Sony Alpha Blogがタムロンのミラーレス用交換レンズ「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」のレビューを掲載しています。高倍率ズームとしては非常に高性能なレンズとのこと。24-105Gと比べても健闘しているみたいですね。
- ビルドクオリティはまずまずで、他のタムロン製ズームレンズと同じだ。ハイクオリティのプラスチックで構成され、装飾は何も無い。
- 耐候性を確保するためにレンズマウントには目に見えるシーリングが施されている。
- オートフォーカスは良好だ。このようなズームレンズとしては比較的高速で信頼性がある。瞳AFやリアルタイムトラッキングは完璧に機能する。
- 望遠側は光量が低下するので28mm F2.8と比べるとフォーカス速度が遅い。
- シャープネス
・α7R IV 6100万画素
・中央は28mmから135mmまで非常に良好なパフォーマンスを発揮する。1段絞るとさらに優れたパフォーマンスを発揮する。
・200mmでパフォーマンスは低下するものの、それでも非常に良好な結果だ。
・四隅は非常に良好な50mmを除くと、並?良好と様々だ。
・特に要求レベルの高いα7R IVと組み合わせても、このような高倍率ズームとしては非常に優れた性能だ。2400万画素のα7 IIIと組み合わせることで優れた結果となるだろう。- 周辺減光は中程度だ。
- 歪曲収差
・28mm:小さな樽型
・50mm:適度な糸巻き型
・100mm:強い糸巻き型
・200mm:適度な糸巻き型- 色収差は少ない。
- 逆光耐性はまずまずだ。
- F16で素敵な光条が得られる。
- 玉ボケ
・強い玉ねぎボケが発生する
・絞ると7枚の絞り羽根が角ばる- 後ボケはとても柔らかく素晴らしい。単焦点レンズほどでは無いが、高倍率ズームとしてはとてもキチンとした描写だ。
- 発色はとても良好である。
- FE 24-240mm F3.5-6.3 OSSとの比較
・全体的にソニーよりタムロンが遥かに優れている。
・中央シャープネスはタムロンが非常に高い。ソニーは良くても並程度だ。
・後ボケはタムロンが良好だ。
・色収差はタムロンのほうが少ない。
・歪曲収差はタムロンのほうが少ない。
・ソニーの発色は良好だがタムロン以上ではない。
・タムロンはより低価格だ。
・ソニーのAFは並程度だ。子供やスポーツアクションには不向きである。
・タムロンのAFは高速で効果的だ。スポーツアクションも撮影できるだろう。- FE 24-105mm F4 G OSSとの比較
・タムロンも非常に良好だが、ソニーは中央で少し良好、そして四隅はより良好だ。
・違いは4200万画素や6100万画素で確認できるが、2400万画素では見分けがつかないだろう。
・AFはソニーが少し速い。- 28-75mm F/2.8 Di III RXDとの比較
・どちらも同じデザイン、フィルターサイズ、レンズサイズ、価格設定だ。
・シャープネスはほぼ同等だが、28-75mmが少し優れている。
・主な違いはF2.8の開放F値と絞り羽根の数だ。- 動画撮影でとても良好に機能する。
ハイクオリティを維持しながら1本の高倍率ズームで旅行をしたい全ての人に適したレンズだ。2400万画素と4200万画素で問題無く利用でき、大部分の場合で6100万画素にも対応している。
もちろん高倍率らしい妥協点もある。
・200mm F5.6は低照度での撮影に適していない。
・玉ねぎボケと7枚の絞り羽根
・200mmで僅かなパフォーマンス低下
・逆光時に少しフレアっぽくなるとは言え、全体的にとても自然な描写であり、とても良好な発色と素敵な後ボケ、ズームレンジ全域で良好なシャープネスを得ることが出来る。オートフォーカスは高速で正確、価格は手ごろでレンズはコンパクトだ。強くおススメできるレンズである。
ソニー「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」と比較すると全く別物であることが分かる。ソニーは2400万画素できちんとした描写だが、4200万画素ではまったく信用できず、AFはあまり良く無い。
長所:28~135mmで優れた中央シャープネス・リーズナブルな価格・高倍率としては小型軽量・非常に高速で正確なAF・低色収差・最短撮影距離・歪曲収差と周辺減光が中程度
並:ビルドクオリティ・逆光耐性・200mmでの低照度AF・200mmのシャープネス
短所:四隅のシャープネス・28mm始まり・玉ねぎボケ
とのこと。
ほぼ全てのソニーEマウント用レンズをレビューしているSony Alpha Blogでも非常に良好な評価となる高倍率ズームレンズのようですね。6100万画素のα7R IVでも良好な光学性能を期待できるようです。
私は手持ちのα7 IIIと組み合わせて使っていますが、テスト結果は概ね似たような印象です。Sony Alpha Blogも指摘しているように、200mm F5.6を使った場合の低照度AFは注意が必要。広角側が2段も明かるいので、望遠側のF5.6がとても暗く感じます(高倍率ズームとしては健闘しているF値ですが)。
さらに光学手ぶれ補正を搭載しておらず、効き目の悪いボディ側の手ぶれ補正ユニットだけでは200mmで満足のいく補正結果を得ることが出来ません。十分なシャッタースピードを稼げるようにISO感度を上げる必要があります。ベストを尽くすのであれば三脚を使いたいところ。
ちなみにFlickrの本レンズ専用ページには既に100点を超えるユーザー投稿が公開されています。併せて確認しておくと良いでしょう。私も専用のアルバムで作例や写真を公開しています。
28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD交換レンズデータベース
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