Lesnumeriquesがキヤノン「EOS R6」の手ぶれ補正をテスト結果を公開。レンズ協調手ぶれ補正の効果を確認しつつも、キヤノンの主張ほど効果的では無いと指摘しています。
Lesnumeriques:Labo – Canon EOS R6 : une stabilisation vraiment efficace jusqu'à 8 stops ?
- EOS R5とR6のミラーレスカメラは、レンズにもよるがセンサーと光学系の手ぶれ補正を組み合わせることで、最大8段分の手ぶれ補正をうたっている。
- センサーのメカニカルな手ぶれ補正は、ミラーレスでは今や定着している機能だ。オリンパス、パナソニック、ソニー、ニコンは数年前には導入済みである。
- キヤノンは長い間、カメラに手ぶれ補正を組み込まず、救いようのない保守的な姿勢を貫いてきた。2年前にキヤノンEOS Rが発売された時の失望感はかなり大きかったものだ。
- そして今日、キヤノンはゲームに復帰し、新しいフルサイズミラーレス2機種「EOS R5・R6」はどちらも機械式センサー手ぶれ補正を搭載している。
- キヤノンは中途半端な導入はせず、光学手ぶれ補正を搭載したレンズと組み合わせることで、さらに優れた性能を発揮する。
- この特定の組み合わせで、手持ち撮影で8段分のアドバンテージを獲得することが可能になる。 同社の言葉を借りれば、これは「全ブランドの中で最も効果的な一体型手ぶれ補正」となる。
- もちろん、これらの主張を独自のラボテストで確かめてみたいと考えていた。今回のテストでは、キヤノンEOS R6とそのキットレンズであるRF 24-105mm F4-7.1 IS USMを使用した。もちろん、光学手ぶれ補正を搭載している。
- 次に、光学手ぶれ補正非搭載のレンズを使い、テストを繰り返した。これは、光学手ぶれ補正の有無で本当に区別することができるかどうかを確認するためだ。
- 手ぶれ補正が効いていれば、光学手ぶれ補正が無くてもあっても、カメラの挙動に大きな違いはない。とはいえ、手ぶれ補正搭載レンズでは1段近くの伸びしろがあることに気が付いた。
- 富士フイルムX-T4+XF16-55mm F2.8と比較してみると、EOS R6はX-T4よりも良好だが、完全に凌駕している訳でない。キヤノンが主張する8段分とは言えない。
- しかし、キヤノンEOS R6で提供されている手ぶれ補正は役に立たないと主張するのは悪意に満ちている。さらに言えば、そろそろ補正効果を高めるのは限界なのかもしれない。
とのこと。
X-T4との比較は富士フイルム側にレンズ補正が搭載されていないのでフェアな比較では無いと思います。とは言え、フルサイズシステムでAPS-Cのボディ内手ぶれ補正と互角か少し上回ることが出来るのは凄いですね。
私もEOS R5で補正効果を確認してみましたが、「最大8段分」は確かに言い過ぎかなと思います。特に広角側で1/5-1/2秒を超えるスローシャッターでは成功率がグッと低下する印象。
標準・望遠側における効き目は高く、フルサイズとしては類を見ない補正効果と感じていますが、それでもオリンパスの「7.5段分」のほうが圧倒的に効き目が高い。
ただし、風景撮影など撮影距離が非常に長い場合は補正効果の高さを実感します。手持ちで2~3秒の手持ちスローシャッターが可能なミラーレスカメラはそう多く無いはず。少なくとも「フルサイズで手持ち撮影による表現の幅を広げたい(主にスローシャッターと言う意味で)」と考えているのであれば、EOS R5・R6は考慮すべき1台かなと思います。
「低感度ISOを維持した高画質な撮影」を意識する場合は素直に三脚の活用をおススメしたいところ。
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