ソニー FE 20-70mm F4 Gは実際のニーズに応える素晴らしいレンズ

Digital Camera Worldがソニー「FE 20-70mm F4 G」の初期レビューを公開。歪曲収差はソフト補正に依存しているものの、端から端までシャープで、小型軽量で実用的なレンズに仕上がっていると評価しています。

Digital Camera World：Hands on: Sony FE 20-70mm F4 G review

外観・構造：

個人的には24-70mm F2.8 GM IIよりも注目しているレンズだ。

一般的な24mm始まりのレンズと比べて、20mmと画角が広く、屋内や自然風景の撮影に適してる。

20mm始まりの標準ズームはソニーが初めてではないが、70mmまでの望遠域をカバーしているレンズはソニーが初めてだ。

開放F値がF4で固定されているので、動画撮影にも適している。

携帯性：

コンパクトではないが、他の高級ズームと比べると非常に軽量だ。

全長は比較的短いが、ズーム操作で内筒が伸びる。

FE 24-105mm F4 G OSSよりも小型軽量だ。

α7シリーズとの組み合わせでバランスが取れている。

操作性：

絞りリングとクリック解除やロックスイッチを搭載している。

絞りリングは歓迎できるが、少し小さい。

我々が手に入れたサンプルの絞りリングは少し硬かった。

ズーム操作は滑らかだ。

フォーカスリングは滑らかに回転する。

AF/MFスイッチはかなり硬い。

フォーカス：

フォーカスブリージングが光学的に抑えられている。

XDリニアのフォーカス性能は最新のAFに耐えうる性能であるはずだ。

0.39倍の最大撮影倍率は便利だ。

手ぶれ補正：

光学手振れ補正は非搭載だが、ボディ側で対応できる。

解像性能：

フレーム端まで見事なシャープネスだ。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

記載なし。

色収差：

収差は見当たらない。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

歪曲収差はデジタル補正に依存している。

補正を適用しない場合は目立つ樽型・糸巻き型の収差が発生する。

周辺減光：

記載なし。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

記載なし。

総評

FE 20-70mm F4 Gは、実際のニーズに応える素晴らしいレンズだ。軽量で携帯性に優れ、操作性の良いデザインである。高速AFに加え、シャープで、ディストーションフリー（見方によっては）のレンズで、旅行はこれ一本で済む。

しかし、これにはコストがかかる。超広角であることを差し引いても高価なレンズだ。 G Masterのような価格設定だが、G Masterではなく、16-35mmほど広い画角をカバーしているわけではない。とはいえ、理想を求めすぎると手の届かないレンズとなってしまうだろう。

長所：
・超広角
・3.5倍光学ズーム
・接写性能
・光学性能
・サイズと重量

短所：
・補正なしの歪曲収差
・Gレンズとしては高価

とのこと。
広角20mm始まりの珍しい標準ズームレンズですね。数年前から徐々にこのようなレンズが登場し始めていますが、20mmから70mmまでをカバーする高倍率のズームレンズは今のところありません。他のF4ズームと異なり、光学手振れ補正を搭載していませんが、ボディ内補正が一般的となった最新モデルであれば大きな問題は感じないはず。

DCWの初期レビューによると、3.5倍の光学ズームレンズとしては小型軽量で、α7シリーズと組み合わせてバランスが取りやすい模様。レンズサイズは24-105mmというよりは24-70mm寄りで、確かに携帯性や収納性に優れたレンズに仕上がっているように見えます。これで機能的な絞りリングを搭載し、防塵防滴仕様なのだから凄い。24-70mm F4と比べると割高と感じるかもしれませんが、このレンズで出来ることを考慮すると「安い」と感じる人もいることでしょう。

ソニー FE 20-70mm F4 G 最新情報まとめ

FE 20-70mm F4 G
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年2月10日	初値	1099ドル
マウント	E	最短撮影距離	0.3-0.25m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	0.39倍
焦点距離	20-70mm	フィルター径	72mm
レンズ構成	13群16枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F4	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	フッ素
絞り羽根	9枚
サイズ・重量など
サイズ	φ78.7×99mm	防塵防滴	対応
重量	488g	AF	XDリニア
その他	絞りリング・絞りロック
付属品
レンズフード