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弱点があるものの価格以上の価値があるレンズ|Thypoch Voyager AF 24-50mm f/2.8

Phillipreeveが「Thypoch Voyager AF 24-50mm f/2.8」のレビューを公開。50mmの開放付近や逆光性能には弱点があるものの、24-28mm域の高い描写性能、低歪曲、小型軽量設計を考えると価格以上の価値を持つ意欲的な製品とのこと。

Phillipreeve:Review: Thypoch 24-50mm 2.8 AF Voyager

  • 外観:Sony G/GMレンズを意識したデザインを採用、ラバーリングは独特なパターン加工が施される。
  • 構造:インナーフォーカス・インナーズーム設計を採用し、ズーム時も全長は変化しない。
  • フード:記載なし。
  • 携帯性:約93×70mm、433g。67mmフィルター対応。フルサイズF2.8ズームとして非常にコンパクト。FE 24-50mm F2.8 Gと同等サイズながらインナーズームを実現している点が特徴。
  • 操作性:AF/MFスイッチ、フォーカスホールドボタン、クリック付き絞りリングを搭載。絞りリングのロック機構やデクリック機構は非搭載。ズームリングは適度なトルク感を備える。
  • AF:AFは概ね高速かつ正確。大きな問題は見られなかったが、完全無音ではない。AFモーター形式は不明。スポーツ用途など高速被写体については未検証。
  • MF:リニアレスポンス式MFを採用。回転角は約360度と長めで精密操作向き。カメラ電源OFF時にフォーカス位置は保持されず、再起動時は約2mへ戻る。
  • マクロ:最短撮影距離0.3m。最大撮影倍率は24mmで約0.11倍、50mmで約0.21倍。近接性能は良好で、簡易マクロ的な撮影も可能。ただし近接時は像面湾曲が大きい。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:24-28mm域は開放から非常に良好で、特に28mmではFE 24-50mm F2.8 Gを上回る結果。35mmでは隅が低下し、F8-11で改善。50mmは本レンズの弱点で、開放では全体的にやや甘く、中間部の落ち込みも見られる。F8-11まで絞ることで全域が良好になる。
  • 像面湾曲:近接撮影時は像面湾曲が大きい。平面被写体撮影には不向き。FE 24-50mm F2.8 Gの方が像面湾曲は少ない。
  • ボケ:現代的で騒がしくない自然なボケ描写。50mm F2.8でも過度に大きなボケ量は得られないが、標準ズームとしては良好。近接時は柔らかいボケを活かした撮影も可能。
  • 軸上色収差:極めて良好。アウトフォーカス部の色づきは非常に少なく、“Apo”銘柄レンズ以上の性能。パープルフリンジも極めて少ない。
  • 倍率色収差:非常に少ない。電子補正プロファイル非搭載ながら良好に抑えられている。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:24mmでは波状を伴う樽型歪曲が発生。28-50mmでは糸巻き型へ移行する。FE 24-50mm F2.8 Gより歪曲は少ない。RAW補正プロファイルが望まれる。
  • 周辺減光:24mm F2.8で約2.1EV。望遠側では減少し50mm F2.8で約1.0EV。絞っても減光改善は小さい。
  • コマ収差:24mm開放ではやや大きめ。F5.6まで絞ると改善し、FE 24-50mm F2.8 Gより良好となる。50mmでは隅の描写低下が影響する。夜景撮影ではF5.6以上推奨。
  • 逆光耐性:総じて平均的。24mmでは開放時のコントラスト低下は少ないが、F11では大きなゴーストやリングフレアが発生。50mmではゴーストは少ないものの、ベーリングフレアに注意が必要。FE 24-50mm F2.8 Gより劣る。
  • 光条:10枚の円形絞りにより、F11-F22で綺麗な光条を生成する。AFフルサイズ標準ズームとしては珍しい特徴。
  • 作例集:作例多数。
  • 総評:中国メーカー初のAFズームとして非常に完成度が高い。インナーズーム機構、10枚羽根による綺麗な光条、優秀な色収差補正など独自性と実用性を兼ね備える。50mm開放や逆光性能には弱点があるものの、24-28mm域の高い描写性能、低歪曲、小型軽量設計を考えると価格以上の価値を持つ意欲的な製品。
  • 競合について:FE 24-50mm F2.8 Gが直接競合。Sonyはズーム全域で均質な性能と優れた逆光耐性を持つ。一方、本レンズはインナーズーム、低歪曲、優れた光条、低周辺減光、約半額という利点を持つ。
  • 備考

Phillipreeveのレビューによると、望遠側のパフォーマンスや逆光耐性が弱点と指摘。しかし、広角側の優れた解像性能や色収差補正、光条などを肯定的に評価。小型軽量かつインナーズームの構造も長所となるようです。このクラスとしては珍しい10枚羽根の絞りで綺麗な光条が発生するのも強みと言えるかもしれませんね。

欠点はDustin Abbott氏のレビューで指摘されていた部分とよく似ています。致命的な欠点はなく、価格設定や携帯性、インナーズームを重視する場合は FE 24-50mm F2.8 を差し置いて検討する価値がありそうです。あとは(社外製品として)互換性が気になるところ。

Thypoch Voyager AF 24-50mm f/2.8 最新情報まとめ

中国レンズメーカー初となるミラーレス用のAFズームレンズ。
これまでAFレンズとは無縁だった光学ブランド「Thypoch」からまさかのリリースとなりました。

シネレンズブランド「DZOFILM」で培ってきた技術を活かしていると思われます。小型軽量な筐体とインナーズーム方式を両立しつつ、「24-50mm F2.8」標準大口径ズームレンズを実現。インナーズーム構造は防塵防滴仕様と相性が良く、IP52水準の耐候性を発揮するとのこと。

競合製品がひしめき合うカテゴリですが、独自色を出しつつ手頃な価格を実現しています。

  • 発売日:2026年6月
  • 初値:99,000円
Thypoch Voyager AF 24-50mm f/2.8
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レンズの仕様

発売日 2026年6月
初値 99,000円
レンズマウント E
対応センサー フルサイズ
焦点距離 24-50mm
レンズ構成 13群16枚
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根 10枚
最短撮影距離 0.3m
最大撮影倍率 0.216倍
フィルター径 67mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング 情報なし
サイズ Φ70×92.8mm
重量 432g
防塵防滴 IP52相当
AF STM
絞りリング 搭載
その他のコントロール Fnボタン
AF/MF
付属品 レンズフード

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