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シグマ 24mm F2 DG DNは絞り開放から全体的に高画質な珍しいレンズ

Lentipがシグマ「24mm F2 DG DN」のレビューを公開。広い画角の明るいレンズながら、解像性能がとても良好で、歪曲を除けば諸収差の補正状態が優れていると高く評価しています。

Lentip:Sigma C 24 mm f/2 DG DN

外観・構造:

  • 鏡筒はほぼ完全に金属製だ。
  • レンズマウントは金属製だ。
  • 直径27mmの後玉は固定されている。周囲はマットブラックで反射対策が施されている。
  • マウント付近の外装は金属製で、レンズ名やロゴ、エディションナンバーなどが印字されている。
  • レンズは日本製だ。
  • 11群13枚構成で、1枚にFLDガラス、2枚にSLDガラスを使用している。さらに2枚の非球面レンズも採用している。
  • レンズの他に金属製フードや2つのキャップが付属している。

携帯性:

  • 大きすぎず、重すぎず、非常に好感が持てる。

操作性:

  • 12mm幅のリブ付き絞りリングはグリップしやすい。F2からF22まで1/3段ごとに操作でき、Aポジションにも対応している。
  • 17mm幅のフォーカスリングはとても滑らかに回転する。素早く回転したとしてもピント全域のストロークは400°以上ある。これは非常に大きな数値であり、正確な操作が可能だ。

フォーカス:

  • α7R IVとの組み合わせで非常に高速かつノイズレスで動作する。
  • ピント全域を0.5秒で移動する。
  • 精度は良好で、屋内・屋外で問題は発生しなかった。
  • 最短撮影距離で撮影した場合にフォーカスシフトが発生するが、状況はそれほど悪くない。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • α7R IIIのRAWを測定している。
  • 良像の基準値は39-41lpmmだ。
  • 最高の単焦点レンズで75-80lpmmを超える。
  • 現在のレコードホルダーはAPO 50mm F2(81.0lpmm)や65mm F2 DG DN(82.7lpmm)だ。
  • レコードの数値からは程遠いが、中央は絞り開放から50lpmmを遥かに超えている、高画質と呼べるものだ。F4まで絞るとポークに達し、70lpmmの非常に高い数値となる。
  • 広角レンズの場合は周辺部が重要だ。他のミラーレス用レンズと比べてうまくやってのけている。中央とフレーム端の画質にそれほど顕著な差は無い。
  • フレーム端は絞り開放で46lpmmを超え、良好な画質と言える。絞るとAPS-Cフレームの端で60lpmmに達し、フルサイズの端でも55lpmmを超える。
  • このカテゴリで弱点は見当たらない。
  • 中央解像はソニーFE 24mm F2.8 Gとほぼ互角だ。サムヤンAF 24mm F1.8 FEやツアイスBatis 25mm F2よりも遥かに良好である。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケは僅かに玉ねぎボケの兆候が見られるが、全体的な描写はきちんとしているように見える。
  • 口径食はF2-2.8の間で見られ、F4まで絞ると解消する。

色収差:

  • 3枚もの低分散ガラスを使用しているこのレンズは軸上色収差について問題はほとんど無い。
  • 倍率色収差は実質的にゼロだ。拍手喝采のパフォーマンスである。

球面収差:

  • 球面収差は完璧に補正されておらず、F2からF2.8まで絞ると被写界深度が遠側へ少しシフトする。また、前後のボケ質には顕著な違いが見られる。

歪曲収差:

  • このレンズは例に漏れず歪曲収差をソフトウェアで補正している。
  • 補正を外すとAPS-Cで-3.01%と高い数値になる。
  • フルサイズではさらに悪化し、-4.93%となる。さらに陣笠状の収差も見られる。
  • このカテゴリではシグマを批判する必要がある。しかし、タムロンやソニーの競合レンズも同様に歪曲収差の数値がとても大きい。例外はサムヤンとツアイスだけだ。

周辺減光:

  • フルサイズの絞り開放で-3.36EVの強い光量落ちが発生する。
  • F2.8まで絞ると-2.28EVまで低下するが、F4-F5.6でも光量落ちは目に付く。

コマ収差:

  • 解像性能の項目から分かるようにコマ収差はしっかりと抑えられている。
  • 非点収差の平均値は6.0%と低く、称賛に値する性能だ。

逆光耐性:

  • 逆光耐性はとても良好だ。ゴーストが無い高コントラストな結果を得ることが出来る。
  • ただし、絞ると多くのゴーストが発生する。

作例集

総評

このレンズでの撮影をとても楽しんでいたのは言うまでもない。今回挙げた2つの欠点は、Contemporaryシリーズでは当たり前のことだ。それ以外の項目は、良好あるいは非常に良好な結果を残している。絞り開放からフレーム全体で高画質を実現しており、それが最も重要なことだ。この画角と大口径で実現するのは、並大抵のことではない。

このクラスでは、ソニー「FE 28mm F2.8 G」だけが対抗馬だ。しかし、ソニーの方が小口径で高価である。多くのショップで、シグマの価格は640ドルだったが、最近のセールではもう少し安くなっている。このような低価格での提供は、本当に素晴らしいものであり、私は心からお勧めする。

  • 長所
    ・頑丈で耐候性のある筐体
    ・中央画質が優れている
    ・APS-Cフレームの画質がとても良好
    ・フルサイズ端の画質が良好
    ・軸上色収差が目に見えない
    ・倍率色収差が無視できるていど
    ・コマ収差がわずか
    ・非点収差が良好に補正されている
    ・APS-Cで穏やかな周辺減光
    ・オートフォーカスは高速かつ正確で静か
  • 短所
    ・フルサイズでの周辺減光
    ・歪曲収差が目立つうえに陣笠状

とのこと。
他のレビューサイトでも比較的高い評価を獲得している24mm F2 DG DNはLenstipでも同様の結果となった模様。絞り開放から弱点のない解像性能を発揮し、歪曲収差を除けば諸収差の補正状態もかなり良さそうですね。球面収差はいくらか残っているものの、これは24mmで重要となる後ボケを滑らかにするためだと思われます。実際、このレンズの微ボケはとても滑らかで綺麗に見えます。
価格はソニーF2.8 Gとあまり変わりませんが、個人的に気になっているレンズの一つ。2022年あたりに購入して試してみたいところ。

シグマ 24mm F2 DG DN | Contemporary 交換レンズデータベース

24mm F2 DG DN Leica L
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24mm F2 DG DN Sony E
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