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キヤノンEF35mm F1.4L II USMはEOS 5Ds Rの解像限界を突破する中央画質【海外の評価】

Optical Limitsがキヤノンの一眼レフ用交換レンズ「EF35mm F1.4L II USM」のレビューを掲載(2015年)しています。

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非常に高価だが凄まじい中央解像

  • シグマ35mm F1.4 DG HSMやタムロンSP35mm F1.8 Di VC USDの登場でキヤノン35mmが新しい局面を迎えている。新しいLレンズは更なる高みへ臨み、価格は多くの人にとって手の届かないところへ行ってしまった。
  • 古いレンズと比べて全長はかなり長く、そして重くなっている。外装は金属とハイクオリティなプラスチックで作られ、旧モデルと異なり防塵防滴仕様となっている。
  • 幅広いフォーカスリングは滑らかな動作だ。
  • USM駆動のオートフォーカスは確かに静かだが高速と言うには少し遅い。
  • 歪曲収差は0.4%の樽型であり全く問題は無い。
  • 周辺減光は大口径レンズらしく絞り開放で3EVとかなり目立つ。絞ると緩和し、F2.8では穏やかな量となり、F4ではまず問題とならないはずだ。
  • MTF:EOS 5Ds R
    ・中央:F1.4から息をのむような解像性能だ。F2-F2.8まで絞ると5Ds Rの解像性能ですら物足りないと感じる。
    ・周辺:F1.4-F2では少しソフトだ(5000万画素センサーでは)。F2.8まで絞ると良好な水準に達し、F8で非常に良好だ。コントラストはF1.4からF11までとても良好である。
    ・像面湾曲はとても小さい。
  • 色収差はとても良好に補正している。
  • 広角レンズとしてはとても滑らかなボケだが完璧では無い。前景はとても滑らかだが、重要な後ボケは多少騒がしくなる。
  • 玉ボケは良好な描写で縁取り僅かだ。ただし口径食の影響で四隅の玉ボケは欠けてしまう。
  • 軸上色収差はBRレンズの恩恵もあってか非常に良好だ。

中央は明らかにシャープでF2-F2.8まで絞るとEOS 5Ds Rの解像限界に達する。絞り開放の四隅はそれほど良好では無いが、絞り開放で重要となる状況は少ないはずだ。軸上色収差・倍率色収差の補正はとても良好で、歪曲はほとんど無い。周辺減光はF1.4で目立つものの、ボケ質はとても良好、そしてビルドクオリティはほぼ完璧だ。

EOS 5Ds Rでシグマ35mm F1.4 DG HSMをテストしていないが、本レンズから大きく見劣りはしないのでは無いかと思っている。EF35mm F1.4L II USMはボケ質の点で少し優れているが、倍の価格設定ほどの価値があるかどうか…。しかし、いくつかの点では価値があるかもしれない。

とのこと。

海外のレビューサイトでは評価の高い一本であり、Optical Limitsも例外では無いようです。絞り開放の四隅が少しソフトと評価していますが、5,000万画素センサーを使った35mm F1.4としては良好なパフォーマンスだと感じました。実写作例を確認すると確かにボケは綺麗で色づきが少ないように見えます。

やはり問題は価格設定でしょうか。実勢価格は20万円超と、定番の焦点距離で安価なサードパーティ製レンズも多いだけに強気の価格設定だと感じます。このレンズに先駆けて、2012年にはシグマが初のSGVシリーズとして人気が高い「35mm F1.4 DG HSM」。そして2019年にはタムロンからSPシリーズ40周年記念「SP 35mm F/1.4 Di USD (Model F045)」が登場しています。同価格帯にはカールツアイスの「Milvus 1.4/35」が存在していたり…。

EF35mm F1.4L II USMのレビュー・作例を集めているページはコチラ

EF35mm F1.4L II USM
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