2021年9月2日に富士フイルムが「X Summit PRIME 2021」を開催し、その中で複数のXマウント・GFマウントレンズが発表。今回は新発売のレンズと既存レンズのスペックや外観を見比べるページを作成しました。
XF F1.4 R LM WRシリーズ
新世代のXシリーズを象徴する「XF F1.4 WR」シリーズに2本のレンズが追加されました。デザインは「XF18mmF1.4 R LM WR」を踏襲してカメラの外観に似合う設計となっているらしい。今後はこのスタイルでいく模様。「XF16mmF1.4 R WR」のようなフォーカスクラッチ構造は廃止の方向か?
XF23WR | XF33WR | XF18WR | |
焦点距離 | 23mm | 33mm | 18mm |
F値 | F1.4-16 | F1.4-16 | F1.4-16 |
絞り | 9 | 9 | 9 |
MFD | 0.19m | 0.3m | 0.2m |
MM | 0.2倍 | 0.15倍 | 0.15倍 |
フィルター | 58mm | 58mm | 62mm |
サイズ | 67*77.8mm | 67*73.5 | 68.8*75.6 |
重量 | 380g | 360g | 370g |
防塵防滴 | 対応 | 対応 | 対応 |
AF | リニア | リニア | リニア |
レンズサイズも統一感があり、ほぼ同じサイズで重量も370g前後に収まっている。ただし、XF18WRのみフィルターサイズが62mm。3本は全て防塵防滴仕様で、AF駆動はリニアモーターを採用。絞りリングにはAポジションで固定できるロック機構が備わっている。価格は10万円前後とAPS-C用レンズとしては少し高価なものの、機能性を考慮すると適正価格と感じるもの。
XF33mm F1.4 R LM WR | |||
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XF23mmF1.4 R LM WR | |||
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XF33mmF1.4 R LM WR/XF35mmF1.4 R
XF35mmF1.4 Rと比べるとレンズサイズが大きくなってしまったものの、カメラによっては許容範囲内と感じるかも。光学系はより複雑となり、特殊レンズは新にEDレンズを採用しつつ、非球面レンズの使用数も一枚増えています。さらに防塵防滴仕様、インナーフォーカス、リニアモーター駆動などを考慮すると納得のサイズ増。価格も1.5倍となっているのが悩ましいところ。レンズを乗り換える人もいれば、使い分けする人もいることでしょう。
XF33WR | XF35R | |
焦点距離 | 33mm | 35mm |
構成 | 10-15 | 6-8 |
F値 | F1.4-16 | F1.4-16 |
絞り | 9 | 7 |
MFD | 0.3m | 0.28m |
MM | 0.15倍 | 0.17倍 |
フィルター | 58mm | 52mm |
サイズ | 67*73.5 | 65*50.4 |
重量 | 360g | 187g |
防塵防滴 | 対応 | - |
AF | リニア | コアレスDC |
XF23mmF1.4 R LM WR/XF23mmF1.4 R
33mmと35mmのサイズ・重量差ほどではないものの、防塵防滴・リニアモーター駆動、そしてより複雑な光学設計によりレンズは大きく、重くなっています。特に最短撮影距離が0.28mから0.19まで大きく改善しているので接写する機会が多い人は乗り換えを検討したいところ。XF33mmと異なり、売り出し価格はXF23mmF1.4 Rとほぼ同じなので、今から新規で購入するならWR版を検討か?
XF23WR | XF23R | |
焦点距離 | 23mm | 23mm |
構成 | 10-15 | 8-11 |
F値 | F1.4-16 | F1.4-16 |
絞り | 9 | 7 |
MFD | 0.19m | 0.28m |
MM | 0.2倍 | 0.1倍 |
フィルター | 58mm | 62mm |
サイズ | 67*77.8mm | 72*63 |
重量 | 380g | 300g |
防塵防滴 | 対応 | - |
AF | リニア | コアレスDC |
XF150-600mm(2022)
Xマウントの焦点距離を拡張する600mmまでの超望遠ズームレンズ。フルサイズ判換算で900mmに相当するバズーカ砲。APS-C用レンズとしては非常に大きなレンズとなるものの、150-600mmとしてのサイズ感は適正か。競合レンズが存在しない唯一無二のレンズとなる可能性あり。(ソニーはフルサイズ用のレンズで対応している)
XF18-120mm(2022)
静止画と動画をボーダレスに対応すると言われている高倍率ズームレンズ。広角18mmから望遠120mmまでの便利なズームレンジをカバーしつつ、電動ズームに対応しそうなスイッチを搭載しているように見えます。サイズは既存の「XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR」よりも大きく、タムロン「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD」と同程度。開放F値は今のところ不明。
GF35-70mmF4.5-5.6 WR
沈胴構造の44×33mm用の標準ズームレンズ。大型センサー用ながら重量が390gと非常に軽い。GFX100SやGFX50S IIなど、軽量ボディと組み合わせることでフルサイズミラーレスも驚きの携帯性を発揮。
GF35-70 | |
焦点距離 | 35-70mm |
F値 | F4.5-5.6 |
絞り | 9 |
MFD | 0.35m |
MM | 0.28倍 |
フィルター | 62mm |
サイズ | 84.9*73.9 |
重量 | 390g |
防塵防滴 | 対応 |
AF | STM |
富士フイルム「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」交換レンズデータベース
GF35-70mm F4.5-5.6 WR | |||
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沈胴時の全長はGF32-64mmF4と比べて遥かに短く、収納性が優れているのが魅力的。携帯しやすく、よりカジュアルに44×33mmセンサーカメラを使える時代が来たのかもしれません。
使用時は
X Summit PRIME 2021の情報
- 富士フイルムが「GFX50s II」「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」を正式発表
- 富士フイルム「XF23mmF1.4 R LM WR」「XF33mmF1.4 R LM WR」正式発表
- 富士フイルムが「裏面照射型×積層型 X-Trans CMOSセンサー」搭載モデルを予告
- 富士フイルムが「X-T30 II」を正式発表