Sony Alpha Blogが「7Artisans 35mm F1.4 II」のレビューを公開。この価格帯の大口径レンズとしては良好な解像性能とボケを備えていると評価しています。
Sony Alpha Blog:7 Artisans 35mm F1.4 II
外観・構造:
- 非常に良好なつくりで、頑丈なレンズである。
携帯性:
- 記載なし。
操作性:
- 絞りリングはクリックレスだ。
- フォーカスリングは十分な滑らかさである。
- クリックレスの絞りは動画撮影に適している。
フォーカス:
- フォーカスブリージングが小さい。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
解像性能:
- 2400万画素のα6000でテストした。
- 中央は絞り開放から良好で、F2.8まで絞ると優れた解像性能となる。
- 隅はF4まで絞ると中央と同程度だが、それまでは1グレード低い。
- ポートレートではF1.4/F2で良好なシャープネスとなる。
- 遠景は絞り開放から中央が良好だが、隅はソフトだ。全体的に優れた結果を得るにはF5.6まで絞る必要がある。
像面湾曲:
- 像面湾曲が残っているので、フレーム全域で一貫した結果が得られない場合がある。
ボケ:
- 玉ボケは絞り開放で円形だが、絞ると少し悪化する。
- 後ボケは良好だ。
- 発色は良好である。
色収差:
- 絞り開放で目に付く。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- 強めの樽型歪曲だ。
周辺減光:
- F1.4で目立つ。
- F5.6まで絞ると非常に小さくなる。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 逆光耐性は平凡だ。
競合レンズ:
- MeikeやPERGEARのレンズと比べるとビルドクオリティが良好だ。TTArtinsanと同程度である。
- シャープネスはPERGEAR 35mm F1.6の次に良好だ。
- 7Artisansはボケと発色の点で最高だ。
総評
とても良好なポートレートレンズだ。優れたシャープネス・発色・ボケを備えている。主な弱点は逆光耐性と歪曲収差、周辺減光だ。PERGEAR 35mm F1.6は少し良好なシャープネスだが、ボケは少し劣る。
- 長所:
・絞り開放から良好な中央解像
・F2.8まで絞ると優れた解像性能
・滑らかな後ボケ
・とても良好な玉ボケ
・良好な発色
・良好なビルドクオリティ
・小型軽量
・低価格
・動画撮影に適した良好な描写
・クリックレスの絞りリング
・フォーカスブリージングが目立たない- 平凡:
・中程度の色収差
・像面湾曲- 短所:
・歪曲収差が大きい
・周辺減光が目立つ
・逆光耐性
とのこと。
国内でもAmazonなどで1万円未満で購入できる、手ごろな価格の大口径レンズですね。電子接点が非対応のフルマニュアルレンズなので、万人におススメできるレンズではありませんが、MFレンズに抵抗がなければコストパフォーマンスの高いレンズとなりそうです。手ごろな価格ながら光学性能は良好で、絞りを開けてボケを楽しみ、絞って風景撮影に使えるレンズに仕上がっている模様。実写サンプルを確認しても、確かに良好なシャープネスとボケを備えているように見えます。2万円?3万円で「30mm F1.4 DC DN」「VILTROX AF 33mm F1.4 STM」などAF対応のF1.4レンズを購入可能ですが、出費を極力抑えたいのであれば面白い選択肢と言えそうです。
七工匠 7Artisans 35mm F1.4 II 最新情報まとめ
7Artisans 35mm F1.4 II(簡易検索) | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
PERGEAR | ? | ? | ? |
関連レンズ
- E 35mm F1.8 OSS
- 30mm F1.4 DC DN
- XF33mmF1.4 R LM WR
- XF35mmF1.4 R
- 35mm F1.2 ED AS UMC CS
- Touit 1.8/32
- NOKTON 35mm F1.2 X-mount
- NOKTON D35mm F1.2 Z-mount
- SPEEDMASTER 35mm F0.95 II
- LAOWA CF Argus 33mm F0.95
- TTArtisan 35mm F1.4
- 7Artisans 35mm F0.95
- 7Artisans 35mm F1.2 II
- 7Artisans 35mm F1.2
- VILTROX AF 33mm F1.4 STM
- PERGEAR 35mm F1.2
- PERGEAR 35mm F1.6
関連記事
- 七工匠 7Artisans 35mm F1.4 II 最新情報まとめ 2022年3月27日
- 7Artisans 35mm F1.4 IIはこの価格帯のレンズとしては優れた光学性能 2022年3月27日