キヤノン「20-60mm F4 PZ」「18-45mm F4 PZ」「16-35mm F4 PZ」光学系の特許出願

2025年4月28日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。フルサイズ対応でパワーズームを前提とした光学系「20-60mm F4 PZ」「18-45mm F4 PZ」「16-35mm F4 PZ」を想定したような実施例を複数掲載しています。

概要

【公開番号】特開2025-68536(P2025-68536A)

【公開日】令和7年4月28日(2025.4.28)

【発明の名称】ズームレンズおよびそれを有する撮像装置

【出願日】令和5年10月16日(2023.10.16)

【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社

【背景技術】
【０００２】
近年、動画撮影等に好適であるため、電動ズーム機能が搭載されたズームレンズが望まれている。

【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ズームレンズにおける可動群は小型・軽量であり、可動群の移動量が少ないことが好ましい。特許文献１のズームレンズは、ズーミングに際して第１レンズ群を移動させている。第１レンズ群は比較的高重量であり、高重量なレンズ群を移動させることで、光学性能が低下するおそれがある。

【０００６】
本発明は、高い変倍比と高い光学性能を有し、電動ズーム機能を搭載可能なズームレンズを提供することを目的とする。

実施例1

焦点距離：20.60-48.50

F値：4.08-1.12

半画角：42.00-24.04

像高：18.55-21.63

全長：125.00

バックフォーカス：13.50

実施例4

焦点距離：24.72-48.50

F値：4.08-4.12

半画角：37.68-24.04

像高：19.09-21.64

全長：118.16

バックフォーカス：14.35

実施例5

焦点距離：24.72-58.20

F値：4.08-4.12

半画角：38.10-20.39

像高：19.39-21.63

全長：127.50

バックフォーカス：20.30

実施例7

焦点距離：20.60-58.20

F値：4.08-4.12

半画角：42.15-20.39

像高：18.65-21.63

全長：130.00

バックフォーカス：13.50

実施例8

焦点距離：18.54-43.65

F値：4.08-4.12

半画角：45.15-26.37

像高：18.63-21.63

全長：125.00

バックフォーカス：13.50

実施例10

焦点距離：16.48-33.95

F値：4.08-4.12

半画角：48.64-32.51

像高：18.72-21.62

全長：122.38

バックフォーカス：14.00

2025年前半に「RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ」が登場。似たようなコンセプトのフルサイズ対応レンズを検討しているのでしょうか。開放F値がF4固定なので使いやすそうですね。

ソニーがフルサイズ対応のパワーズームレンズ「FE PZ 16-35mm F4 G」を既に投入していますが、広角16mmが必要ない場合、18mmや20mmスタートで望遠側が長いほうが便利。

他社には（PZ非対応ですが）広い画角をカバーする標準ズームレンズ「FE 20-70mm F4 G」「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」「17-50mm F/4 Di III VXD」などが存在します。もしも、キヤノンが似たようなズーム域のパワーズーム対応モデルを発表したら「世界初」と言えるかもしれません。

RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ
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参考までにF値変動タイプのパワーズームレンズに関する特許出願はコチラ。

: キヤノン「15-30mm F4-6.3 PZ」「20-50mm F4-5.6 PZ」「12-30mm F4-6.3 PZ」のような光学系の特許出願

2024年7月4日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。パワーズームを想定した小型軽量な広角寄りの標準ズームレンズのようで、関連する光学系の実施例を複数掲載しています。