このページでは一眼カメラ用交換レンズ「40mm F1.4 DG HSM | Art」の情報を収集しています。
更新履歴
- シグマ 40mm F1.4 DG HSM | Art 生産完了品の兆し【更新】 2023年10月10日
- シグマ「40mm F1.4 DG HSM」は完璧すぎる光学性能のレンズ 2020年10月19日
- シグマ「40mm F1.4 DG HSM」用と思われる特許出願 2020年1月24日
- シグマ40mm F1.4 DG HSMは確かに大きく重いがスペシャルなレンズ【海外の評価】 2019年12月15日
- シグマ「40mm F1.4 DG HSM」「105mm F1.4 DG HSM」Lマウント用レンズの予約販売開始 2019年12月6日
- シグマ40mm F1.4 DG HSM E-mountは抜群の光学性能だがAF-Cの信頼性が低い【海外の評価】 2019年5月27日
- シグマ40mm F1.4 DG HSM ほぼ完璧なパフォーマンスの個性的なレンズ【海外の評価】 2019年3月14日
- シグマ40mm F1.4 DG HSMはこれまで見たことが無い安定した解像性能のレンズ【海外の評価】 2019年2月24日
- シグマ 40mm F1.4 DG HSM | Art 交換レンズデータベース 2018年12月27日
- シグマ40mm F1.4 DG HSMは絞る必要が無いトップクラスのシャープさを誇るレンズ【海外の評価】 2018年12月11日
レンズデータ
レビュー
- 価格.com
Canon
レビュー/口コミ
Nikon
レビュー/口コミ - フジヤカメラブログ
- A.Photographer
- CAMERA LABS
(抄訳記事) - Dustin Abbott
(抄訳記事) - Phillipreeve
- UNITEC
- The Phoblographer
- Sony Alpha Blog
(抄訳記事) - Radojuva
(抄訳記事)
作例
参考サイト
購入早見表
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レンズデータ
レンズ仕様
レンズ構成枚数 | 12群16枚 |
---|---|
画角(35mm判) | 56.8° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 40cm |
最大撮影倍率 | 1:6.5 |
フィルターサイズ | φ82mm |
最大径 × 長さ | φ87.8mm×131mm |
質量 | 1,200g |
MTFチャート
レンズ構成図
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海外の評価
Radojuva
Radojuva:Обзор Sigma 40mm 1:1.4 DG A (ART)
- 大口径の標準単焦点レンズだ。光学的・機械的にとても優れている。明らかな欠点はレンズの重量とサイズくらいだろう。
- 一般的に40mmの単焦点レンズと言えば「F2.8」のような比較的小さい口径のレンズが多い。40mmで明るいレンズと言えば…
・SP 45mm F/1.8 Di VC USD
・Batis 2/40 CF
・NOKTON 40mm F1.4
などがある。 - 日本製だ。
- 手触りが良く、重さは約1300gだ。(訳注:ソニーEマウント用)フィルター径は大きな82mmを使用する。シグマArtレンズの中では最大クラスだ。これ以上となると「85mm F1.4 DG HSM」「105mm F1.4 DG HSM」くらいだろう。
- 一眼レフ用レンズのため、ミラーレスマウント用はフランジバックを調整するために鏡筒が長くなっている。
- フォーカスリングはゴム引きされ、非常に幅が広い。ベースは金属製だ。
- 外装はポリカーボネイトよりも温度変化の影響を受けにくいTSC素材で作られている。
- 鏡筒の光沢部分は汚れやすい。
- 全体的にビルドクオリティはとても良好だ。いくつかシーリング処理が施され、フッ素コーティング加工を採用している。
- フォーカス
ーHSM駆動のAFは高速だ。電光石火では無いが高速である。大部分の写真撮影で快適な動作だ。
ーα7 IIIとの組み合わせで素早く正確に動作する。
ーコントラスト限定AFのカメラではゆっくり不確実にフォーカスする。
ーフォーカスリングは135度の回転角を持つ。
ーインナーフォーカスだ。
ーピント距離表示はあるが、あまり役に立たない。
ーフォーカスブリージングが僅かに見られる。
ーフォーカスシフトは見られない。 - 歪曲収差は見られない。非常にシャープでコントラストの高いレンズだ。コマ収差や色収差も非常に小さく抑えられている。
- 絞り開放からフレーム端・隅までシャープな描写だ。
- 逆光でフレアやゴーストを発生させるのは難しい。しかし、少量のゴーストが発生する可能性がある。
- ボケは独特でいつも心地よい描写とは限らない。
- 非常に光学性能の優れたレンズだが、個人的には35mm F1.4 Artや50mm F1.4 Artのほうが好みだ。40mm F1.4は本当に完璧なレンズであり、収差を抑え込み過ぎている印象がある。天体写真には最適だろう。
優れた描写性能・ビルドクオリティ・フォーカス性能を備えたレンズだ。40mmのレンズとしては際立っている。光学的には現代を代表する最高のレンズの一つと言える。
長所:F1.4から全体的に良好な解像性能・諸収差が抑え込まれている・USB Dock・HSM駆動の静かで高速なAF・インナーフォーカス・優れたビルドクオリティ・耐候性・9枚絞り・多くの特殊レンズ使用
短所:ミラーレスで使うとレンズサイズが大きい・重い・フィルター径が大きい・レンズサイズが大きい・手ぶれ補正なし・珍しい焦点距離・逆光時に稀に発生するフレア・光沢パーツが汚れやすい・1400ドル
Dustin Abbott
確かに大きく重いが、Otusに匹敵する解像性能
- シグマグローバルビジョンシリーズ(SGV)が始まりしばらく経つが、徐々に進化を重ねた現在は完璧なパッケージとなっている。防塵防滴やフッ素コーティングなどを含め、プロ仕様のビルドクオリティだ。
- 一眼レフ用マウントが3種類、ミラーレス用マウント2種類、計5種類のマウントを用意している。マウントコンバーターで一眼レフ用をミラーレスに装着することも可能だ。アダプター経由でもα7R III・α9との組み合わせで完璧なパフォーマンスを発揮する。
- レンズ外装はシグマお馴染みの素材で組み立てられている。キヤノン・ニコン・ソニーと比較して、非常に頑丈な質感だ。
- 新しいシグマデザインとして、レンズフードにロック機構を追加している。個人的にはロック機構が必要と思わないが、ロックリリースボタンの形状は良好で滑らかな操作感だ。これまで見ていたレンズフードのロックボタンの中ではベストデザインである。
- 幅広いフォーカスリングは滑らかに動作する。
- 昔のシグマはフォーカス性能が弱点だったが、今は強みへと変わっている。これまではUSB Dockで様々なピント距離を微調整するのがベストだったが、最近のシグマレンズは購入直後から実用的なフォーカス精度である。
- オートフォーカスは高速かつ、まずまず静かに動作する。動画撮影時も滑らかで正確だが、静かな環境の場合は内蔵マイクで動作音を拾ってしまう。
- キヤノンEFマウント版をアダプター経由で使用する場合、α7よりもEOS Rのほうが良好な動作となる。正確さはどちらも同じだ。
- 歪曲収差はデジタル補正前・補正後で違いが無い。
- 周辺減光は少し目に付くが、Lightroomではレンズプロファイルを適用すると簡単に補正できる。
- F1.4から驚くほどのディテールとコントラストだ。様々な光条件で非常にシャープなレンズである。F2まで絞ると周辺減光が改善し、中央のコントラストが少し増加する。F2.8でも同様の傾向だ。
- 軸上色収差の補正は絞り開放から非常に良好だ。
- 高解像なレンズだが、ボケ質の良さも同居している。
- 逆光耐性はこの種のレンズとしてはとても良好だ。
正直なところ、私は「SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F013)」や「AF45mm F1.8 FE」と言ったコンパクトなレンズのほうが好みだ。このレンズはカメラバッグを埋め尽くしてしまうサイズであり、トラベルなどで選ぶべきレンズでは無い。
しかし、Zeiss Otusクラスの解像性能をよりリーズナブルな価格設定とオートフォーカス対応という形で実現している。非常に魅力的なレンズだ。発色や全体的な描写がOtusと同等と言う訳では無いが、それほど離れてはいない。
シグマ35mmや50mmより高価なレンズだが、より際立った素晴らしいレンズである。このサイズと重量にも関わらず、シグマレンズの中でもお気に入りの一本となった。
長所:フレーム全体でシャープ・優れたコントラスト・高速で静かなAF・優れた色収差補正・低歪曲・良好な逆光耐性・素敵なボケ・優れたビルドクオリティ・ミラーレスに装着しても良好に動作する
短所:類を見ないサイズと重量の40mm・徐々に値上がりしている価格設定・動画撮影時にAF作動音が少し聞こえる
Sony Alpha Blog
際立った光学性能だがAF-Cの信頼性が低い
- 35mm F1.4 DG HSMより遥かに重くて大きいレンズだが、ビルドクオリティは優れている。
- レンズフードにはロックを解除するボタンが配置されている。ゴム製の滑り止めはゴミが付きやすい。
- オートフォーカスは高速で静かだが信頼性は中レベルだ。AF-C使用時の信頼性が低く、しばしばAF-Sで対応しなければならなかった。瞳AFは良好に動作しているように見えるが、パソコンで確認すると15%程度は眉や鼻にピントが合っている。
- シャープネス:α7R III
・中央:F1.4 excellent,F2-F11 outstanding,F16 diffaraction
・四隅:F1.4-2 very good,F2.8 excellent,F4-11 outstanding,F16 diffaractiond
・優れたパフォーマンスのレンズだ。 - 周辺減光はF1.4で目に付くが、F2.8付近で解消する。
- 歪曲はとても小さい。
- 色収差はとても少なく、私は目視出来なかった。
- 逆光耐性はとても良好だ。
- F11-F16まで絞るととても良い光条が発生する。
- 発色はとても良好だ。
- 後ボケはとても柔らかく素晴らしい。玉ボケは縁取りが無くとても良好だが、F1.4では口径食の影響を受ける。F2で全体的に丸い玉ボケとなるが、F4まで絞ると絞り羽根の形状が見えてくる。
- 動画時のオートフォーカスは静かでハイパフォーマンスだ。ただし、絞り値の制御はカメラ側で操作するしかない。
SIGMA 40mm F1.4 DG HSMは優れた光学性能のレンズだ。光学的にはツアイス 40mm F2 CFやフォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2よりも遥かに優れている。残念ながらオートフォーカスの信頼性はソニーやサムヤンほどでは無く、日々使うにはつらい重さとサイズである。
CAMERA LABAS
- このレンズは35mmと50mmの間に位置するレンズだが、画角を考えるとまだ「標準レンズ」と言うべきレンズだろう。撮影されたイメージは自然な視野角に近く、没入感の高い遠近感を生み出すことができるはずだ。
- オートフォーカスは同じ構図で40枚撮影してもピントは外れない精度の高さを持っている。
- 無限遠から近接までピントを移動させるとフォーカスブリージングで5%ほど変化がある。(35mm F1.4 ZAやBatis 40mm F2は6%だが駆動音は小さい)
- Nikon Z 7と組み合わせると、無限遠から0.55mまで約0.7秒で合焦する。これはとても高速だ。ただし、α7R IIと35mm F1.4 ZA(0.5秒)やBatis 40mm F2(0.3秒)のほうがより高速である。
- フォーカスリングの幅は40mmと握りやすいが少し硬く、簡単に操作が出来ない。
- 軸上色収差の補正は非常に優れている。絞り開放でも色づきが少なく、実写で色づきが目に付くことは無い。35mm F1.4 ZAはこの点でかなり目立ち、Batis 40mm F2は同様にとても抑えられている。
- いくらかフォーカスシフトが見られる。
- シャープネスはF1.4でもイメージセンサー全域でとても良好なパフォーマンスだ。像面湾曲は無く、中央から四隅までどこを切り取っても同じような解像性能を発揮する。ソニー35mm F1.4 ZAは中央こそシャープだが、四隅はどろどろに溶けている。シグマ35mm F1.4 Artも四隅は良好だが、APS-C領域で非点収差に苦しんでいるのが分る。
- Batis 40mm F2との比較では、Batisが中央と四隅で健闘しているもののAPS-C領域は劣っている。35mm F1.4 ZAはF2まで絞っても四隅が甘い。
- F11で回折の影響を受けるまでシャープネスの性能に変化は無い。
- 無限遠側のテストでも、やはりフレーム全域でとてもシャープなレンズだが中央領域で多少グレアによるコントラスト低下が僅かに見られる。
- 絞り開放でもコマ収差はほとんど発生しない非常に優れたパフォーマンスだ。Batis 40mmや35mm F1.4 ZAはそれほど良好に補正されていない。
- 玉ボケは非球面レンズの影響がなく、軸上色収差による色づきがほとんど無い。BatisやZAと比べて最も滑らかなボケだ。小ボケ領域も滑らかでクリーミー、最高のボケ味である。
- 逆光でもフレアやゴーストは発生しにくい。
高性能の大口径単焦点レンズだ。私のテストではほぼ完璧なパフォーマンスであり、Artシリーズの中でもトップクラスの一本となる。ボケは心地よい描写で逆光耐性に優れている。唯一の弱点はF1.4からF2に絞った時のフォーカスシフトくらいだろう。
Lenstip
- とても巨大なレンズだ。隣に置いた35mm F1.4 DG HSMが小さく見える。
- 32mmの後玉は無限遠でマウントと同じ面となり、最短撮影距離では約1cmほど鏡筒内へ移動する。内部は良好に艶消しされている。
- 被写界深度はF8とF16のみ表示されている。
- 56mm幅のフォーカスリングは滑らかに動作し、適切な抵抗感を持つ。ピント距離全域で約110°の回転角は程よいが、精度を最も高めるためにはあと十数度足らない。
- レンズフードはプラスチック製だがバヨネット周辺はゴム素材が使われている。私の見解としては、ゴミが付着しやすくレンズの美しさを損ねている。
- 解像度:
・EOS 5D Mark IIIのRAWファイルを使用している。
・良像の基準は30?32lpmmで単焦点のトップクラスは45~50lpmmだ。
・絞り開放の中央は45.2lpmmとなり、105mm F1.4 DG HSMと並びトップクラスだ。
・フレーム隅も同様に見事な結果だ。APS-C枠で44lpmmを超え、フルサイズの四隅ですら43lpmmに達している。
・フレーム全体はセンセーショナルなシャープさで絞る必要は全くない。
・EF135mm F2Lのピークの解像度はこのレンズで言うと絞り開放の四隅だ。 - 軸上色収差は何の問題もない。絞り開放でさえ色づきを発見するのは困難だ。6つの低分散レンズはうまく効果を発揮しているようだ。
- 倍率色収差はすべて0.03%近いとても低い数値だ。何の問題も無い。
- 球面収差により、F1.4からF2.0、F2.8まで被写界深度が奥へ移動するフォーカスシフトが発生している。
- 歪曲収差の大きさは35mm F1.4と50mm F1.4の中間だ。40mm F2.8 STMと同程度である。1%よりも低いため、歪曲に気が付くのはとても難しいだろう。確実に評価できるポイントだ。
- コマ収差の問題はほとんど無い。フレーム隅における点光源の変形はわずかだ。これは50mm F1.4や35mm F1.4よりも良好なので天体写真家にとってアツいレンズとなるだろう。
- 非点収差は4.5%と気に留める必要がない数値だ。
- ボケは滑らかで縁取りは強くない。四隅で口径食による変形が見られるものの、F2.8まで絞ると完全に解消する。
- 周辺減光(APS-C)は絞り開放でー0.84EVと心配する理由はない。
- 周辺減光(フルサイズ)の絞り開放はー2.56EVとレンズのサイズを考慮すると減光量が多い。35mm F1.4よりも多いが50mm F1.4よりは少ない。レンズ構成枚数が多いので四隅における光の損失が多くなる可能性がある。幸いにも絞ると急速に緩和する。
- 逆光時、絞り開放では特に問題とならないが、絞ると光源がフレーム内外に関わらず軽度の目立つゴーストが発生する。レンズ構成枚数を考慮すると妥当な結果だろう。
- オートフォーカスは静かだが高速ではない。ピント距離全域を移動するのに0.8?1.0秒ほどかかる。
- オートフォーカスは中央1点で高精度だが、周辺のAFポイントを利用するとミスショットが多くなる。
長所:頑丈でカッコいい鏡筒・センセーショナルな中央画質・ブリリアントなAPS-C枠の画質・ファンタスティックなフルサイズ隅の画質・軸上色収差の問題無し・無視できる倍率色収差・僅かな歪曲収差・優れたコマ収差補正・僅かな非点収差・APS-C枠で少ない減光・ボケ・ノイズレスのAF
短所:球面収差が問題となる場合がある・フルサイズの絞り開放で減光が目立つ・顕著なサイズと重量
40mm F1.4 DG HSMがシグマの底力を見せつけるレンズであることは疑う余地がない。「安かろう悪かろうのサードパーティ」はもはや過去のことだろう。
数十年前から日本にある一箇所の工場でレンズを生産しているシグマはまさに「ラストサムライ」だ。
Lesnumerique
- 全長13cm、直径9cm、重さ1200gと簡単に気軽にカメラバッグに入れるレンズでは無い。同メーカーの重いと言われる50mm F1.4 DG HSMでさえ815g、35mm F1.4 DG HSMなどは665gしかない。
- 巨大なレンズだがハンドイングは優れている。負荷が分散している上にフォーカスリングが大きくつかみやすい。フォーカスリングは優れた滑らかさと適度な抵抗感だ。回転角は180度に満たない。
- レンズフードにはラバー製の部分があり、これにゴミが付きやすい。
- オートフォーカスは静かでとても高速だ。マクロとまでは言わないが、優れた接写性能を持ち合わせている。
- 玉ボケは四隅における口径食が大きい。
- 周辺減光はF1.4でとても目立ち、F2で緩和しF2.8で解消する。
- F11から18本の光条が発生する。
- 歪曲収差は全く確認できない。
- EOS 5DsRで解像性能をチェックしてもフレーム全域で均質な光学性能だ。我々のテストでこれほど均質なレンズは見たことが無い。何より、F1.4からフレーム全域で優れたパフォーマンを発揮するレンズは貴重だ。このレンズにとって周辺減光だけが画質の妨げとなる。
長所:申し分の無いビルドクオリティ・大きなフォーカスリング・ロック機構のあるレンズフード・静かなオートフォーカス・均質性のある高い解像性能・操作性
短所:大きなサイズ・手振れ補正無し・F1.4における周辺減光
サイズと重量は残念だが、このレンズはそもそも万人向けでは無い。絞り値全域でフレーム全域で優れた解像性能を発揮する格別の光学性能だ。
PhotographyBlog
- 重量1.2Kg、全長13.1cmと35mm F1.4 DG HSMと比較してとても大きく、2倍の重量を持つレンズだ。EOS 5Ds Rのようなフルサイズ一眼レフには適しているが、EOS 80Dのような小さいAPS-Cではバランスが取れない。
- 我々がテストしてきたシグマレンズと同様、ビルドクオリティは優れている。金属部品とTSC素材で構成されている。
- 単焦点レンズに必要な機能は全て揃えており、唯一欠けているとすれば手振れ補正だろう。
- フォーカスリングは気持ちよいくらい幅広く、グリップは容易だ。
- オートフォーカスはEOS 5Ds Rに装着したとき、およそ0.15秒ほどで被写体をロックする。
- 良い光環境でも悪い光環境でもAFの迷いはほとんど無い。ほぼ常に正確にフォーカスしている。
- 付属品は良質なパッド付ケースとロック機構を備えたプラスチック製花形フードだ。
- 色収差はあまり目立たない。
- 周辺現行はF1.4で顕著に発生するが、F4まで絞ると解消する。
- F22まで絞るとかなり良好な光条が発生する。
- ボケはとても素晴らしい。
- シャープネスは中央と四隅どちらもF1.4でexcellent、F2-F11までoutstandingだ。F16で回折の影響がある。
40mm F1.4 DG HSMは大きく重く、そして高価だが、拡大し続けるシグマレンズの中で最も優れたレンズだ。40mmの画角は少し慣れる時間が必要だが、しばらく使えば問題無いだろう。
5000万画素のEOS 5Ds Rをつかってもシャープネスはフレーム全体でとても高くディテールはとてもシャープだ。F1.4でのシャープネス低下は極僅かで、F2まで絞れば改善する。そしてボケが綺麗だ。
F1.4時の周辺減光はとても大きいが、F4まで絞ると解消し色収差・歪曲・フレアはどれもよくコントロールされている。接写性能は汎用性がある。
画質追及の結果として、大きさ、重さ、価格は大きな欠点となっている。標準単焦点としては驚くほど高価で、35mm F1.4の2倍の重量だ。価格とサイズを気にしないのであれば極上の画質となるレンズだ。
過去履歴
- 2018-11-20:フジヤカメラブログが実写レビューを掲載しています。
- 2018-11-11:お写ん歩が実写レビューを開始したようです。
- 2018-11-02:予約販売が開始されました。カメラのキタムラで出品を確認済み。
- 2018-11-01:137,700円(税込)で明日から予約販売が開始されるとのこと。
- 2018-10-01:DPREVIEWがベータ版サンプルギャラリーを公開しました。
- 2018-09-26:シグマがフォトキナ2018で正式発表しました。発売日・価格は未定とのこと。
- 2018-09-19:「近日発表」と噂情報が出回り始めたので専用ページを作成しました。正式発表後に情報を追記してゆきます。
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