Sony Alpha Blogがシグマ「16-28mm F2.8 DG DN」のレビューを公開。小型軽量な広角ズームレンズとしては均質性の高い解像性能を発揮し、コントラストはソニーに次いで非常に良好と述べています。
Sony Alpha Blog:Sigma 16-28mm F2.8 DG DN Contemporary
外観・構造:
- ビルドクオリティはとても良好だ。
携帯性:
- ズーム時にレンズは伸びない。
- フィルターサイズは72mmに対応している。
操作性:
- 記載なし。
フォーカス:
- AFは非常に高速かつ正確で静かだ。
- 結果は非常に良好である。
- 広角側の動画撮影ではAFの問題が発生することもあるが、これは他の多くの広角レンズでも発生している。
- 瞳AFは完全に機能する。
- 動画ではフォーカスブリージングが中程度だ。
- ズーム操作でもピントは維持されている。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- α7R IVでテストした。
- 絞り開放から非常に良好で、広角側はF4で優れた結果を得られる。
- 中央はピークの性能に近づけるためにF8まで必要があり、28mmでは16mmほど良くならない。
- 中央から周辺部までとても一貫性のある解像性能だが、隅は常に中央よりも少し低い。
- 軽量なレンズであることを考えると非常に良好なパフォーマンスだ。
- 遠景では絞り開放から良好なシャープネスだ。16mmでは1段、28mmでは3段絞ると優れた結果が得られる。ただし、隅は全体的に少し低い。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 玉ボケはとても良好だ。
- F5.6まで玉ボケは円形を維持している。
- 後ボケは広角レンズとしてはきちんとしているが、少し騒がしい。
- 発色はとても良好だ。
色収差:
- とても良好に抑えられている。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 16mmで目立つ樽型歪曲だ。
- 28mmは目立つ糸巻き型だが、16mmほどではない。
周辺減光:
- ズーム全域で強めの周辺減光が発生する。
コマ収差:
- 収差は小さく、天体写真に適している。
逆光耐性:
- 逆光耐性は良好だ。
- F16-F22まで絞ると素敵な光条が発生する。
競合レンズ比較:
- タムロン「17-28mm F/2.8 Di III RXD」とよく似ているが、広角側が1mm広く、これが大きな違いを生じる可能性が有る。
- 最軽量はソニー「FE PZ 16-35mm F4 G」だ。
- タムロンと同じくらいコンパクトで、ソニー「FE 16-35mm F2.8 GM」やシグマ「14-24mm F2.8 DG DN」よりも遥かに小さい。
- AFはとても良好だが、ソニーよりも少し劣る。
- タムロンよりも隅までの一貫性があるシャープネスだが、28mmで少し劣る。
- ソニーGM・Gは全体的にシグマよりも少し良好だ。
- シグマArtと比べると、Artは14-20mmでより良好、24mmで見劣りする。
- タムロンと比べると全体的に少し良好だ。
- 後ボケはソニーGMが最高で、シグマ、タムロンと続く。
- コントラストはソニー2本に次いで3番目となる。
- ポートレートでは望遠端が28mmとなるので使い辛い。
- 歪曲収差はソニーGが特に16mmで最悪だ。
- 逆光耐性はソニーGと同じく最高だ。
- シグマはコマ収差がほとんど見当たらない。天体写真に適したレンズだ。
- 動画撮影ではソニーGが最高だ。他のレンズはエルゴノミクスの点で遥かに遅れている。
全体的にタムロンよりも少し良好で、画角が広く、周辺部まで一貫性があるレンズだ。携帯性とシャープネスを重要視するならソニーGで、高画素に適したレンズが必要ならソニーGMである。
総評
非常に良好な広角レンズだ。とても良好なビルドクオリティで比較的コンパクトで軽量だ。パフォーマンスもとても良好で、広角側で優れた結果が得られ、望遠端でも非常に良好だ。周辺部まで一貫した性能が得られ、タムロンよりも良好だ。おススメのレンズである。
- 長所:
・16-22mmまでの優れた解像性能
・周辺部まで一貫した解像性能
・AFがとても良好
・パーフォーカル
・小型軽量
・ビルドクオリティがとても良好
・72mmのフィルターサイズ
・16mm始まり
・発色がとても良好
・コントラストがとても良好
・玉ボケがとても良好
・防塵防滴
・低色収差
・光条がとても素敵
・コマ収差が小さい
・逆光耐性- 平凡:
・ボケ
・フォーカスブリージング
・28mmのシャープネス
・隅の解像性能は中央よりも少し低い
・歪曲収差- 短所:
・なし
とのこと。
抜群のパフォーマンスではないものの、F2.8の広角ズームとしては小型軽量で、均質性の高い解像性能を実現しているようですね。コマ収差も良く抑えられていることから、手ごろな価格で低照度の撮影で利用する場合に面白い選択肢となりそうです。望遠端が28mmと短く、16-35mmズームと比べると汎用性が低くなるものの、携帯性の高い28-70mm F2.8 DG DNと組み合わせることで繋がりが良好。2本揃えても1?を超えないのは凄いですねえ。
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