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タムロン28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD交換レビュー

【ニュース】本日21時からCanon EOS Presentation開始

このページでは2020年6月に登場したタムロン初のフルサイズミラーレス用高倍率ズームレンズ「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」に関して包括的なレビューを掲載しています。

更新情報・目次

  • 2020-07-06:逆光耐性・前後ボケの作例とレビューを追加しました。
  • 2020-06-30:遠景解像テストの結果とレビューを追加しました。現在、コマ収差や玉ボケに関するレビューも進行中。
  • 2020-06-26:「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」の発売日を迎え、手元にもレンズが届いたのでさっそくレビューページを作成しました。光学倍率が高く、テストに時間がかかるので一先ず解像力チャートのテスト結果を掲載しています。
    (追記:周辺減光・歪曲収差・AFのテスト結果と作例を追加しました)

管理人の評価まとめ

中央解像 ズーム全域でとても良好
135~200mmで僅かに低下する
ショートズームや単焦点ほどでは無い
周辺解像 中央とほぼ同じか少し低下
四隅解像 中央や周辺と比べるとワンランク低下
F8-F11まで絞ると改善する場合あり
高倍率ズームとしては健闘している
接写解像 中央は依然として良好
周辺・四隅は低下する(特に望遠側)
軸上色収差 テスト中
倍率色収差 広角側で僅かに目に付く
コマ収差 広角側で僅かに目に付く
非点収差 広角側で目に付く
球面収差 特に大きな問題は無し
周辺減光 広角側のF2.8で中程度
標準~望遠側では無視できる程度
逆光耐性 まずまず良好
望遠側でコントラストが低下する場合あり?
テスト中
前後のボケ 高倍率ズームとしては滑らか
前後ともニュートラルで大きな問題はなし
望遠側で僅かに後ボケが硬調となる
玉ボケ 非球面レンズのムラあり
口径食の影響は望遠側で大きい
AF まずまず高速だがVXDには遠く及ばない
静かで動画撮影に最適
AF-Sの精度がイマイチ
MF リング回転速度に応じて移動量が変化
滑らかで正確に動作
外装 高品質なプラスチック製
価格 光学性能と機能性を考慮すると妥当
安くも高くもない

レンズのおさらい

レンズ概要

  • データベース
  • 管理人のFlickrアルバム
  • 商品ページ
  • 発売日:2020年6月
  • 開放絞り値:F2.8-5.6
  • 最小F値:F16-32
  • レンズ構成:14群18枚
  • 絞り羽根:7枚
  • フィルター:Φ67mm
  • AF:ステッピングモーター(RXD)
  • 最短撮影距離:0.19m (WIDE) / 0.8m (TELE)
  • 最大撮影倍率:1:3.1 (WIDE) / 1:3.8 (TELE)
  • サイズ:Φ74mm×117mm
  • 重量:575g

タムロン7本目となるソニーEマウント用のフルサイズ対応レンズ。フルサイズ用では珍しい28-200mmですが、APS-C用18-135mmと同等の画角をカバーしています。α6xxxシリーズからのステップアップに丁度いいレンズと言えそうですね。

Eマウントでは貴重な高倍率ズームであり、光学5倍以上のズームレンズとしては他に「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」しか選択肢がない状態。特に社外製ズームレンズとしては非常に貴重な存在です。

デザインは他のタムロンDi IIIシリーズと酷似しており、外装の機能性は最小限、素材はプラスチック製、光学手ぶれ補正は搭載していません。お世辞にも高級感のあるレンズとは言えませんが、その分手ごろな価格設定となっているので文句を言う筋合いは無いはず。
とは言え、200mmに達する望遠域を使えるレンズながら光学手ぶれ補正を搭載していない点には注意が必要。特にボディ側に手ぶれ補正が無いα7初代やα6xxxシリーズではフレーミングや手ぶれを抑えるのに苦労するはず。

ソニーFE24-240mmと比べて全体的に接写性能が高く、撮影倍率が高いのは強みと感じるポイント。特に広角側で最短撮影距離が0.19mと非常に短く、0.32倍に達する良好なクローズアップ性能を備えています。28mm F2.8のレンズ口径と相まって広い画角で大きなボケを得やすいと感じるはず。

オートフォーカスは70-180mm F2.8 Di IIII VXDで実装したデュアルリニアモーターユニットではなく、従来通りのステッピングモーター駆動。電光石火のフォーカス速度は期待できませんが、静かで滑らかに動作する駆動方式なので動画撮影で使いやすいと感じるはず。

28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
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価格設定は初値で8万円を切るリーズナブルな値付け。ソニーを始め、キヤノンやニコンのような純正レンズと比べて懐に優しいレンズですね。買い方次第で6万円台での入手が可能。ちなみに私は実質6万6千円程度で購入しています。(消費者還元事業やネットショップのポイントバック込)

レンズサイズは同社の「28-75mm F/2.8 Di III RXD」とほぼ同じ。28-200mm F2.8-5.6というスペックを考慮するとまずまずコンパクトにまとまっていと思います。

レンズ全長はソニー「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」とほぼ同じですが、光学手ぶれ補正や24mmの広い画角を諦めることでかなりスリムで軽量なレンズに仕上がっているようです。
FE 24-105mm F4 G OSS」と比べると僅かに全長が長いものの、28-200mmはより軽量。さらに24-105mmのカバーエリアを開放F値「F2.8-4.5」でカバーし、105~200mmの焦点距離を利用できるのは凄い。

外観・操作性

箱・付属品

タムロンDi IIIシリーズらしい白を基調としたシンプルなデザイン。この世代のタムロンカラーとしてルミナスゴールドのラインがアクセントとなっています。
フルサイズ用ズームレンズの箱としては思っていたよりも小さく、レンズの小ささと付属品が必要最小限であることを物語っています。

いつもなら未開封を示すシールが片面に張り付けてあるのですが、今回は何もありません。
今回はいつもの購入先では無く、保証書に小売店が証明書を張り付ける際に剥がしたものと思われます。

付属品

  • レンズフード
  • レンズキャップ×2
  • 説明書
  • 保証書

必要最低限の付属品しかありません。個人的にレンズポーチなどは使わないので特に問題はなし。価格を考慮すると非難すべき点とは言えません。

外観

タムロンDi IIIらしいデザインを継承しています。プラスチック外装ながら安っぽさは無く、しっかりとした作りと感じます。ハイクオリティなプラスチックであり、サムヤンのように耐久性が不安と感じるようなプラスチック外装ではありません。光沢を抑えたマットブラックな塗装も質感を高めるのに一役買っている印象。
ちなみにレンズは日本設計・ベトナム製造。個人的に日本設計はいちいち記載しなくてもいい気がします。

ハンズオン

  • サイズ:Φ74mm×117mm
  • 重量:575g

小さなレンズではありませんが、フルサイズ用の高倍率ズームとしては最軽量クラス。手ぶれ補正ユニットを搭載していないので直径が小さく、350mlの缶ビールを握っているような感じです。

前玉・後玉

Di IIIシリーズで統一された67mm径のフィルターに対応。C-PLやNDのフィルターを使い回しやすく、フィルター代のコスト節約に加えて携帯性の良さにも繋がっています。このレンズと「17-28mm F/2.8 Di III RXD」があるだけで17~200mmの焦点距離をカバーでき、67mmフィルターですべて対応できるのは素晴らしいですね。

前玉には撥水・撥油性のある防汚コート処理が施されています。フレアやゴーストを誘発するプロテクトフィルターを装着する必要性が低いのは嬉しい。接写性能が高く、前玉が被写体に触れやすい性能を持っているからこそ重要視したいコーティングと言えるでしょう。

後玉はズーム操作で前後にスライドします。内側は反射防止のマットブラックな塗装が施されています。密閉されていないのでズーム操作によりボディ側の空気が出し入れされる可能性あり。

レンズフード

プラスチック製レンズフード「HA036」が付属します。フードの型番が示しているように、「A036 28-75mm F/2.8 Di III RXD」と共通するレンズフードです。広角端はどちらも28mmなので問題は無いと言えるでしょう。
レンズへの装着はバヨネット式しっかりと装着可能ですがロック機構はありません。とは言え、誤って外れる可能性はゼロに近いはず。

フォーカスリング

13mm幅、電子制御式のゴム製フォーカスリングを備えています。回転動作は滑らかでざらついたり不均等な抵抗感はありません。ピント移動量は回転速度に依存しており、素早く操作するとピント全域を約90度で移動可能。ゆっくり回転させると360度以上の回転量が必要となります。

ズームリング

幅40mmのズームリングには「28mm」「35mm」「50mm」「70mm」「100mm」「135mm「200mm」の焦点距離が印字されています。広角端から望遠端までの回転量はおよそ90度なので一回の動作で素早く焦点距離を変更可能。ただし動作はフォーカスリングよりやや重くなっています。28mmでズームリングをロックすることが可能ですが、抵抗量が大きいので必要性はあまり感じません。抵抗量はズームレンジ全域で均一となっており、妙な引っかかりや緩くなるポイントは無し。

レンズ全長は28mmで最も短く、200mmで最も長くなります。200mm時は28mm時と比べて内筒が5.5cmほど伸びます。内筒は多段式となっており、どちらも200mmに向かって徐々に伸びる仕組みとなっている模様。

内筒は外装と同じくしっかりとしたプラスチック製。特にこれと言ったガタツキはありません。

F値の変動

焦点距離と開放F値の関係

  • F2.8-F16:28~31mm
  • F3.2-F18:32~43mm
  • F3.5-F20:44~54mm
  • F4.0-F22:55~79mm
  • F4.5-F25:80~116mm
  • F5.0-F29:117~150mm
  • F5.6-F32:151~200mm

24-105mm F4がカバーする焦点距離において、「28~79mm」で同等かより明るいF値でカバーし、「80~105mm」で1/3段暗いF値でカバーしています。28mm F2.8が使えるうえ、ほぼ24-105mm F4として機能し、200mmの望遠域をカバーしていると考えると凄いですね。

装着例

コンパクトな単焦点レンズと比べると携帯性は抜群と言えませんが、上記の開放F値を考慮すると小型軽量にまとまっていると感じます。α7 IIIとの組み合わせでバランスは良好。レンズを伸ばしてもフロントヘビーとは感じません。

AF

オートフォーカスは17-28mm F2.8や28-75mm F2.8と同じステッピングモーター(RXD)駆動を採用。70-180mm F2.8のVXD駆動より遅めですが、まずまず快適に動作します。少なくとも単焦点で採用しているOSD駆動よりは遥かにマシ。
他のレンズと同じく、AF-CとAF-Sでフォーカス速度に大きな違いがあります。AF-Cを使ったほうが高速で快適なフォーカシングが可能。AF-Sはコントラスト検出と思われる挙動が大きく、合焦時間の足を引っ張っているように見えます。さらにAF-S時はピントが合っていないにも関わらず合焦マークが表示される場合があるので厄介。なぜピントが外れた状態で検出マークが表示されてしまうのかは不明。

接写性能の高い高倍率ズームレンズですが、ピント位置による画角・倍率の変化(フォーカスブリージング)は非常に小さく動画撮影でも違和感のないフォーカシングが可能だと思います。

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:α7 III
  • 交換レンズ:28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
  • パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • α7 IIIのRAWファイルを使用
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェックしています)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証しています。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性があります。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

28mm

良像と言えるのは「2500」前後から。中央や像高5割付近は絞り開放から非常に良好なパフォーマンスを発揮しています。ベストな解像性能とは言えませんが、並の単焦点レンズと同等かそれ以上。

比較して絞り開放の四隅はやや甘い。驚くほど甘い像ではないものの、ディテールが少し甘く、コントラストが低下している印象。絞っても大きく改善しませんが、ベストはF8~F11付近。回折の影響で中央や周辺は解像性能が低下するものの、フレーム全体の均質性を求めるのであれば小絞りを使うべき。

過去にテストした「FE 28mm F2」と見比べると立派なパフォーマンスであることが分かります。

中央 周辺部 四隅
F2.8 3476 2933 2187
F4 3594 3216 2587
F5.6 3732 3505 2321
F8 3568 3333 2587
F11 3245 3413 2967
F16 3091 3268 2859

35mm

中央解像は28mmより良くなり、絞り開放から非常に良好なパフォーマンスを発揮しています。ただし、周辺や四隅が追い付く絞り値では性能が低下してしまう模様。

周辺は28mmの時よりワンランク低く、四隅に近い画質となっています。絞ることで安定しますが、中央の解像性能が犠牲となるので注意が必要。四隅もほぼ同じ傾向となっています。

絞り開放は「FE 35mm F1.8」のF2.8と似たような傾向となりますが、絞った際の改善速度はFE35mm F1.8が圧倒的に上。高解像センサーのカメラや四隅までキレのあるシャープネスを利用したいのであれば単焦点を使うのがおススメ。

中央 周辺部 四隅
F3.2 3707 2607 2044
F4 4130 2716 2348
F5.6 3751 2503 2447
F8 3427 2874 3183
F11 3481 3321 2930
F16 3120 3058 2828
F18 3211 2737 2727

50mm

基本的に35mmと似た傾向が続いています。中央は非常に良好、周辺部と四隅は中央と比べるとワンランク低下します。

FE 50mm F1.8」と見比べると、まずまず良好なパフォーマンスであることが分かります。ただし、絞った際の改善速度やピークは単焦点に及ばない。

中央 周辺部 四隅
F3.5 3637 2610 2198
F4 4143 2216 1823
F5.6 3565 3360 2449
F8 3510 2800 2677
F11 3454 2795 2897
F16 3149 2505 2879
F20 2933 2716 2626

70mm

このレンズにおけるスウィートスポット。中央は依然として非常に良好なパフォーマンスを発揮し、周辺や四隅も絞り開放から良像以上の画質を備えています。F8まで絞ることで最も均質性が高く、シャープな像を得ることが可能です。

70-180mm F/2.8 Di III VXD」の70mmと比べると遥かに良好な結果。中央のピークにも差があり、特に絞り開放における周辺~四隅の安定感はまるで違います。(ただし、これは近距離の解像力テストである点に注意)

中央 周辺部 四隅
F4 3738 2773 2424
F5.6 3738 2960 2525
F8 3482 3238 3093
F11 3339 2880 2803
F16 2968 2454 2297
F22 2768 2427 2095

100mm

依然として非常に良好な中央解像ですが、70mmと比べて周辺や四隅が伸び悩みます。特に絞っても改善しない点で広角~標準域とは異なる傾向。被写界深度が問題なければ特に絞る必要性は高くありません。

70mmと異なり、「70-180mm F/2.8 Di III VXD」は周辺や四隅の画質がより優れています。

中央 周辺部 四隅
F4.5 3454 2742 1953
F5.6 3593 2841 2098
F8 3426 2613 2525
F11 3605 2189 2322
F16 3232 2296 2398
F22 2815 2295 2148
F25 2673 2321 2048

135mm

中央は依然として良好ですが、周辺・四隅はさらに低下します。周辺で良像ギリギリ、四隅はやや甘いかなと言ったところ。

四隅まで見事な均質性を発揮する「70-180mm F/2.8 Di III VXD」と比べると違いは一目瞭然。特に高解像センサーを使った場合に差が目立ってしまうはず。餅は餅屋と言うことでしょう。

中央 周辺部 四隅
F5.0 3468 2562 1943
F5.6 3440 2480 2040
F8 3482 2587 2424
F11 2834 2293 1968
F16 2820 2507 1938
F22 2454 2320 1715
F29 2454 2103 1835

200mm

高倍率ズームの望遠端としては中央画質がかなり持ち堪えている印象。被写体を中央に捉えて撮影するスタイルであれば満足度はかなり高くなると思われます。ただし、周辺や四隅は135mmはやや甘く、絞って改善することはありません。風景撮影で使うには中央との画質差が少し気になるところ。

70-180mm F/2.8 Di III VXD」の180mmが全体的にワンランク上の解像性能を発揮しているので、同じ領域をクロップして使ったほうが良好な結果を得ることができると思います。

中央 周辺部 四隅
F5.6 3343 2560 2221
F8 3315 2531 2168
F11 3121 2373 2247
F16 3167 2374 1886
F22 2783 2110 1810
F32 2180 2031 1766

チャートまとめ

中央

ズームレンジ全域で安定した解像性能を発揮しています。これは凄い。
前述した通り、被写体を中央に捉えて撮影する場合は満足の高い高倍率ズームとなることでしょう。

周辺

中央と比べると画質はワンランク低下しますが、全体的に良像の基準をギリギリ保っているように見えます。2400万画素のα7 IIIで使う限り、実写で特に像が甘いとは感じないはず。

四隅

全体的に絞り開放がやや甘いものの、28mm~100mmまでは数段絞ることでシャープな画質を得ることが可能。100mm以降は絞ってもあまり改善しないので、この領域でシャープな像を得たいのであれば望遠ズームや単焦点を使うべし。

遠景解像力

テスト環境

撮影環境

  • 撮影日:2020-06-29
  • 天候:晴れ
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:Leofoto G4
  • カメラ:α7 III
    (ISO 100 絞り優先AE・電子先幕シャッター・セルフタイマー)
  • 出力形式:RAW
  • 現像ソフト:Lightroom Classic CC
  • 現像時編集:シャープネス 0・その他初期設定

テスト結果

28mm

中央は絞り開放からとても良好で絞ることでの画質改善は見られません。むしろ絞るとコントラストが少し低下しているようにも見えます。テストチャート通り、絞り開放からピークのパフォーマンスと見て間違いないでしょう。
周辺領域も中央とほぼ同じ画質を維持していますが、僅かに非点収差のような甘さが見られます。絞ることで僅かに改善しますが、特に大きな変化は無し。
四隅は周辺減光が強く、シャープネスやコントラストもワンランク低下。倍率色収差の影響も見られます。絞ると周辺減光は改善しますが、シャープネスやコントラストに顕著な改善は見られません。高倍率の広角四隅と考えると評価できる画質ですが、ショートズームや単焦点と見比べるとやや見劣りします。完璧を求めなければ満足度の高い28mm。

35mm

28mmと同じく中央は絞り開放からピークの性能。特に絞る必要性はありません。F4まで絞ると僅かにコントラストが改善するのみ。
周辺も28mmと同じ傾向ですが、比較して少し安定した描写に見えます。F5.6~F8でコントラストに僅かな改善が見られるものの、ほんの僅かで気にならないレベル。
四隅も28mmと同じ傾向ですが、周辺減光が弱くなっています。コントラストは相変わらずワンランク低下するものの、シャープネスはわりと健闘しているように見えます。ピントの芯が確認できるほどには良好。

50mm

中央はやはり絞り開放からピークの性能を発揮。絞り値による影響を大きく受けない画質。
周辺は35mmと比べ、やや中央よりの良好な画質です。非常にシャープでAPS-Cクロップで利用しても全く問題ないはず。
四隅は画質が低下するものの、35mmと同じくピントの芯が確認できるほどにはシャープで、コントラストは広角側よりマシに見えます。F8~F11まで絞るとかなり安定するので、画像処理次第で隅から隅までシャープな結果を得られるはず。

70mm

全体的に50mmと同じ傾向の描写です。

100mm

50mm・70mmと同じく非常に良好な描写性能。特に周辺減光の影響が少なくなるので画質のピークと言うことが出来そう。ただし中央解像は標準域と比べてやや低めとなっています。全体的な画質の均質性を考慮すると100mm。

135mm

四隅の画質は100mmと比べて現状維持と言った印象ですが、中央や周辺領域のピークが低下しているように見えます。絞っても改善する傾向は見られません。

200mm

基本的に135mmと同様。近距離の解像力チャートテストの結果を考慮すると、周辺や四隅が健闘しているように見えます。高倍率ズームの望遠端としては立派な結果と言えるでしょう。絞りによる画質改善はあまり期待できませんが、四隅のパフォーマンスはF11で最適化されます。

70-180mm F2.8との比較

テスト時期が異なるので参考程度に。

70mm F2.8での比較

基本的に70-180mmが良好。全体的にシャープで画質はワンランク上。特に風景撮影で四隅まで良好なディテールを期待するのであれば、素直に70-180mmをチョイスしたいところ。

28-200mm F4 70-180mm F2.8
中央
周辺
四隅
180mmでの比較

やはり70-180mmほどでは無いものの、まずまず健闘しているように見えます。高画素機では素直に70-180mm F2.8をおススメしますが、α7Sシリーズや無印であれば28-200mmでも十分満足のいく画質となるはず。

28-200mm F5.6 70-180mm F2.8
中央
周辺
四隅

マクロ

撮影倍率

28mmで最大撮影倍率「1:3.1」に達し、中間域で撮影倍率が少し低下、そして望遠側で僅かに良くなり200mmで「1:3.8」となります。全体的にまずまず良好な接写性能を発揮し、広角側でも望遠側でも似たような使い勝手となるのは便利ですね。撮影距離や画角を調整しやすく、クローズアップ撮影に適した高倍率ズームと言えそうです。

軸上色収差

28mm

高倍率ズームとしては明るい広角端ですが、軸上色収差の補正は良好で特に大きな問題は見られません。フォーカスシフトの兆候も無し。

35mm

28mmと同じく色収差は見られません。

50mm

極僅かな色ずれがあるものの、細部をよく観察しないと分からない程度です。これが実写で問題となることは無いはず。

70mm

50mmと同じく極僅かな色収差です。影響は極めて軽微で大きな問題となりません。

100mm

中間域と比べると少し色収差が大きくなりますが、それでも極めて軽微な色収差です。

135mm

100mmと同じ傾向です。

200mm

135mmより色収差が少なく、良好な見映えとなっています。

前後ボケ

28mm

前後のボケ描写に差が無いニュートラルな状態。どちらも単焦点ほど滑らかな描写とは言えませんが、高倍率ズームとしては悪目立ちしない好ましい描写に見えます。
軸上色収差の影響でボケに僅かな色づきあり。後ボケにはグリーンの、前ボケにはマゼンダの色づきが僅かに発生しています。とは言え、色づきが全体的な結果に影響を及ぼすシチュエーションはほぼ無いはず。

35mm

28mmと同じくニュートラルなボケ描写と軸上色収差の補正結果。

50mm

28mm・35mmと同じ描写傾向です。

70mm

広角・標準域と同じ描写傾向。

100mm

広角・標準域と同じ描写傾向。

135mm

後ボケが僅かに硬調な描写に見えますが、じっくり観察しなければわからない水準。特に大きな問題はありません。

200mm

135mmと比べ、後ボケがさらに硬調となります。その反面、前ボケは滑らかに。

玉ボケ

28mm

35mm

50mm

70mm

100mm

135mm

200mm

歪曲収差

歪曲収差まとめ

  • 28mm:穏やかな樽型
  • 35mm:ほぼ皆無
  • 50mm:中程度の糸巻き型
  • 70mm:中程度の糸巻き型
  • 100mm:中程度の糸巻き型
  • 135mm:中程度の糸巻き型
  • 200mm:中程度の糸巻き型

決して完璧な収差補正と言えませんが、ここ最近のタムロンレンズとしては意外にも良好な補正結果のように見えます。特に広角側の歪曲収差が非常に小さく、補正無しでもほぼ問題無い水準。24mmまでの広い画角を欲張っていないためか、ミラーレス用レンズとしては好印象。
その後は35mm付近を折り返し地点として、糸巻き型歪曲へ変化します。小~中程度の影響度合いと感じる収差量ですが、レンズの光学倍率を考慮すると許容範囲内。ボディ側のレンズ補正を適用することでほぼ完璧に補正可能です。

実写で確認

周辺減光

28mm

口径食・周辺減光はピント位置によって影響が変動する場合があるので最短撮影距離(MFD)と無限遠(INF)に分けて撮影。結果として、このレンズも無限遠側で僅かに口径食の影響が強くなります。特にこの28mmは減光が強く、絞ってもそこまで改善しません。ボディ側の周辺減光補正を常時適用するのがおススメです。

35mm

28mmほどではありませんが、35mmもやや減光は強め。無限遠側は四隅の端でやや強度が上がるものの、影響する範囲は極僅かに限られています。絞ると改善しますが、2段絞っても解消はしません。

50mm

絞り開放付近の傾向は35mmと同様。ただし、絞った際の改善速度は広角域より良好であり、F5.6まで絞るとほぼ解消します。

70mm

絞り開放の減光量は50mmよりやや強めですが、2段絞ると綺麗に改善します。

100mm

基本的に70mmと同じ傾向。

135mm

70mm・100mmと似ていますが、絞り開放の減光が少し強まります。

200mm

望遠端の絞り開放としては良好な結果。影響は皆無と言えないものの、1段絞るとほぼ無視できる水準まで低下します。

コマ収差

28mm

35mm

50mm

70mm

100mm

135mm

200mm

逆光耐性・光条

絞り開放 小絞り
28mm
35mm
50mm
70mm
100mm
135mm
200mm

総評(編集中)

28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
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作例

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キャッシュバックキャンペーン一覧表
キャンペーン 特典 対象期間 (開始日は要確認) 応募締切
Sony E 最大5万円 -2020/7/26 2020/8/11
OM-D 最大2万円 -2020/9/30 2020/10/14
Nikon Z 最大2万円 -2020/9/30 2020/10/16
Fuji 最大6万円 -2020/9/27 2020/10/12

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