2021年11月1日付けでコシナの気になる特許出願が公開。おそらくフォーサーズセンサーをカバーしていると思われる「29mm F0.8」の超大口径レンズに関する実施例が多数含まれています。
概要
- 【公開番号】特開2021-173954(P2021-173954A)
- 【公開日】2021年11月1日
- 【発明の名称】大口径撮像レンズ
- 【出願日】2020年4月30日
- 【出願人】
【識別番号】391044915
【氏名又は名称】株式会社コシナ- 【課題】 準広角域から中望遠域の撮影において十分な光学性能をカバーするとともに、大型高精細撮像素子に対応し、かつ小型コンパクト化を図る。
- 【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ等に使用する撮像素子は、より大型化及びより高画素化が進み、それ結え、撮像レンズに対しては、諸収差を良好かつ十分に補正可能にする、より高い光学性能が要求されているとともに、被写体の前景や後景のボケ(焦点像前後のボケ)を大きくするため、Fナンバーが小さく、かつ短い撮影距離を可能にする撮像レンズも求められている。
実施例1
- 焦点距離:28.91
- F値:0.84
- 半画角:21.41
開放F値がF0.95以下となる非常に明るい大口径レンズに関する特許出願ですね。パラメータや収差図、レンズ構成の情報から察するに、現行のマイクロフォーサーズ用レンズ「SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical」用。ちなみに実施例1は実用化されなかったようで、おそらく実施例2以降のどれかを元にしていると思われます。
フルマニュアルながら20万円超の非常に高価なマイクロフォーサーズ用レンズ。私もいつか使ってみたいと思いつつ、なかなかそのタイミングがありません。せめてEマウントのように電子接点に対応すると使いやすいのですけども…、マウント径が小さいので難しいのでしょうか?
ここ最近は「NOKTON 60mm F0.95」など地味に複数のMFT用レンズを投入しています。今後も面白い大口径レンズが登場に期待。
コシナ SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical データベース
SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ソフマップ | e-BEST | ノジマ | PayPay |
ビックカメラ | ヤマダ | PREMOA |
特許関連記事
- タムロン 28-105mm F2.8 を想定した光学系の特許出願再び
- キヤノン「RF65mm F2 IS」「RF-S50mm F2 IS」「RF-S85mm F2 IS」を想定したような特許出願
- キヤノン「15-50mm F4-6.3」「17-60mm F2.8-5.6」など光学系の特許出願
- キヤノン 薄型広角レンズ「21mm F5.6」「24mm F8」「26mm F3.5」光学系の特許出願
- コシナ ULTRON 27mm F2 用の光学系特許出願
- キヤノン ”カモメレンズ”を使用したコンパクトな85mm F1.8 光学系の特許出願
- キヤノン「14-30mm F4-6.3 PZ」「20-50mm F4-5.6 PZ」のような光学系の特許出願
- キヤノン「400mm F4」「500mm F5.6」「800mm F6.3」光学系の特許出願
- キヤノン「24-130mm F4 IS」「24-80mm F2.8 IS」のような光学系の特許出願
- キヤノン ティルト効果をタッチ操作で簡単に調整する仕組みの特許出願