このページではAPS-Cミラーレス用交換レンズ「VILTROX AF 23mm F1.4 STM」の情報を収集しています。
最新情報
- 2020-05-14:VILTROXがX-Pro3のボディと干渉すると注意喚起しています。
- 2020-05-01:海外で「VILTROX AF 23mm F1.4 STM」の予約販売が開始されたので専用の情報収集ページを作成しました。今のところ富士フイルムXマウント用のみのようですね。海外大手専門店や国内での取り扱いは始まっていませんが、公式ストアにで「329ドル」で販売開始しています。
レンズデータ
参考サイト
- 公式
- 公式ストア
- Optical Limits
(抄訳記事) - Lenstip
(抄訳記事)
購入早見表
VILTROX AF 23mm F1.4 STM | |||
Pergear | |||
Amazon Fujifilm X-mount | |||
Amzon Canon EOS M-mount | |||
Amazon Nikon Z-mount | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ソフマップ | e-BEST | ノジマ | PayPay |
ビックカメラ | ヤマダ | PREMOA |
レンズデータ
レンズ仕様
AF23mm F1.4 XF | X-mount |
10群11枚 | 23mm |
63.4° | F1.4-F16 |
52mmフィルター | 絞り羽根9枚 |
インナーフォーカス | リードスクリューSTM |
0.3m?∞ | 0.1倍 |
65mm×72mm | 260g |
MTFチャート
レンズ構成図
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海外の評価
Lenstip
Lenstip:Viltrox AF 23 mm f/1.4 XF
- VILTROXは富士フイルムXマウントにおいて、ZEISSに次いで2社目となるAF対応レンズメーカーだ。
- レンズのサイズや重量は平均的だ。フィルター径も同様である。しかし、レンズ構成枚数は最も多い。
- 直径25mmの後玉は金属製レンズマウント付近に固定されている。
- 7.5mm幅の絞りリングは1/3段ごとの表示があるものの、リングはクリックレスで動作する。
- 鏡筒は金属製だ。
- 36mm幅のフォーカスリングは十分な抵抗量を持つ。フォーカスバイワイヤ構造で、素早く回転してもピント距離全域を移動するには200度以上の操作が必要だ。正確な操作が可能である。
- 解像度
ーX-T2のRAWファイルに基づいて計測。
ー良像の基準値は44-45lpmm。
ー最良の単焦点レンズで80lpmmに達する。今のところ83lpmmがレコードだ。
ー中央の絞り開放は良像より少し良いくらいだが、絞ると急速に改善する。F2.8からF4にかけて83~85lpmmのセンセーショナルな水準に達する。F4の数値はX-T2でのテスト結果でレコードを更新するものだ。
ー残念ながらフレーム周辺部は同様の結果とはならない。良像を得るためにはF2.8付近まで絞る必要があり、さらに絞っても50lpmmを超えることは無い。
ー絞り開放付近で良好なシャープネスを維持している領域はとても狭い。
ー大きな強みもあれば多くの弱点もある。それでも329ドルのレンズでこのような数値を予想していた人はいないと思う。 - 残念ながら2枚のEDレンズでは色収差補正が完璧ではないようだ。絞り開放では色づきが目立つ。幸いにもF2まで絞るとかなり抑えることが可能だ。それでも純正レンズより良好だ。
- 倍率色収差の補正状態は遥かに良好だ。F2.8~F16の絞り値では0.04%未満まで抑えられている。絞り開放付近では少し高い数値だが、それでも低く抑えられている。純正レンズよりも良好だ。
- 球面収差の補正は完璧では無い。
- 歪曲収差は純正より見劣りするポイントだ。純正は光学的に-0.60?-0.75%に抑えられているが、このレンズは-1.43%と大きい。サードパーティ製レンズのため、レンズプロファイルは非対応だ。
- コマ収差は純正と同じく非常に目立つ。天体撮影では問題となるかもしれない。
- 非点収差は6.9%だ。純正と比べて低く抑えられている。
- 玉ボケはとても美しいが口径食の影響が目立つ。
- 周辺減光は絞り開放で-1.99EVとかなり目立つ。F2で少し低下するのみで、F2.8で大きく改善する。適度な減光に抑える為にはF4~F5.6まで絞る必要がある。
- 逆光耐性は絞り開放付近でそれほど問題とならないが、それでもゴーストがいくらか発生する。絞るとゴーストが増え、特に四隅に光源があると騒がしくなる可能性がある。優れたパフォーマンスだと思うが、レンズ構成枚数が悪影響を及ぼしている。
- オートフォーカスはノイズレスで非常に高速だ。ピント距離全域を0.2?0.3秒で移動する。カバーしているピント距離が狭いのも一つの原因だろう。精度にはいくらか問題があり、ラボ・屋外どちらでもいくらかミスショットがあった。ファームウェアアップデートで改善する可能性がある。
長所:カッコいい頑丈な鏡筒・優れた中央画質・倍率色収差が少ない・球面収差の問題が無い・穏やかな歪曲収差・きちんとした非点収差補正・素晴らしいボケ・静かで高速なAF・良好なコストパフォーマンス
短所:フレーム端の画質・軸上色収差が少し目立ちすぎる・コマ収差が目立つ・AF精度
純正レンズと同じパラメータで、いくつかのカテゴリはより良好だ。そして329ドルと純正の半値で購入することが出来るため評価は肯定的だ。
もちろん欠点が無いわけでは無く、F1.4の画質は抜群とは言えない。中央は非常に良好だが、フレーム端に向かって画質は急速に低下する。コマ収差や軸上色収差の補正も不十分だ。
それでも純正XF23mm F1.4 Rも同じような弱点を抱えている。それに純正は絞ってもレコードを叩き出す中央解像は備えていない。
全体的に見て、コストパフォーマンスの高い素晴らしいレンズだ。
Sony Alpha Blog
Sony Alpha Blog:Viltrox 23mm F1.4
- 仕様
重量:260g
価格:299ドル
全長:72mm
フィルター径:52mm
絞り羽根:9枚
最短撮影距離:30cm
AF:対応
ファームウェアアップデート用USBポートあり
レンズフード同梱
レンズケース同梱 - ビルドクオリティは非常に良好だ。総金属製であり、特にクリック感のあるロックで固定できるレンズフードは注目に値する。
- 絞りリングはクリックレスのため静止画より動画に適している。カメラ側で制御できる「A」ポジションが存在する。
- AFは高速かつ正確だ。ノイズは小さいが無音では無い。静かな環境で動画撮影をすると音を拾うかもしれない。
- フォーカスリングは大きく、十分滑らかだ。MFが必要な場合はとても操作しやすい。
- 互換性
・α6600との組み合わせで完璧に動作する
・古いα6000だと動画AFと絞りリングがうまく動作しない
・Viltroxは不具合について現在対応中とのこと - シャープネス
・α6000 2400万画素
・中央:絞り開放から非常に良好な結果だ。F2~F8で優れた結果を出すことが出来る。
・四隅:絞り開放はとても低解像だが、F5.6以降で優れた結果を発揮する。
・ポートレート用としては問題無いが、低照度用として問題になる可能性がある。 - 周辺減光は絞り開放で影響が大きいものの、F4で無視できるまで低下する。
- 色収差はとても目立つ。
- 歪曲収差は適度な樽型だ。
- 逆光耐性は問題無いが、もっと良いと良かった。
- F16まで絞るといくらか光条が発生する。
- ボケは不自然な描写が無く、とても丸い。
- 後ボケは良好だが、複雑な背景では少し騒がしくなることがある。
- 発色は良好だ。
- 動画でも非常に良好な描写だ。発色は良好だが、サムヤン21mm F1.4がより優れている。
- F2まで絞るとコントラストが上がり、クリックレスの絞りリングにより滑らかな操作が可能だ。
- Sonnar T* E 24mm F1.8 ZAとの比較
・レンズ口径はF1.8とやや暗い
・3倍以上高価だ
・中央シャープネスはViltroxが上だが、四隅はソニーが良好だ
・ソニーは絞りリングを持たない
・この焦点距離としてはViltroxのコストパフォーマンスが光る
・MFで問題無い場合は「21mm F1.4 ED AS UMC CS」の光学性能が優れ、「PERGEAR 25mm F1.8」はコストパフォーマンスが光る。
ソニーAPS-C Eマウント用の非常に良好なAFレンズだ。フルサイズで換算35mmに相当する画角であり、一般的な焦点距離である。主なセールスポイントは「優れた中央シャープネス」「F1.4の大口径」から生み出される素敵なボケと、「高速かつ正確なAF」「クリックレスの絞りリング」だ。
ただし、開放付近の四隅は甘く、風景撮影やストリートフォトで使う場合はF4-5.6まで絞りたいところだ。そして、絞っても重い色収差の影響を受けるため、後処理で補正する必要がある。
ソニー24mm F1.8 ZAと比較するとお買い得なレンズだ。
長所:絞り開放の中央シャープネス・F5.6-8で全体的に優れたシャープネス・高速かつ正確なAF・非常に良好なビルドクオリティ・クリックレスの絞りリング・AFレンズとしてはリーズナブル・良好なボケ・良好な発色・USBポートからファームウェアアップデートが可能
平凡:F4まで周辺減光・完全に無音ではないAF・中程度の歪曲収差・逆光耐性
短所:色収差が目立つ・四隅がF2.8までソフト・一部カメラで互換性の問題
Dustin Abbott
Dustin Abbott:Viltrox AF 23mm F1.4 Review
Optical Limits
- 手ごろな価格だが、ビルドクオリティに妥協は見られない。防塵防滴仕様では無いものの、ビルドクオリティはとても優れている。
- 大きなフォーカスリングを含めて金属製パーツで組み立てられている。
- 無段階のプラスチック製絞りリングは静止画ユーザーにとって理想的とは言えないが、大きな問題では無いだろう。Aポジションでカメラ側での操作も可能だ。
- ステッピングモーター駆動のオートフォーカスは高速でノイズレスだ。EXIFにレンズ情報は記録されるものの、レンズプロファイルが格納されていないので、JPEG出力でも未補正のRAWが出力される。ただし、ViltroxはAdobe製品に対応するプロファイルを公開している。
- USB端子経由でレンズのファームウェアアップデートも可能だ。
- 歪曲収差は0.2%の小さな樽型のためレンズプロファイルは必要無い。
- 周辺減光は他の大口径レンズとほぼ同じだ。F1.4で1.3EVの非常に強い減光が発生する。F2まで絞ると改善するが、無視できる減光量するためF2.8まで絞ると良いだろう。
- 解像性能には2つの面がある。中央の広い領域はF1.4からきちんとした性能を発揮し、F2まで絞るとさらに改善する。しかし、端や四隅は弱く、コントラストも僅かに低下する。
F2.8まで絞ると状況が変わり、中央は優れた水準まで向上し、周辺画質も大きく改善する。
F4-F5.6の絞り値でピークとなり、フレーム端や四隅も非常に良好な画質だ。 - F5.6以降は回折による影響が強くなるが、F8でも非常に使い勝手が良く、F11で解像感が低下する。
- テストした個体の偏心状態は良好だ。像面湾曲も僅かである。
- 色収差は絞り開放付近でかなり高いが、F2.8以降は大きく改善する。
- 非球面レンズを使っていないので玉ボケはとても滑らかだ。9枚円形絞りだが、F2まで絞ると絞り羽根の形状が現れ始める。口径食の影響があり、これを避けるには絞る必要がある。
- 前後のボケはとても滑らかだが、フレーム隅はボケ質が急激に悪化する。
- 軸上色収差はF1.4でハッキリと現れ、F2まで絞ると減少、F2.8で僅かに残る程度となる。完璧では無いが、極限まで補正するには非常に高価なAPO設計が必要となる。
「XF23mmF1.4 R」ほど良く無いかもしれないが、大口径レンズとしては衝撃的な価格設定だ。この値付けであれば2つの弱点は許容できるだろう。(絞り開放における四隅の解像性能・コントラストの低下)被写体を中央に配置することで問題を回避できるが、絞り開放から四隅まで高いシャープネスを必要とする場合には注意が必要だ(例えば星景など)。また、玉ボケや中央付近における前後ボケはとても滑らかだが、四隅のコントラストが高い領域では騒がしくなる可能性がある。
ビルドクオリティはとても良好だ。しっかりと組み立てられ、オートフォーカスは非常に高速かつノイズレスである。さらにファームウェアアップデートにも対応している。
完璧では無いかもしれないが、コストパフォーマンスの高いレンズである。
Optical Limits:Viltrox AF 23mm f/1.4 XF (Fujifilm) - Review / Test Report
IAN WORTH
外観・AF
- ビルドクオリティはきちんとしており、「XF23mmF1.4 R」より軽量でX-T3と組み合わせた時のバランスは良好だ。全体的な見た目も素晴らしい。
- レンズには素晴らし金属製レンズフードが付属する。
- レンズマウントは頑丈で、フォーカスリングはバターのように滑らかでマニュアルフォーカスに最適だ。XF23mm F1.4と見比べると、ビルドクオリティの点で富士フイルムよりしっかりしているように見える。
- 絞りリングは軽く、私が期待していたよりも緩く感じる。絞り操作は無段階でノッチが無い。クリックレスなので動画撮影には適している。
- 絞りリングを操作すると絞り羽根の動作音が聞こえる。F1.4からF4までは静かだが、それ以降がうるさく、F5.6前後で最悪となる。カメラ内蔵マイクで動画撮影をする場合は動作音を拾ってしまうだろう。外付けマイクでもF5.6-F16における絞り動作音は聞こえる。このためクリックレスの絞りリングであるメリットが薄れてしまっている。
- オートフォーカスは大部分の状況で完璧に動作する。静音性が高く、騒々しいXFレンズより遥かに良好だ。正直に言うと、XFレンズよりも少し速いと感じている。
- 動画撮影時はAFが少し速すぎると感じる。そしてAF速度を遅くする方法が見当たらない。
また、絞り開放時に接写するとピントが外れて元に戻らなくなる。これはF2まで絞ると解消する。 - フォーカスブリージングは最小限だ。
- フォーカスリングの操作をリニアな操作に変更することでとても滑らかなフォーカス操作が可能だ。
画質
- 中央のみならず、フレーム端まで信じられない程シャープなレンズだ。XF23mmの絞り開放は特にシャープでは無く、いくらか絞る必要がある。
- 発色・ボケ・コントラストはXF23mmとほぼ同じだ。見分けることが出来ない。
- ボケは良好で素敵な描写だ。
- F1.4からF3.6まで周辺減光が発生する。
- 太陽をフレームに入れるとかなりフレアが発生する。
総評
静止画/動画どちらにも適したレンズだが、どちらでも少し癖がある。絞りを使った滑らかな露出操作に適しておらず、絞り羽根の動作音も混じることから、動画撮影中に絞りを操作しない人は満足以上のレンズとなるはずだ。
静止画ユーザーにとって、キビキビとしたAFや優れた画質、優れたビルドクオリティは気に入ると思う。僅かな周辺減光、レンズフレア、クリックレスの絞りリングにがっかりすることは無いはずだ。
純正レンズの半値だが、不足しているものは何も無い。お金をかける価値があり、純正レンズを買う予算が無い人にとって素晴らしい選択肢となるだろう。
IAN WORTH:Viltrox 23mm F1.4 lens review
Damian Brown
- ソフトレンズポーチが付属している。
- 絞りリングが緩く、撮影中に誤って操作することがあった。ディールブレーカーとなるほど大きな問題では無いが、好みの操作性ではない(動画撮影には適しているが)。
- 「VILTROX AF 33mm F1.4 STM」と同じく、絞りリングはノッチの無い無段階調整だ。慣れない操作で難しい。
- レンズフード・レンズマウントは金属製である。
- ステッピングモーターのAFは動画撮影に最適だ。
- 260gと軽量だが、とても良好な作りで頑丈なレンズである。
- マニュアルフォーカスリングは十分な抵抗量で滑らかに動作する。
- 必要に応じてコマンドダイヤルで絞り操作が可能だ。
- 比較的周辺減光が強く、解消するには少し絞る必要がある。
- シャープな描写だ。
- 発色は鮮やかで正確だ。
- 滑らかで素敵なボケだが、たまに渦まくことがある。
- オートフォーカスは十分なスピードだ。大部分の状況でとても正確である。
- 動画時のフォーカスはとても滑らかに見えるが、フォーカスブリージングが目に付くときがある。
Damian Brown:Viltrox AF 23mm f/1.4 XF Fujifilm Bargain?
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