OM SYSTEM「M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO」のレビュー第五回 ボケ編を公開しました。
おことわり
本レビューに使用している製品は無償貸与されたものを使用しています。
ただし、メーカーからの金銭授受や内容調整は行われていません。
あくまでも管理人の興味本位でのレビューです。
簡易的なまとめ
M.ZUIKOのズームレンズとしては驚くほど滑らかなボケです。ピント位置による変動が目立たず、使い勝手が良好。ズームによる描写の変化も抑えられ、50mmから200mmまで同じような質感のボケが得られます。並みの単焦点レンズより綺麗。
ボケのサイズが50mm F2.8で十分ならば、ポートレート用として使っても良いのではないかなと。「ズームレンズとしては」という前置き無しで優れたボケ描写のレンズです。
The background bokeh is remarkably smooth and beautiful—a rarity for an M.ZUIKO zoom lens. It’s actually more pleasing than that of many standard prime lenses; variations depending on the focus point are barely noticeable, making it very user-friendly. Changes in image quality due to zooming are also kept to a minimum, allowing you to achieve bokeh with a consistent texture from 50mm to 200mm.
If the bokeh size at 50mm F2.8 is sufficient for your needs, I think it would be perfectly suitable for portrait photography. It is a lens that delivers excellent bokeh rendering—without the need for the qualifier ‘for a zoom lens’.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROのレビュー一覧
- M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO レンズレビューVol.5 ボケ編
- M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO レンズレビューVol.4 諸収差編
- M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO レンズレビューVol.3 遠景解像編
- M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO レンズレビューVol.2 解像チャート編
- M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
前後ボケ
綺麗なボケ・騒がしいボケとは?
ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。
描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。
後ボケ
縁どりが弱く、線が溶けるようにボケる滑らかな描写です。ズームレンズの描写としては非常に良好。
前ボケ
後ボケとは逆に、縁どりが少し硬めの描写です。前景に大きなボケを入れる機会もあると思うので、複雑な前景での2線ボケには注意が必要です。
玉ボケ
口径食・球面収差の影響
口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。
- 影響が強い
- 影響が弱い
口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。
- 前ボケ
- 後ボケ
球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。
実写で確認
50mm

玉ボケの内側は滑らかで、口径食による変形は目立ちません。使い勝手の良い描写に見えます。
100mm

50mmと同じ傾向。
200mm

他の焦点距離と同じく、口径食の影響は少なめ。
ボケ実写
50mm
広い範囲でとても滑らかなボケが得られています。フレーム端で縁取りが強調された部分があるものの、悪目立ちするシーン・条件は限られているはず。
ポートレートのような撮影距離でもボケ質に破綻はありません。ボケのサイズは小さいですが快適に利用できます。
100mm
滲むほど柔らかい描写ではないものの、ボケの縁取りが目立たず、滑らかで綺麗な描写です。100-400mm相当の画角に問題なければ、ポートレートレンズとして使うのもあり。
200mm
他の焦点距離と同じく。とても滑らかで綺麗な描写です。背景の線が溶けるようにボケるため、被写体と背景の分離感が強め。
まとめ
M.ZUIKOのズームレンズとしては驚くほど滑らかなボケです。ピント位置による変動が目立たず、使い勝手が良好。ズームによる描写の変化も抑えられ、50mmから200mmまで同じような質感のボケが得られます。並みの単焦点レンズより綺麗。
ボケのサイズが50mm F2.8で十分ならば、ポートレート用として使っても良いのではないかなと。「ズームレンズとしては」という前置き無しで優れたボケ描写のレンズです。
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作例
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