ソニー「FE 24-70mm F2.8 GM II」のレビュー第五回 ボケ編を公開。
簡易的なまとめ
ボケが強みとなるレンズではありませんが、足を引っ張る描写でもありません。質感はズーム全域で一貫しており、撮影距離で大きく変動しないのが特徴。どこを使っても、何を使っても予想外の結果とはなりません。敢えて指摘するとしたら、24mm F2.8で口径食が発生することくらい。それも欠点と文句を言う程のものではありません。
感動するような柔らかい質感のボケではないものの、プロ向けの大口径ズームレンズとしてはこの方向性で良いのかなと。
Whilst this lens does not excel in terms of bokeh, its rendering is by no means a let-down. The image quality remains consistent across the entire zoom range and does not vary significantly with shooting distance. Whatever focal length you use, you shouldn’t encounter any unexpected results. If I had to point out a flaw, it would be the occurrence of vignetting at 24mm F2.8. Even so, it is hardly a flaw worth complaining about.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
FE 24-70mm F2.8 GM IIのレビュー一覧
- FE 24-70mm F2.8 GM II レンズレビューVol.5 ボケ編
- FE 24-70mm F2.8 GM II レンズレビューVol.4 諸収差編
- FE 24-70mm F2.8 GM II レンズレビューVol.3 遠景解像編
- FE 24-70mm F2.8 GM II レンズレビューVol.2 解像チャート編
- FE 24-70mm F2.8 GM II レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
前後ボケ
綺麗なボケ・騒がしいボケとは?
綺麗なボケとは、輪郭が目立たず、背景がなめらかに溶けるような描写。被写体が背景から自然に浮かび上がり、見る人の視線を主題へ導きやすい。ポートレートや花の撮影で好まれることが多く、「柔らかいボケ」「なめらかなボケ」と表現される場合もある。
騒がしいボケとは、背景の輪郭や模様が強調されて見えるボケ。木の枝や葉、フェンスなど細かな模様が二重線になったり、ざわついた印象になったりする。背景が目立ちすぎるため、主題への視線が分散することがあります。
ボケの良し悪しは単純に明るいレンズほど優れるわけではなく、球面収差の補正状態やレンズ構成、絞り羽根の形状などによって変化します。また、撮影距離や背景との距離によっても印象は大きく変わります。
ボケの評価には好みも大きく関係。一般的にはなめらかなボケが高く評価されることが多いものの、被写体や作品の雰囲気によっては、少し騒がしいボケが独特の立体感や個性を生む場合もあります。そのため、ボケの質はレンズの性能だけでなく、写真表現の一部として捉えることが重要。

後ボケ
硬い描写ですが、縁どりが目立たない綺麗な描写です。指摘するとしたら、僅かに軸上色収差の影響があるくらい。
前ボケ
後ボケと大きな違いはありません。硬調ですが、撮影条件による変化が小さいた安定感のあるボケ質と言えるでしょう。
玉ボケ
玉ボケとは
玉ボケとは、背景や前景にある小さな光源が、丸い光の円として写るボケ表現のこと。夜景のイルミネーションや木漏れ日、水面の反射などでよく見られる。一般的に、明るいレンズほど大きな玉ボケを作りやすく、背景を印象的に演出できるため、ポートレートやスナップ撮影で人気がある。
理想的な玉ボケは、円形で輪郭が目立たず、内部の明るさが均一な状態で。しかし実際にはレンズ設計の影響により、さまざまな特徴が現れることがある。例えば、輪郭が明るく縁取られた玉ボケは背景が騒がしく見えやすく、内部に同心円状の模様が現れるものは「玉ねぎボケ」と呼ばれる。
- 影響が強い
- 影響が弱い
また、画面周辺では玉ボケが円形を保てず、楕円形や猫の目のような形に変形することがある。これは周辺部で光が一部遮られるためで、「口径食」と呼ばれる現象によるもの。
- 前ボケ
- 後ボケ
実写で確認
ズームレンズとしては滑らかで綺麗な描写。24mmは口径食の影響でフレーム隅の玉ボケが変形していますが、少し絞ると改善します。軸上色収差の影響はあるものの、色づきは穏やかで目立ちません。
ボケ実写
24mm
硬めですが、欠点が少なく滑らかで綺麗。フレーム隅で口径食の影響はあるものの、色収差などの影響が少なく、悪目立ちすることがありません。撮影距離が長い場合でも、不快な描写は抑えられています。
50mm
基本的に24mmとよく似ています。口径食がほぼ無い点でより良好。やはり硬いボケですが、悪目立ちする描写は抑えられています。
70mm
他のズーム域よりもごく僅かに柔らかい描写。少し絞ると、ほとんど変わりません。
まとめ

ボケが強みとなるレンズではありませんが、足を引っ張る描写でもありません。質感はズーム全域で一貫しており、撮影距離で大きく変動しないのが特徴。どこを使っても、何を使っても予想外の結果とはならないはず。敢えて指摘するとしたら、24mm F2.8で口径食が発生することくらいでしょうか。それも欠点と文句を言う程のものではありません。
感動するような柔らかい質感のボケではないものの、プロ向けの大口径ズームレンズとしてはこの方向性で良いのかなと。
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作例
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