ニコン NIKKOR Z 20mm f/1.8 S用と思われる特許出願

2021年3月1日付けでニコンの特許出願が公開されています。ぱっと見は「NIKKOR Z 20mm f/1.8 S」のマルチフォーカスに焦点を当てた特許出願のように見えます。

NIKKOR Z 20mm f/1.8 S

【公開番号】特開2021-33241(P2021-33241A)

【公開日】2021年3月1日

【発明の名称】光学系、光学装置および光学系の製造方法

【出願日】2019年8月29日

【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン

【課題】明るい広角レンズで、高速なフォーカシングを実現するとともに、近距離撮影において高い光学性能を達成する。

実施例2 実施例3

焦点距離 19.400 23.400

F値 1.850 1.850

画角 96.302 84.444

像高 21.7 21.7

全長 115.432 108.428

BF 16.779 14.958

実施例には20mm F1.8と24mm F1.8が含まれていますが、基本的に「NIKKOR Z 20mm f/1.8 S」用だと思われます（24mm F1.8のレンズ構成とは明らかに異なる）。

この特許ではマルチフォーカス（他社で言うところのフローティング構造）に関する内容となっていますね。実際に登場したZ 20mm F1.8 Sは高速AFや近距離での高い光学性能を実現しているうえ、動画で重要となるフォーカスブリージングも良く抑えられています。広角レンズでAF速度が重要となることは多くありませんが、ブリージングを良く抑えたレンズは重宝しそうです。

国内外の評価も良好。これで価格がもう少し安いと買いやすいのですけども…。

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