このページでは一眼カメラ用交換レンズ「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」の情報を収集しています。
更新履歴
- キヤノン RF24-240mm F4-6.3 IS USMはレンズ補正が前提だが良好な光学性能 2023年4月7日
- キヤノンRFレンズが4月7日に値上がり方向で価格改定 2022年4月3日
- キヤノン「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」は平凡だが総合的な性能は良好 2021年1月24日
- キヤノンが既存製品を新カメラ・レンズに対応させるファームウェアを公開 2020年7月21日
- キヤノン RF24-105mm F4-7.1 IS STMを「RF24-104mm F4L・24-240mm」と解像力比較 2020年4月17日
- RF24-240mm F4-6.3 IS USM 十分良好な画質と優れたIS・AFを備えたレンズ【海外の評価】 2020年4月9日
- キヤノンRF24-240mm F4-6.3 IS USM 高倍率ズームとしては小型軽量で優れた画質【海外の評価】 2020年2月2日
- RF24-240mm F4-6.3 IS USMは高倍率ズームとして傑出したレンズ【海外の評価】 2019年10月5日
- キヤノンRF24-240mm F4-6.3 IS USMは光学10倍ズームとしては抜群の解像性能【海外の評価】 2019年9月22日
- RF24-240mm F4-6.3 IS USM交換レンズレビュー総集編 2019年9月21日
レンズデータ
購入早見表
RF24-240mm F4-6.3 IS USM | |||
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レンズフード EW-78F | |||
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レンズデータ
レンズ仕様
レンズの仕様 | |||
---|---|---|---|
発売日 | 2019年 8月29日 | 初値 | ¥116,638 |
マウント | RF | 最短撮影距離 | 0.5m |
フォーマット | フルサイズ | 最大撮影倍率 | 0.26倍 |
焦点距離 | 24-240mm | フィルター径 | 72mm |
レンズ構成 | 15群21枚 | 手ぶれ補正 | 搭載 |
開放絞り | F4-6.3 | テレコン | - |
最小絞り | F22-36 | コーティング | SIC |
絞り羽根 | 7枚 | ||
サイズ・重量など | |||
サイズ | φ80.4×122.5mm | 防塵防滴 | - |
重量 | 750g | AF | NanoUSM |
その他 | |||
付属品 | |||
キャップ |
関連レンズ
EFマウント
- EF24-105mm F4L IS II USM
- EF24-105mm F4L IS USM
- EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM
- EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM
- 28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD (Model A010)
更新履歴
- 2020-08-12:「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」ファームウエア Version 1.0.6が公開されています。
- 2020-01-22:PhotographyBlogがレビューを掲載しています。
- 2019-08-19:DPReviewがサンプルギャラリーを掲載しています。
- 2019-07-13:Digital Camera Worldがハンズオンを掲載しています。
- 2019-07-09:正式発表されました。
- 2019-07-08:海外の一部店舗でフライング掲載された模様。噂通り899ユーロとなっているようですね。
- 2019-07-04:海外で899ドルかもしれないと噂されています。国内では10万円前後の価格設定となりそうですね。
- 2019-06-21:そろそろ販売開始されそうとネット上で噂されています。価格設定が気になるところですねえ。
- 2019-02-14:キヤノンがレンズの開発を発表しました。2019年内を予定しているとのこと。
- 2019-02-05:そろそろ登場しそうな雰囲気となってきたので専用ページを作成しました。ひとまず関連レンズと購入早見表(検索リンク)を設置。
海外の評価
Lesnumeriques
- レンズの紹介:
・2019年9月に発表され、999.99ユーロの希望小売価格で販売されているレンズだ。 - ビルドクオリティ:
・外装はRF35mmやRF50mmに通じるところがある「非L」らしいものだ。全体的に落ち着いてグレーのコーティングが施されている。
・開放F値は105mmでF6.3に達する。 - 携帯性:
・記載なし。 - 操作性:
・フォーカスリングは無段階で心地よく回転する。表面はローレット加工で仕上げられている。
・手ぶれ補正のオンオフスイッチがあるものの、AF/MF切り替えスイッチもあると良かった。
・AF/MFを切り替えるにはカメラのメニュー画面を操作する必要がある。
・フォーカスリングはフルタイムマニュアルに対応しているが、ワンショットAF後限定だ。 - オートフォーカス:
・応答性が高く非常に効果的だ。 - マニュアルフォーカス:
・記載なし。 - 手ぶれ補正:
・優れた性能だ。 - 解像性能:
・テストでは平凡な性能。
・24mmと90mmは比較的良好だが、175mmと240mmではパフォーマンスが低下する。
・絞ると満足のいくシャープネスを得ることが可能だ。 - 像面湾曲:
- ボケ:
・開放F値は小さいが、ボケを得るのはそれほど難しくない。
・この価格帯のレンズに並外れたボケ質を期待すべきではない。 - 色収差:
・24mmのみならず、240mmでも非常に目立つ。
・90mmで良好な補正状態だ。 - 球面収差:
- 歪曲収差:
・24mmでとても顕著な樽型歪曲が発生する。
・ズームレンジ全域で歪曲収差は目立つ。 - 周辺減光:
・24mmは歪曲に加えて周辺減光が強い。
・全体的に24mmはイメージをクロップする必要がある。
・歪曲収差をオンにした状態では周辺減光が良好な状態となる。 - コマ収差:
・記載なし。 - 逆光耐性:
・記載なし。
総評
手ごろな価格のRFマウント用高倍率ズームレンズだ。多目的に使える10倍ズームレンズだが、一部の光学的欠点が目立ち、一般的なパフォーマンスは平均的だ。しかし実写では、やはり総合的な性能の良さと、近距離・遠距離問わず撮影できる点は評価できる。
長所:幅広いズームレンジ・応答性の高いAF・手ぶれ補正・コントロールリング・フルタイムマニュアル
短所:24mmの歪曲・色収差・防塵防滴非対応・AF/MF切り替えはメニュー画面
Dustin Abbott
Canon RF 24-240mm F4-6.3 IS Review
- 非Lレンズらしいお馴染みのデザインだ。指摘するとしたら以下の2点である。
・レンズフードが同梱していない
・防塵防滴仕様ではない
価格に関係なく、ここ最近テストしたレンズ全てにレンズフードは付属していた。私はキヤノンがLレンズ以外にレンズフードを同梱しない手法を非難し続けるだろう。 - レンズフード無しで携帯していたところ、レンズ前面とコーティングを傷つけてしまった。
- フォーカスリングはコントロールリングを兼用している。表面は通常のフォーカスリングでは使わないダイヤモンドカットのテクスチャが施されている。
- コントロールリングとして使う場合、ノッチが無いので動画撮影には最適だ。
- 「AF/MF」スイッチを備えていない最初のRFレンズだ。カメラ側でAF/MFを切り替えるには「Qメニュー」に存在しない項目をメインメニューから呼び出す必要がある。
- 光学手ぶれ補正は効果的に動作する。
- 小さなレンズでは無いが、ズームレンジを考慮するとコンパクトだ。巨大な「EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM」と比較すると明らかである。ソニー「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」と同サイズで、タムロン「28-300mm F/3.5-6.3 Di PZD (Model A010)」と比べると少し大きく重い。
- 240mmにズームすると鏡筒が大きく伸びる。ほんの少しぐらつきがあるものの、全体的に安定している。ズーム操作はとても滑らかだ。
- ナノUSM駆動のオートフォーカスは静かで滑らかに動作する。全ての状況でピント精度は良好だ。カジュアルポートレートでも瞳AFの精度は良好である。フォーカス速度は全体的に高速だ。
- EOS Rで連写は出来ないが駆け巡る犬を良好に捕捉している。
- 高倍率ズームで画質は妥協すべきポイントだが、キヤノンはうまくやってけたと思っている。実際、高価な「EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM」に匹敵する性能だ。
- 24mmにおける歪曲収差が大きく、未補正のRAWは四隅がケラレている。ただし、ファインダー像やJPEG出力はケラレが補正されている。補正後の結果は四隅が少し伸びていることを除けばかなり綺麗だ。
- 35mmは歪曲や周辺減光はほとんど発生しない。その後は糸巻き型に変化し、240mmでかなり強めの歪曲となる。
- 軸上色収差は問題とならない。
- 倍率色収差はどの絞り値でもフレーム端に現れる。幸いにも補正しやすいカテゴリだ。
- 24?70mmのパフォーマンスは優れており、特に35mmが最もシャープとなる。一般的には絞るとコントラストが改善するものだが、実際にはそれほど向上しない。
- 240mmでもピクセルレベルで確認しなければ画質は良好だ。
- ボケ味は最高と言えないが、望遠側の圧縮効果を利用するとそれっぽくなる。
- レンズフードは無いものの、逆光耐性で大きな問題は無かった。
- 色は暖色傾向となる。
RFマウントにはクラス最高の単焦点レンズやズームレンズがいくつか存在する。このレンズは光学設計を重視したモデルでは無く、レンズ1本で汎用性を高めることに注力している。風景から望遠までカメラバッグを持ち歩くことなく撮影することが可能だ。
十分良好な光学性能に加え、優秀な光学手ぶれ補正とオートフォーカスシステムを備えている。静止画・動画撮影への柔軟な対応が可能だ。
素晴らしいレンズを他に持っているにも関わらず、このレンズの汎用性が魅力的であると認めざるを得ない。検討する価値のあるレンズだ。
長所:24mmをカバーした高倍率ズーム・静かで高速なナノUSM駆動・効果的なダイナミックISシステム・逆光耐性・僅かな軸上色収差・リーズナブルな価格設定とサイズ
短所:レンズフードが同梱してない・24mmの大きな樽型歪曲と周辺減光・倍率色収差・どのズームレンジでも特にシャープではない
PhotographyBlog
Canon RF 24-240mm f/4-6.3 IS USM?Review
- 24-240mmのズームレンジを考慮すると驚くほど小型軽量だ。重量はわずか750gである。
- 縮長は12.2cmだが、240mmまでズームすると全長は19.5cmまで伸びる。
- ビルドクオリティは非Lレンズらしいものだ。外装はプラスチック製だがしっかりとした質感である。
- フォーカスリングとコントローリングは兼用だ。
- ズームリングには24mmでロック可能となっている。
- フォーカスリングの回転量はおよそ100度だ。両端にハードストップは無い。
- EOS RPとの組み合わせでオートフォーカスで被写体をロックするのに0.20秒もかからない。良い環境であれ、悪い環境であれ、ハンチングはあまり無い。
- 色収差をとても良好に補正している。
- 周辺減光はズーム両端で明らかだ。改善するのはF8以上まで絞る必要がある。
- 歪曲収差は24mmで目立つが、35mmでゼロとなる。
- ボケ描写の評価は個人差があると思うが、我々の見解としては大成功しているように見える。
- シャープネス24mm:中央・端どちらも絞り開放から優れている。F5.6からF11で抜群のパフォーマンスを発揮する。F16~F22では回折の影響で全体的に低下するものの、とても実用的な画質だ。
- シャープネス50mm:中央は絞り開放から優れており、F5.6からF11で抜群のパフォーマンスを発揮する。絞り開放の四隅のみ少しソフトだ。F16~F22では回折の影響で全体的に低下するものの、とても実用的な画質である。
- シャープネス100mm:中央は絞り開放から優れており、F5.6からF11で抜群のパフォーマンスを発揮する。絞り開放の四隅のみ少しソフトだ。F16~F22では回折の影響で全体的に低下するものの、とても実用的な画質である。
- シャープネス150mm:中央は絞り開放から優れており、F6.3からF11で抜群のパフォーマンスを発揮する。絞り開放の四隅のみ少しソフトだ。F16~F22では回折の影響で全体的に低下するものの、とても実用的な画質である。
- シャープネス240mm:中央は絞り開放から優れており、F6.3からF11で抜群のパフォーマンスを発揮する。絞り開放は全体的に少しソフトだ。F16~F22では回折の影響で全体的に低下するものの、とても実用的な画質である。
EOS Rシステムで最も汎用性の高いオールインワンのレンズだ。幸いにも大部分の高倍率ズームレンズより画質が優れている。ビルドクオリティに妥協は無く驚くほど小型軽量なので1日中持ち歩くことが可能だ。防塵防滴仕様だとなお良かったが、この価格帯ならば仕方ない。
効果的な光学手ぶれ補正を備え、ナノUSM駆動のオートフォーカスは高速かつ静かで信頼できる性能だ。残念ながらレンズフードやレンズポーチは別売りだ。
Mobile01
トラベルズームの決定版
- キヤノン製フルサイズ用高倍率ズームレンズとしては非常に貴重な選択肢だ。
- 絞り開放F値は以下の通りに変動する
・24mm:F4
・35mm:F4.5
・50mm:F5.0
・70mm:F5.6
・100mm:F5.6
・150mm:F6.3
・240mm:F6.3 - 小さなレンズとは言えないが、高倍率ズームレンズとしては大きなレンズでは無い。しかし、高倍率ズームは複雑なレンズ構成となっており、レンズ構成枚数は多く、重量は750gと重くなっている。
- フォーカスリングとコントロールリングは兼用だ。
- 最短撮影距離は240mmで78cm、24mmで50cmとなる。
- フォーカス速度の評価は二つに分かれる。広角側は非常に高速でEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMに似ているが、望遠側では並みのフォーカス速度となる。
- (訳注:シャープネスの評価は作例のみとなっています。)
- 色収差は広角側の四隅で発生し、これは絞っても改善しない。
- 240mm 1/10秒で30枚撮影したところ、成功率は22/30枚、およそ73%となった。
- 歪曲収差補正のオンオフは選択できないが広角側の歪曲収差は驚くほど小さい。
- 逆光耐性は広角側でも望遠側でも悪い結果では無い。
24mmから240mmまでをカバーする光学10倍ズームレンズだが、レンズ製造・設計の進歩で3000万画素にも耐えうる光学性能となっている。全体的に傑出したパフォーマンスであり、感銘を受けた。望遠域を使ったボケも好みだ。旅のお供となるレンズを探しているのであれば、間違いなく検討する価値がある一本だ。
Digitaal Camera World
デジタル補正前提だが見事なパフォーマンス
- フルサイズ用24-240mm高倍率ズームレンズは決して小さなレンズでは無い。EOS RPのような小型ボディと組み合わせた際、バランスが取れるか心配していたが、実際にはとても良好なバランスの組み合わせとなった。
- 内筒は2段階で伸びる仕組みとなっている。
- 外装の仕上がりはプラスチッキーだが、内筒を伸ばした状態でもガタツキは感じない。上手に組み立てられている。
- ナノUSM駆動のオートフォーカスはとても静かで滑らかな動作だ。暗所では少しAFが迷うものの、通常はキビキビと動作する。
- 光学手ぶれ補正は公式通り5段分の補正効果が得られると確信している。
- 望遠端ではフレーム端がとても甘くなるが、中央は依然としてシャープであり、コントラストは優れている。また、ボケは驚くほど素晴らしい。広角側はフレーム全域でシャープだ。
- 中央シャープネスは光学10倍ズームとしてはとても良好な性能だ。予想通り、望遠側では性能が低下するものの、極僅かである。ズームレンジ全域で絞り開放からシャープなので絞る必要が無い。
- フレーム端のシャープネスは50?100mmで非常に良好だが、24mmや240mmでは悪化する。絞ってもあまり改善しない。
- 倍率色収差は広角側で最も目立つがデジタル補正で解消する。
- 24mmの歪曲収差は非常に目立ち、四隅がケラレるくらいだ。50mmから糸巻き型歪曲へと変化する。
EOS RPとの組み合わせは思っていたよりも良く、リーズナブルな価格設定だ。一般的な高倍率と比べてパフォーマンスは遥かに良好だが、デジタル補正を前提したレンズ設計である点には注意が必要だ。プロファイルが適用されないRAWファイルを確認するとショックを受けるだろう。オリンパスや富士フイルムもこの手法を取っているので特段驚くべきことでは無い。
ズームレンジ全域で一貫したシャープネスを発揮する高倍率ズームレンズだ。
長所:光学10倍ズーム・軽量でバランスが良い・高倍率としては見事な結果
短所:F値・Lレンズと比べてビルドクオリティが見劣りする・良好な画質ではあるが絶対的な画質ではない
Digital Camera World
予想以上のクオリティ
- ラボテストがまだなので、光学性能と画質について評価を下すのは時期尚早だ。しかし、キヤノン曰く、パフォーマンスは「RFクオリティ」と言われている。
- EOS RPを想定した軽量で低価格なレンズだ。24mmから240mmまでをカバーする光学10倍ズームレンズだが、開放F値はF4-F6.3と暗い。
- 小型なEOS RPと組み合わせてバランスが取れるのか心配していたが、実際のところかなり良好だ。ズーミングにより2段式の内筒が伸びるものの、バランスが崩れることは無い。
- ズーミングは少しぎこちないが、望遠端までズームしてもガタツキは全くない。
- 我々が試したのはプリプロダクションモデルのため、撮影した写真を持ち帰ることは出来なかった。
- ナノUSM駆動のオートフォーカス速度は肯定的なものであった。
- 画質について今述べることが出来るのは「キヤノンはRFマウントを使った光学設計で恩恵を受けている」と言うことだけだ。
- 5段手ぶれ補正にはとても興奮している。ファインダー像は目に見えて安定していると分かる。
我々が予想していたよりも遥かに優れた光学10倍ズームレンズだ。比較的軽量で価格も手ごろである。Lレンズの描写性能を期待してはいけないが、キヤノンはこのレンズの光学性能に自信を持っており、我々はこのレンズのプロダクションモデルを試したくてうずうずしている。
長所:光学10倍・軽量で良好なバランス・5段手ぶれ補正
短所:絞り開放F値が暗い・Lレンズほどビルドクオリティは良く無い
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