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35-150mm F/2-2.8 Di III VXDは素晴らしい光学性能だがエルゴノミクスは悪い

Phototrendがタムロン「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」のレビューを公開。解像性能やボケは優れた光学性能を評価しつつ、レンズサイズや組み合わせるカメラボディのグリップが悪いと指摘しています。

Phototrend:Test Tamron 35-150 mm f/2-2,8 Di III VXD : zoom ultra-lumineux, polyvalent et atypique

外観・構造:

  • 外装の仕上がりには改善が見られ、傷つきにくいようになっている。

携帯性:

  • 重量は1,165gだ。フェザー級のレンズではない。
  • 同様にレンズサイズは89.2×164mmと見事な大きさである。
  • ズーム時はさらに44mm伸びる。
  • α7 IIIと組み合わせた際の重量は2kgに近い。
  • ボディとレンズのバランスは悪く、フロントヘビーである。三脚使用時はさらにバランスが悪くなる。レンズに三脚座が欲しかったところだ。
  • α7 IIIのグリップ形状も良くなかった。キヤノンのRF28-70mm F2 L USMはさらに重いが、カメラのグリップが良かった。
  • 汎用性は高いが携帯性が皆無のレンズだ。同社の28-200mm F2.8-5.6とは真逆のようなレンズである。

操作性:

  • ズームリングのグリップは良好だ。ただし、回転が少し重いので、時間経過とともに緩くなることを期待する。
  • 35mmから150mmまでのストロークは約60°で、素早く操作することが可能だ。
  • ズームリングは35mmでロック可能だ。
  • 幅広いフォーカスリングはバイワイヤで動作する。ノンリニアレスポンスで動作するので、回転速度に応じてピント移動量が変化する。
  • タムロン レンズユーティリティでレンズをカスタマイズすることが可能だ。(USB-Cポート経由)
  • レンズのカスタマイズ性は良い考えだが、ソフトウェアのインターフェースが不十分で使い辛い。

フォーカス:

  • VXD駆動で動作する。
  • AF性能は抜群だ。とても静かで非常に高速である。動画撮影では滑らかに動作する。
  • AF-Cも良好に機能する。
  • 最短撮影距離が短いので、クローズアップの撮影が可能だ。

手ぶれ補正:

  • 光学手ぶれ補正は非搭載だ。1/10秒未満で150mmの撮影は非常に難しい。

解像性能:

  • 絞り開放からフレーム全域で抜群の画質だ。
  • 焦点距離に関係なく、絞り開放でシャープネスがとても良好である。
  • 絞り開放のフレーム端は僅かにディテールが低下するものの、F5.6まで絞ると均質性が最も良くなる。
  • 色やコントラストは申し分ない。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • 解像性能はとてもシャープだが、9枚羽根の絞りでとても美しいボケ描写である。

色収差:

  • 色収差は全く発生しない。

球面収差:

  • 記載なし。

歪曲収差:

  • 自動補正でとても正確に修正できる。

周辺減光:

  • 広角から中間域はF4まで非常に強い影響がある。
  • 望遠端はF5まで非常に暗い。

コマ収差:

  • 記載なし。

逆光耐性:

  • フレアやゴーストも良く抑えられている。
  • 太陽をフレーム中央やフレーム外に配置すると、コントラストが低下する場合がある。

総評

純粋な画質という点では特に優れている。焦点距離に関係なく、絞り開放からフレーム中央のシャープネスは良好だ。低照度やポートレートの撮影で真価を発揮するだろう。さらに一般的ではないズームレンジは、幅広いフレーミングを可能にする。

しかし、レンズサイズも特筆すべきポイントだ。これだけの焦点距離と口径なので、レンズも大きく重くなる。もしもタムロンがF2固定の開放F値を選択したり、光学式手ブレ補正を搭載していれば、さらに大きくなっていたことだろう。とは言え、レンズの重量とソニーのやや角張ったグリップのせいで、違和感がぬぐえない。

つまり、良いところと悪いところがある。エルゴノミクスは改良の余地があるが、光学性能は素晴らしい。どちらの基準を重視するかでレンズの評価は変わってくるだろう。

  • 長所
    ・絞り開放からシャープ
    ・均質性が良好
    ・AFが効果的
    ・収差の補正状態
    ・幅広い汎用性
    ・ボケが心地よい
    ・F2
  • 短所
    ・大きく重い
    ・周辺減光が目立つ
    ・手ぶれ補正なし
    ・糸巻き型の歪曲
    ・タムロンレンズで最も高価
    ・広角が35mmまで
    ・ありきたりなレンズユーティリティソフト

とのこと。
1㎏を超える大口径のひ標準・望遠ズームレンズですね。35mm F2と150mm F2.8をレンズ1本で実現しており、24mmの広い画角が必要無ければ、これ一本で様々なシチュエーションでボケが大きな写真を撮ることが出来ます。とは言え、携帯性はお世辞にも良いとは言えず、レンズ交換が難しい環境以外で積極的に使いたくなるような重量ではないようです。さらに1世代古いカメラのグリップとは相性が悪い模様。最新世代のカメラグリップで良好にホールドできるのか気になるところ。

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