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オリンパス「E-M1X」ユーザーが「E-M5 Mark III」の購入に踏み切った理由

いろいろ思うところがあって10月に正式発表のあったオリンパスのミラーレスカメラ「OM-D E-M5 Mark III」を予約しました。正直に言うと、元E-M1 Mark IIユーザーであり、現E-M1Xユーザーとして特に面白みの有るカメラとは感じません。それでもE-M5 IIIの予約に踏み切った理由をつらつらと書き連ねてみたいと思います。

E-M5 Mark IIIのココが残念

プラスチック製ボディ

小型軽量のためなのか、コストを抑えるためなのか定かではありませんが、マグネシウム合金ボディだった先代「E-M5 Mark II」と違いプラスチック外装を採用。E-M5 IIの凝集した金属ボディが好きだったのですけどねえ…。

「防塵防滴・耐寒仕様」に変化は無いものの、質感の低下は否めないかなと予想。特にカメラ上部プレートの金属感が無くなったのは痛い。

外装がダメージを受けたとしても金属プレートならば「塗装が剥げる」程度で済むことが多いと思います。塗装が剥げたとしても、「エイジング」とポジティブに捉える事も出来ます。しかし、プラスチック製だと単純に「安っぽい傷・スレ」となってしまいそうで怖い。

フォーカスレバーが無い

オリンパスがフォーカスレバーを初めて導入したのは2019年上半期に登場した「E-M1X」。LUMIX G9のよう「斜め操作非対応の中途半端なレバー」では無く自由自在に操作が可能となっています。

ここからオリンパスは一気にフォーカスレバー搭載へ動くのかと思いきや、E-M5 IIIは残念ながら非搭載。E-M1Xのフォーカスレバーが使いやすかっただけにこれは残念。

カメラのサイズがサイズなだけに、レバーを搭載出来なかったのは分かる。しかし、他社を見れば「X-T30」や「X-A7」など、よりコンパクトボディでもフォーカスレバーを導入するモデルがあったりします(その代わり方向ボタンが無くなりましたが)。

ファインダー使用時にタッチパッドを操作する「AFターゲットパッド」を利用可能ですが、AF-C中は操作出来なくなるため不便なのですよね…。

連写速度・バッファの制限

E-M5 Mark III E-M1 Mark II
高速連続撮影 AF/AE固定 約10コマ秒(メカ)
約30コマ秒(電子)
約15コマ秒(メカ)
約60コマ秒(電子)
高速連続撮影 AF/AE追従 約6コマ秒(メカ)
約10コマ秒(電子)
約10コマ秒(メカ)
約18コマ秒(電子)
連続撮影枚数 RAW 23コマ
(30fps)
RAW 150コマ
(10fps)
RAW 102コマ
(15fps)
RAW 321コマ
(10fps)
特殊連写 - -
低速限界設定 対応 対応
プリ連写機能 プロキャプチャー
最大14コマ
プロキャプチャー
最大35コマ

E-M1XやE-M1 Mark IIと同じセンサー・同じプロセッサーにも関わらず、連写速度や連続撮影枚数は大きく異なります。

特に追従連写が10コマ秒に抑えられているのは痛い。それでもスポーツ一眼レフと同程度の連写速度と言えますが、「これぞミラーレスの追従連写」と言うにはちょっと物足りないかなと。

連続撮影枚数が少ないのはE-M1 IIの下位モデルだから仕方ないと思いますが、せめて連写速度は揃えて欲しかったところ。

ライブND・手持ちハイレゾショットが無い

詳しくは「OM-D E-M1X ライブNDレビュー」を参照。

ライブNDや手持ちハイレゾショットは「TurePic VIII デュアルプロセッサ」を採用したE-M1Xだからこそ成し得たオリンパス独自の撮影機能。実際に使ってみると、どちらも非常に便利な機能であることが分かりました。

「仕方ないよね」と思う部分もあり、それでもライブ系機能は全機種で共有してきたオリンパスだからこそ残念と言う部分もあり…。

マイメニューが無い

ライブNDや手持ちハイレゾは仕方ないとして、E-M1Xで初導入したマイメニュー機能も無いのは理解に苦しむところ。

他社のマイメニューと比べて使い勝手がすこぶる良好。普段使っているメニュー画面で登録したい機能にカーソルを合わせて「RECボタン」を押すだけでマイメニューへ登録可能。マイメニューに登録した機能も「RECボタン」で移動や削除ができます。

機能が多く、メニューが複雑なオリンパスの救世主と言えるシステムですが、残念ながらE-M5 IIIは実装していません。プロセッサの処理能力が必要な撮影機能ならいざ知らず、マイメニューシステムくらいは導入して欲しかったですねえ。

バッテリーが小さい&Micro USB端子

E-M1XやE-M1 IIで採用している大容量バッテリー「BLH-1」では無く、E-PL10やE-M10 IIIと同じ「BLS-50」を使用します。E-M5 IIやPEN-Fで使用している「BLN-1」と比べて若干のグレードダウン。これも小型軽量には必須だったのでしょうか?

E-M5 IIと比べてバッテリーライフは遜色ありません。しかし、大容量で充電時間が短い「BLH-1」が良かったと思うのです。

Micro USB端子ではありますが、USB充電に対応しているのは唯一の救い。ただ、独自規格のUSB端子では無くなったことで従来のUSBリモートレリーズが使えなくなります。E-M1 IIやE-M1Xと同じ2.5mmリモートレリーズに切り替える必要あり。

現行OM-Dユーザーにとって「決め手」に欠ける

スペックシートを見る限り、E-M5 IIIは「2016年登場 E-M1 IIの廉価モデル」と言ったところ。E-M1 IIの登場から3年を経て、特に目新しい特徴が無いのはちょっと寂しい。

特にE-M5 IIIの初値を考えたら、「E-M1 IIと同程度の連写・バッファ」もしくは「マグネシウム合金ボディ」を取り入れて欲しかったところ。

E-1M IIと差別化できるとしたら「小型軽量」「OLEDファインダー」「Bluetooth」くらいでしょうか?

E-M5 IIやE-M10ユーザーからのステップアップには丁度良いかもしれませんが、正直に言うとE-M1XやE-M1 IIユーザーが追加購入を決める「あともう一息」が足りません。

E-M5 Mark IIIのココが良い

最も小型軽量かつ防塵防滴な像面位相差AF対応モデル

像面位相差AFに対応したマイクロフォーサーズとしては最も軽量・コンパクトなモデル。将来的にPENシリーズも像面位相差AFに対応するかもしれませんが、今のところE-M5 IIIが最軽量モデルです。

家族旅行や行楽など、「携帯性」と「軽快なAF」が必要なシーンに活躍できるシステムは限られてきます。加えて「防塵防滴仕様」まで考慮すると選択肢はさらに少なくなります。

富士フイルムの「X-T30」、キヤノンの「EOS Kiss M」なども良いカメラでしたが、レンズサイズや防塵防滴まで考慮すると、全体的なバランスはE-M5 IIIに軍配が上がります。

家族写真以外でも、小型軽量が有利となる場合があります。例えばローアングルや小さな隙間に突っ込んで撮影する場合に小型ボディが便利。グリップ一体型のE-M1Xでは、どうしても「地面ギリギリの撮影」が出来ないのです。

E-M1 Mark IIと同等のAFシステム

E-M5 Mark III E-M1 Mark II
AF方式 ハイブリッド
(AF-C時は位相差AFのみ)
測距点(位相差) 121点
クロスセンサー 121点
測距輝度範囲 ファインダー EV -3.5?20
F2.8レンズ
測距エリアモード オール
シングル
(標準/小)
グループ
(5/9/25)
追尾AF
顔検出 対応
瞳検出
追従特性カスタマイズ 被写体追従性
AFスキャンモード
C-AF中央優先
C-AF中央スタート
AFリミッター

「オールクロス121点像面位相差AF」のみならず、E-M1 III最新ファームウェアと同じAFシステムとなっているのは嬉しいポイント。グループ9点や25点が割と便利なのですよね。E-M1Xのカスタムグループ機能まで搭載したら最高でしたが、そこはE-M1Xと差別化した模様。

連写撮影の仕様(速度・バッファ)は残念でしたが、特に連写が必要なければ(10コマ秒で問題なければ)E-M1 IIよりコストパフォーマンスの高いモデルとなるはず。

OLEDパネルのファインダー

E-M5 Mark III E-M1 Mark II
ファインダー方式 OLED 液晶
ファインダー解像度 236万ドット 236万ドット
視野率 約100% 約100%
アイポイント(mm) 27mm 21mm
最大ファインダー倍率 0.69 0.74
視度調整範囲 -4?+2m-1 -4?+2m-1
リフレッシュレート 不明 ~120fps

電子ファインダーはE-M1やE-M5シリーズのような液晶パネルではありません。

PEN-FやE-M10 IIIと同じOLEDパネルを採用。液晶と違って高コントラスト・高彩度なので使い始めは戸惑うかも。しかし、慣れると実際の仕上がりに近いファインダー像となるため、思いのほか便利と感じるはず。

ファインダー光学系について公式サイトでは特に言及していませんが、ぱっと見はE-M1Xと似たような構成となっています(ファインダー光学系は他社も含めて、どれも似ていますが…)。

E-M1 IIやE-M5 IIと比べてファインダー倍率は小さいものの、アイポイントが27mmと異様に長いので眼鏡着用者でも使いやすそうですね。

Bluetooth

OM-DシリーズはE-M1Xから、PENシリーズはE-PL9からスマートフォンと常時接続を可能とするBluetoothを実装しています。パナソニックのように電源オフからの画像転送には使えませんが、従来と比べて簡単にカメラとスマートフォンを連携できるようになりました。

実際、E-M1Xで使う限りでは動作は安定しており比較的使いやすい印象。

E-M5 Mark IIIを予約した理由

私がE-M5 IIIを購入した理由に順位を付けるとするならば…

  1. 小型軽量な像面位相差AFモデル
  2. OLEDファインダー
  3. オリンパスの操作性・機能性
  4. E-M5 IIIにケチを付けるため
やっぱり小型軽量モデルが欲しい

まあ、E-M1X購入を機にE-M1 IIを手放しちゃったのが痛かった…。

やはり小型ボディで位相差AFに対応しているのが大きい。例えば「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」や「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」と組み合わせて機動力の高い手持ちマクロシステムとして使う予定。位相差C-AFを使うことで風で揺らめく植物や素早く動く昆虫などにも対応しやすいはず。

前述したように家族写真で携帯性の高い位相差AFシステムが欲しかったのも確か。各焦点距離のパンケーキレンズやパンケーキ電動ズーム(と関連アクセサリ)が充実しているのもポイント。

OLEDファインダー×2000万画素センサー

そして、OLEDの高彩度・高コントラストなファインダー像。E-M1Xの液晶ファインダーも悪くありませんが、覗いてテンションが上がりやすいのはOLEDファインダーだと感じるのです。マクロや風景での見え具合に期待しています。

グリップとオリンパスの操作性・カスタマイズ

さらに、オリンパスならではの機能と操作性。ココで言う「操作性」とはボタン数やカスタマイズ性と言うより、エルゴノミクス的なもの。グリップを握った際にしっくりくる感覚やダイヤルの操作性を重視しています。E-M5 IIIを手に取る機会はまだ得られていませんが、これまでのOM-Dを使って来た経験から期待大。

文句を言うため

上記3点に加えて、「こんな仕様と価格で出しやがって!オリンパスのバカヤロー!」とケチを付けたいがために購入に踏み切ったのも確か。

実機を手に取って「こんな安っぽいプラスチックにしやがって!連写速度抑えやがって!」と声高に吠えたい。小一時間言及したい。

ただし、実際に手元にE-M5 IIIが届いたら手の平を返す可能性あり。

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OM-D E-M1 Mark IIの存在

OM-D E-M1 Mark IIがかなり安くなってきているので、思い切ってE-M1 Mark IIと言うのもアリ。マグネシウム合金ボディで、バッファ容量・バッテリーが大きく、ファインダーやグリップも大きい。3年前に登場したカメラですが、まだまだ現役でイケちゃう名機。

E-M1 Mark IIを安く買える環境ならば当然のごとくE-M1 Mark IIがおススメ。

元E-M1 Mark IIユーザーとして敢えて言うと、グリップが大きすぎて「AFターゲットパッド(ファインダー使用時に親指を使ったパネル操作でAFポイントを移動する機能)」し辛いのが難点。

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