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キヤノンEOS R5はフォトグラファーにとって最高の万能ミラーレス

PhotographyBlogがキヤノン「EOS R5」のレビューを公開。フォトグラファーにとって最高のミラーレスカメラと評価する一方、ビデオグラファーにとってオーバーヒートが足かせになるだろうと指摘しています。レビュワー曰く、モード変更はダイヤル式のほうが良かったとのこと。

静止画では最高の万能ミラーレスカメラ

PhotographyBlog:Canon EOS R5 Review

紹介・操作性・外観

  • EOS R5は市場をリードする多機能フラッグシップミラーレスだ。プロフォトグラファー・プロビデオグラファーにアピールするようなデザインとなっており、4500万画素センサーに8K動画機能を備えている。
  • 価格は4199.99ポンドとEOS R6よりもかなり高価だ。
  • 主なライバルはα7R IV、LUMIX S1R、Z 7などが存在する。
  • ボディはEOS R6のようなポリカーボネイト素材では無く、より頑丈なマグネシウム合金を採用している。どちらも同程度の耐候性を備えている。(訳注:実際には違いがあります)
  • R5はR6より重いが、ボディサイズは同等だ。EOS RやEOS RPと比べると少し大きい。
  • 4本の指で握ることが出来る深いグリップを備えている。
  • カメラ前面にはカスタマイズ対応の絞りプレビューボタンとN3端子に対応したレリーズ用ポートが存在する。
  • センサーは4500万画素であり、EOS最高画素数の5Dsほどでは無いが、それ以上のディテールとなるとキヤノンは述べている。
  • 常用ISO感度は100-51200であり、EOS R6より1段低い。
  • カメラ上部のデザインはEOS Rと似ている。個人的にはR6のようなダイヤル式のモード変更が良かった。動画モードへ移行したい場合はINFOボタンを押す必要がある。
  • 小さいながらも反応の良いシャッターボタンがあり、その後ろには小さなM-Fnがある。これは、ISO、連写、AF、ホワイトバランス、露出補正など、カメラの主要なコントロールに素早くアクセスすることが可能だ。
  • EOS RPに搭載されていたロックスイッチが、新型EOS R5ではロックボタンになった。その名の通り、カメラ上部の2つのコントロールダイヤルとリアコントロールホイールをロックし、誤ってカメラのキー設定を変更しないようにするものだ。
  • 背面のボタンレイアウトは、EOS 5シリーズのデジタル一眼レフカメラを使ったことがある人なら馴染みのあるデザインだ。キヤノンの伝統的なコントロールホイールをはじめとしたコントロールが搭載されている。
  • EOS Rでは物議を醸していたMfnバーの代わりに、ジョイスティックを搭載しているのも嬉しいところだ。
  • ジョイスティックが搭載されたことは非常に歓迎すべきことだが、位置が高いことに改めて驚かされた。ファインダーの中心とほぼ一致しており、多くのカメラよりも高い位置である。少なくとも最初のうちは、使い慣れないはずだ。最終的に慣れることができたものの、もっと低い位置にあってもよかったのではないか。
  • EOS R5の主な改良点は、前モデルのEOS RとRPにはなかったSETボタンを中心とした、キヤノンの伝統的なコントロールホイールが復活したことだ。
    これは、EOS 5シリーズのデジタル一眼レフカメラを使ったことがある人なら、すぐにおなじみの機能だと思う。
  • しかし、EOS R5に搭載されているものは、EOS 5シリーズに搭載されているものに比べて、実際にはあまり役に立つものでは無い。
    このカメラにはタッチ操作にも対応しているので、より素早く直感的に操作することができる。なぜキヤノンはコントロールホイールを搭載することにしたのだろうか?懐かしさからか?
  • 左端のメニューボタン横には、再生中の画像に星の評価を割り当てることができる新しいレートボタンがある(オフ、1〜5つ星)。
  • 0.5型576万ドットEVFは、動きの速い被写体を撮影する際、ラグを最小限に抑えるために最大120fpsで動作する。とても印象的な見栄えだ。
  • 3.15型 210万ドットのバリアングル液晶画面を搭載している。裏返して液晶画面を保護できるほか、バリアングル展開時にアイセンサーを自動的にオフにすることが出来る。
  • 前述したように、液晶画面はタッチ操作に対応しており、AFポイントの設定からシャッター、メニューシステムのナビゲート、再生中の画像の閲覧まで、すべての操作が可能である。レスポンスの良いシステムで、使っていて楽しい。
  • マイクポート、ヘッドフォンジャック、リモコンポート、USB-Cポート、HDMI接続端子があり、接続性の観点から、アマチュアのカメラマンやビデオグラファーが必要とするすべてのものを備えている。
  • 新型バッテリーを搭載してもバッテリーライフに大きな変化は見られない。幸いにも下位互換性があるので古いバッテリーも利用可能だ。
  • Bluetoothと2.4Ghz Wi-Fiを内蔵しており、スマートフォンやネットワークに簡単に接続して、高速なファイル共有やFTP/FTPS転送が可能だ。さらに、EOS R6にはない高速な5Ghz Wi-fi規格にも対応している。

画質・性能

  • 内部記録で8K 30p RAW動画に対応している初めてのフルサイズミラーレスだ。フル画角で最大30pの8K動画を撮影でき、デュアルピクセルCMOS AFも利用可能だ。従来のキヤノン製カメラと比べると歓迎すべきスペックである。
  • また、4:2:2 10Bit Canon-LogやHDR PQでの撮影にも対応している。8K動画の静止画切り出しも可能だ。
  • 8K動画は20分の連続撮影制限があるものの、大抵の場合は20分も持たずに冷却が必要となることが多い。
  • 4K 120pや4K 60pでも同様の問題が発生する。これを回避するには4K 30pを使う必要がある。
  • EOSシリーズで初めてボディ内手ぶれ補正を導入したカメラだ。信じられないほどの補正効果を獲得し、最大4秒の手持ち撮影でもシャープな結果を得ることが出来た。
    RFマウントの直径が大きいため、レンズ側手ぶれ補正が無くても8段分の補正が可能となっている。
    焦点距離を入力することで社外製レンズでも利用可能だ。
  • ボディ内手ぶれ補正のためか、カメラが少し分厚くなっている。
  • このカメラは12コマ秒のメカシャッター連写と20コマ秒の電子シャッター連写に対応している。20コマ秒での連写時にわずかなブラックアウトがあるものの、肉眼ではほとんど判別できない。
    バッファが詰まるまでに12コマ秒なら1000枚以上のC-RAWが撮影可能だ。RAWの場合は180枚ほどだ。
  • AF測距点はR6より僅かに少ないが、同じ最大100%のカバーエリアに対応している。
  • F1.2レンズと組み合わせた際は-6EVと見事な低照度AF性能を発揮する。
  • DIGIC Xプロセッサーにより、人間に加えて動物の検出追従モードを実装している。そして以前よりも遠くの被写体を検出出来るようになった。
  • 瞳AF・動物検出どちらも、この分野のリーダーであるソニーと同等であると判断した。
  • ISO 50からISO 6400までノイズレスのJPEG出力が可能だ。ISO 12800でノイズが目立ち始める。ISO 25600や51200ではかなり多くのノイズが発生するものの、十分に使える画質を維持している。小さなプリントであればISO 102400も使えるはずだ。
  • HEIF出力は対応機器が少ないものの、将来性のあるファイル形式だ。

EOS R5は4500万画素センサーと8K動画撮影、そして最先端のミラーレス技術を搭載した、キヤノン製カメラで最も多機能なカメラである。より手頃な価格のEOS R6が賢明な選択であるのに対し、EOS R5は可能な限り多くの点でパワーアップしたカメラである。

ただし、最も注目を集める8K動画モードは、いくらか深刻なオーバーヒート問題に苦しんでいる。時々いくつか短い8K動画を撮影するだけであれば問題無いだろう。しかし、連続して複数の動画や20分間連続動画を撮影したい場合、十分な冷却期間がなければ、カメラはシャッドダウンまで追い込まれる。高フレームレートの4K動画でも同様に、オーバーヒートの問題が発生する。

EOS R5とR6は、多くの操作性を共有しているが、決定的に違うのがモード変更方法である。撮影モードを変更するには、EOS R6の方がはるかに速いので、個人的にはダイヤル式の方が好みだ。それ以外の点では、適切なユーザーインターフェースを実装しており、一眼レフのインターフェースとうまく融合している。3つのコントロールダイヤルとホイール、ジョイスティックとタッチパネル、そしてRFレンズに見られるコントロールリングは言うまでもない。

特にAF、ボディ内手ぶれ補正、連写の新機能は評価に値する。R6も全く同様の機能を備えている点には注意が必要だが、従来の5シリーズをさらに洗練したものとなっている。
総合的に見て、EOS R5はフォトグラファーにとっては最高のオールラウンドミラーレスカメラであるが、動画撮影の面ではオーバーヒートの問題がマイナス要素となってしまった。

とのこと。
見事な動画機能はオーバーヒート問題によって出鼻をくじかれるものの、静止画用途では文句ナシのミラーレスカメラに仕上がっているみたいですね。背面ホイールの復活には疑問符を付けていますが、一眼レフ「5D」からの乗り換え需要を考えると、思いのほか重要な要素と言えるかもしれません。

目玉ポイントであるオートフォーカスや連写性能、ボディ内手ぶれ補正は、より手頃な価格設定のEOS R6と変わらないと言うのが悩ましいところですね。ボディ強度や解像性能、高度な動画機能が必要無ければEOS R6も検討したほうが良さそうです。

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