ソニー「FE 24-70mm F2.8 GM II」のレビュー第三回 遠景解像編を公開。
簡易的なまとめ
F2.8から細部までコントラストが高く、優れた分解能・解像感のあるズームレンズです。
少なくとも、中央と中央周辺に関しては単焦点レベルの優れた性能。しかし、周辺・隅に向かって画質がいくらか低下します(悪くはないが抜群ではない)。あくまでも、便利なズームレンズの中では良好な性能と言ったところ。
周辺・隅は絞ってもあまり改善しないので、シグマやタムロンと比べて、価格差ほど大きな画質差はありません。遠景の解像性能に限って言えばコストパフォーマンスが悪い。20mm始まりの「FE 20-70mm F4 G」は望遠側の性能が劣るものの、利便性の観点から検討する価値があります。
This is a zoom lens that offers high contrast right down to the finest details from f/2.8, with excellent resolution and sharpness.
At the very least, its performance in the centre and the area just beyond the centre is on a par with that of a prime lens. However, image quality deteriorates somewhat towards the edges and corners (it isn’t bad, but it isn’t outstanding either). Ultimately, it offers good performance for a convenient zoom lens.
As stopping down does little to improve the performance at the edges and corners, the difference in image quality compared to Sigma or Tamron is not as significant as the price difference would suggest. In terms of resolution performance at the telephoto end alone, it offers poor value for money. The ‘FE 20-70mm F4 G’, which starts at 20mm, may have inferior performance at the telephoto end, but it is worth considering from the perspective of convenience.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
FE 24-70mm F2.8 GM IIのレビュー一覧
- FE 24-70mm F2.8 GM II レンズレビューVol.3 遠景解像編
- FE 24-70mm F2.8 GM II レンズレビューVol.2 解像チャート編
- FE 24-70mm F2.8 GM II レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
遠景解像力
テスト環境

- 撮影日:2025.12.02 くもり 微風
- カメラ:ILCE-7RM5
- 三脚:SIRUI AM324
- 雲台:アルカスイスZ1+
- 露出:ISO 100 絞り優先AE
- RAW:Adobe Camera RAW
- シャープネスオフ
- ノイズリダクションオフ
- レンズ補正オフ
24mm
- 中央:F2.8から非常にシャープ。少なくとも6000万画素では絞りによる大幅な変化は期待できません。絞り開放からピークの性能。
- 周辺:中央と同じく、F2.8から良好な結果。比較して細部が少しソフトに見えますが、絞りによる大きな変化はありません。
- 隅:非点収差のような像の流れが僅かに発生。過度ではありませんが、絞っても急速に改善しません。F5.6まで絞ると安定。
中央

周辺

四隅

35mm
- 中央:24mmと同じく、F2.8からピークの性能。絞りによる変化はほとんどありません。
- 周辺:24mmと同じ傾向。中央に近い結果が得られ、絞りによる変化はありません。
- 隅:24mmと同じく、開放付近で若干の像流れ。F5.6まで絞ると安定します。
中央

周辺

四隅

50mm
- 中央:広角側と同じく、F2.8からピークの性能。絞りによる変化なし。
- 周辺:中央と同じ傾向。
- 隅:周辺と同じ傾向。広角側で見られた像の流れはありません。
中央

周辺

四隅

70mm
- 中央:他の焦点距離と比べると、F2.8のコントラストが若干低下。F4まで絞ると改善します。
- 周辺:F2.8から良好ですが、細部がややソフト。F8まで絞りによる改善はありません。
- 隅:周辺と同じ傾向。
中央

周辺

四隅

像面湾曲
像面湾曲とは?

ピント面が分かりやすいように加工しています。
中央から四隅かけて、ピントが合う撮影距離が異なることを指しています。例えば、1mの撮影距離において、中央にピントが合っていたとしてもフレームの端では1mの前後に移動している場合に像面湾曲の可能性あり。
最近のレンズで目立つ像面湾曲を残したレンズは少ないものの、近距離では収差が増大して目立つ場合があります。と言っても、近距離でフラット平面の被写体を撮影する機会は少ないと思われ、像面湾曲が残っていたとしても心配する必要はありません。
ただし、無限遠でも影響がある場合は注意が必要。風景など、パンフォーカスを狙いたい場合に、意図せずピンボケが発生してしまう可能性あり。この収差は改善する方法が無いため、F値を大きくして被写界深度を広げるしか問題の回避手段がありません。
実写で確認
24mm
残存する非点収差があるものの、像面湾曲と指摘するほど目立つピントのずれはありません。
70mm
大きな問題はありません。
参考 FE 20-70mm F4 G
24mm
- 中央:ほぼ同じ。細部のコントラストでGM IIが若干有利。
- 周辺:中央と同じくGM IIが若干有利。
- 隅:GM II は絞り開放付近で非点収差が目立ちます。ただし、F8まで絞ると細部の解像はGM IIがより良好。
中央

周辺

隅

70mm
- 中央:GはF4の開放で細部がソフト。絞ってもGM IIに及びません。
- 周辺:絞り開放はGM IIがやや有利。絞ると同程度。
- 隅:絞り開放はGM IIがやや有利。絞ると同程度。
中央

周辺

隅

まとめ
F2.8から細部までコントラストが高く、優れた分解能・解像感のあるズームレンズです。
少なくとも、中央と中央周辺に関しては単焦点レベルの優れた性能。しかし、周辺・隅に向かって画質がいくらか低下します(悪くはないが抜群ではない)。あくまでも、便利なズームレンズの中では良好な性能と言ったところ。
周辺・隅は絞ってもあまり改善しないので、シグマやタムロンと比べて、価格差ほど大きな画質差はありません。遠景の解像性能に限って言えばコストパフォーマンスが悪い。20mm始まりの「FE 20-70mm F4 G」は望遠側の性能が劣るものの、利便性の観点から検討する価値があります。
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作例
関連レンズ
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