ePHOTOzineがソニー「E 15mm F1.4 G」のレビューを公開。優れた光学性能に加え、絞りリングなど操作性を高く評価しています。
ePHOTOzine:Sony E 15mm F/1.4 G Lens Review
外観・構造:
- レンズフードは本体にしっかりと固定でき、使用中に脱落する心配はない。
携帯性:
- 69.5×66.6mmとコンパクトで、219gの程度な重量である。
操作性:
- フォーカスリングは良好な抵抗量で滑らかに回転する。
- 絞りリングは1/3段刻みで動作し、Aポジションへの切替にも対応している。さらにリングのクリック感を省略することも可能だ。
- 側面にはAF/MF切替スイッチ、AFLボタン、クリックon/offスイッチがある。
フォーカス:
- リニアモーター駆動で動作する。
- 高速かつ静かで正確なAFだ。
- AF時は最短撮影距離が0.20mm、最大撮影倍率が0.12倍となる。
手ぶれ補正:
- 光学手ぶれ補正は搭載していない。
解像性能:
- 中央はF1.4から優れた性能だ。F2まで絞ると抜群の結果を得られる。
- 端はF1.4から良好で、F2まで絞ると非常に良好となる。
像面湾曲:
- 記載なし。
ボケ:
- 広角レンズとしてはボケが大きく、心地よく滑らかな描写だ。
色収差:
- 非常に厳しい条件でのみ色収差が発生する。
球面収差:
- 記載なし。
歪曲収差:
- -0.22%の樽型だ。
- このような優れた結果はカメラ側の補正が適用されていると見て間違いない。
周辺減光:
- 絞り開放で目に付くが、絞ると良く抑えられる。
コマ収差:
- 記載なし。
逆光耐性:
- 一般的に優れた逆光耐性となる。
- 厳しい環境ではゴーストが発生するが、一般的には問題となる可能性はほとんど無い。
総評
とてもよく手に馴染むレンズだ。面白いほど画角が広く、大口径で、さまざまな場面で役に立つ。このレンズの最大の魅力は、その優れた描写力にある。そして絞りリングの配置が絶妙で、エルゴノミクスに基づいた設計がなされていることだ。「強くお勧め」できる非常に優れたレンズである。
- 長所:
・抜群の中央シャープネス
・中央は低色収差
・逆光耐性
・操作性
・防塵防滴
・適度な周辺減光
・補正込みで歪曲収差が良く抑えられている
・絞りリング
・小型軽量
・静かな絞りとフォーカス駆動- 短所:
・フレーム端の色収差
とのこと。
APS-C Eマウントのソニー製レンズとしては珍しいF1.4の大口径レンズですね。小型軽量ながら防塵防滴仕様で、絞りリングやAFLボタンなど豊富なコントロールを備えています。さらに光学性能も良好で、ePHOTOzineは全体的に高く評価しているようです。解像チャートの結果を見ると、中央と周辺で画質差が目立つようにも見えますが、これは中央の切れ味が良すぎるためだと思われます。Gシリーズと言うことで少し高価なレンズですが、富士フイルムのF1.4レンズと比べるとまだ安く、ソニーEマウントユーザーにとっては面白い選択肢となりそうですね。
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