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SIRUI AF 85mm F1.4 FF レンズレビューVol.3 遠景解像編

「SIRUI AF 85mm F1.4 FF」のレビュー第三弾 遠景解像編を公開。絞り開放から抜群とは言えないものの、像面湾曲は良く抑えられ、安定感のある結果が得られます。絞れば隅まで非常に良好。

簡易的なまとめ

開放付近はコントラストが少し低下するものの、全体的に極端な画質低下がありません。F2.8まで絞ると中央が非常にシャープとなり、F5.6まで絞れば隅まで非常に良好。手頃な価格で小型軽量な85mm F1.4として立派な性能。

このレンズで遠景を撮る機会はほとんど無いと思いますが、大口径を活かした撮影でも十分に使える結果が得られます。本当にシャープな結果が欲しいのであればF5.6附近まで絞るのがおススメ。

Although the contrast is slightly reduced around the edges, there is no extreme loss of image quality overall. If you stop down to f/2.8, the center of the image becomes very sharp, and if you stop down to f/5.6, the corners are also very good. It is a compact and lightweight 85mm f/1.4 lens with excellent performance at a reasonable price.

I don't think you'll have many opportunities to take distant shots with this lens, but you can still get good results even when taking advantage of its large aperture. If you want really sharp results, I recommend stopping down to around F5.6.

SIRUI AF 85mm F1.4 FFのレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日：2025.1.8 吹雪ときどき晴れ・強風
  • カメラ：Z 8
  • 三脚：Leofoto LS-325C ストーンバッグ装着
  • 雲台：SUNWAYFOTO GH-PRO II
  • 露出：ISO 100 絞り優先AE
  • RAW：Adobe Lightroom Classic  現像
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズ補正オフ
    ・レンズ補正オフ

テスト結果

解像チャートテストの結果と似ています。絞り開放付近は残存収差の影響でややソフト。しかし、全体的に極端な画質の落ち込みはありません。中央はF2.8で、周辺や隅はF5.6まで絞ると非常に良好な結果を得ることが出来ます。

中央

F1.4でコントラストがやや低くなるものの、細部は良く解像しているように見えます。F2で改善し、F2.8でピークの結果。細部にモアレが発生するくらいには良く解像しています。以降に大きな変化はなく、F8以降で徐々に回折の影響を受ける。

周辺

中央と比べると少し低下しますが、極端な画質の低下はありません。絞ると徐々に改善し、F4-5.6で非常に良好な結果が得られます。

四隅

周辺と同じ傾向。大きな違いは見られず、隅まで安定した結果が得られています。

像面湾曲

像面湾曲とは？

ピント面が分かりやすいように加工しています。

中央から四隅かけて、ピントが合う撮影距離が異なることを指しています。例えば、1mの撮影距離において、中央にピントが合っていたとしてもフレームの端では1mの前後に移動している場合に像面湾曲の可能性あり。

最近のレンズで目立つ像面湾曲を残したレンズは少ないものの、近距離では収差が増大して目立つ場合があります。と言っても、近距離でフラット平面の被写体を撮影する機会は少ないと思われ、像面湾曲が残っていたとしても心配する必要はありません。

ただし、無限遠でも影響がある場合は注意が必要。風景など、パンフォーカスを狙いたい場合に、意図せずピンボケが発生してしまう可能性あり。この収差は改善する方法が無いため、F値を大きくして被写界深度を広げるしか問題の回避手段がありません。

参考：ニコン 収差とは

実写で確認

フレーム中央・フレーム隅どちらでピントを合わせても結果はほぼ同じ。像面湾曲の影響はほとんどありません。

まとめ

開放付近はコントラストが少し低下するものの、全体的に極端な画質低下がありません。F2.8まで絞ると中央が非常にシャープとなり、F5.6まで絞れば隅まで非常に良好。手頃な価格で小型軽量な85mm F1.4として立派な性能。

このレンズで遠景を撮る機会はほとんど無いと思いますが、大口径を活かした撮影でも十分に使える結果が得られます。本当にシャープな結果が欲しいのであればF5.6附近まで絞るのがおススメ。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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