなるかもしれません。参考までにいくつかのレンズとサイズ・重量を比較。
| サイズ | 重量 | |
| VILTROX | φ87×101mm | 670g |
| XF56mmF1.4 WR | φ79.4×76mm | 445g |
| XF90mmF2 | ø75.0mm x 105mm | 540g |
| 56mm F1.4 DN | ø66.5mm x 59.5mm | 280g |
XF90mmF2と同程度のサイズで、より太く、重いレンズです。F1.2の大口径は魅力的ですが、APS-Cの強みが携帯性と感じているのであれば他の選択肢を検討したほうが良いでしょう。
前玉・後玉

防汚コーティングが施されているので、メンテナンスは簡単。ただし、ダメージが予想される撮影シーンでは保護フィルターを装着しておくと良いでしょう。
77mm径の円形フィルターに対応。同じフィルター径のレンズがいくつか存在するので、C-PLやNDフィルターを共有可能。前玉周辺にはレンズ銘や撮影距離などを白字で記載。白字はフィルター装着時に反射で写りこむ可能性があり。

金属製レンズマウントは4本のネジで本体に固定。周囲には耐候性を確保するシーリングとファームウェアアップデート用のUSB-Cポートを備えています。
フォーカスリング

適度な幅の金属製フォーカスリングを搭載。適度な抵抗感で滑らかに回転します。回転速度による変化がないリニアレスポンスで動作。再現性が高く、使いやすい。そしてピント全域のストロークが約230°ほどあるため、正確な操作が可能です。
絞りリング

感触はシグマのI Seriesとよく似ていますが、クリック感は弱め。クリック無しの無段階操作には非対応。
スイッチ

側面にはAF/MFスイッチを搭載。レンズ側の操作が優先されるため、カメラ側のスイッチで「MF」に設定しても、レンズ側が「AF」であればAFで動作します。
レンズフード
花形のプラスチック製レンズフードが付属。直毛やゴムカバーはありませんが、本体にしっかりと固定可能。やや深めのレンズフードなので、逆さ付けの時はフォーカスリングが覆い隠されます。
装着例

FUJIFILM X-E5に装着。かなり大きく重いものの、許容できない程ではありません。高性能なF1.2の大口径レンズと考えると、このくらいなのかなと。
AF・MF
フォーカススピード
フォーカスはステッピングモーターで動作。X-E5との組み合わせで、近距離から遠景まで適度な速度で動作します。27mm F1.2 Proと比べると遅く、近距離で激しく動く被写体の撮影には適していないように見えます。
ブリージング
ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。
ここ最近のVILTROXレンズとしてはかなり目立つほう。ピント位置によって画角が大きく変化します。


精度
X-E5との組み合わせで大きな問題はありません。カメラ側の挙動として、ピントの山を掴みそこなう場面がありました。
MF
適度なストロークと滑らかなフォーカスリングで正確にピント合わせが可能。
まとめ

換算112mmでF1.2の大口径AFレンズを使いたい場合に唯一無二の選択肢。画角が狭いので使い勝手は良くないものの、ポートレートでAPS-Cらしからぬボケを得たい場合は面白いレンズとなることでしょう。
社外製レンズとしてはやや高めですが、F1.2の大口径、堅牢な金属鏡筒、防塵防滴仕様などを考慮すると価格なりの価値があると思います。
最新AF 56mm F1.2 Proのようなボイスコイルモーターではないものの、静止した被写体であれば十分なAF速度。ただし、F1.2 Proの中では最も遅く、動体には適していないと感じるかもしれません。

肝心の光学性能はチェック中。
F1.2からシャープで、色収差を良く抑えています。27mm F1.2と比べると周辺・隅の画質低下が大きめ。しかし、中央から広い範囲はF1.2から実用的な解像性能。換算100mm程度の大口径レンズとしては使いやすいのではないかなと。
社外製品として互換性の問題は付きまとうものの、コストパフォーマンスの高いビルドクオリティと光学性能と言えそうです。
| VILTROX AF 75mm F1.2 | |||
| 楽天市場 |
Amazon |
キタムラ |
|
| PERGEAR | VILTROX | ? | ? |
作例
関連レンズ
- E 50mm F1.8 OSS
- 56mm F1.4 DC DN
- AF 75mm F1.8 FE
- XF50mmF1.0 R WR
- XF56mmF1.2 R WR
- XF56mmF1.2 R
- XF56mmF1.2 R APD
- XF90mmF2 R LM WR
- VILTROX PFU RBMH 85mm F1.8
- VILTROX AF 56mm F1.4 STM





























































