FE 20-70mm F4 Gは歪曲補正込みでも非常に良好な解像性能

Optical Limitsがソニー「FE 20-70mm F4 G」のレビューを公開。歪曲収差を補正した状態でも隅まで優れた解像性能が得られると高く評価。歪曲以外の収差も良く補正されているみたいですね。

Optical Limits：Sony FE 20-70mm f/4 G - Review / Test Report

外観：プラスチックの外装だが重厚感。花形フードが同梱。

構造：Gシリーズらしい妥協のないビルドクオリティ。がたつき無し。防塵防滴。

携帯性：非常に軽量。

操作性：豊富なコントロール。

AF：非常に高速で静か。

MF：高い接写性能。

手ぶれ補正：非搭載だが良い選択。

解像性能：全体的にとても良好。隅に向かって低下するが、それでも非常に良好。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：縁取りはあるが滑らかな玉ボケ。後ボケは騒がしいが前ボケは滑らか。

軸上色収差：記載なし。

倍率色収差：とても良好に補正。20mmで最も目立つ。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：20mmは9％と極端な収差。ズームすると減少。

周辺減光：歪曲収差を考慮するといくらか良好。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：平均を明らかに上回る。

光条：F8で顕著、F11-F16でシャープ。

作例集：

総評：ボケが必要のなければ上手くいくレンズだ。小型軽量で優れた画質はアウトドアフォトグラファーのお気に入りとなるだろう。

競合について：20mm始まりのズームは唯一無二。
（訳注：タムロン20-40mm F2.8を失念している模様）

備考：歪曲収差を補正した状態で解像性能のテスト。

とのこと。
広角20mm始まりの珍しい標準ズームレンズですね。数年前から徐々にこのようなレンズが登場し始めていますが、20mmから70mmまでをカバーする高倍率のズームレンズは今のところありません。他のF4ズームと異なり、光学手振れ補正を搭載していませんが、ボディ内補正が一般的となった最新モデルであれば大きな問題は感じないはず。

Optical Limitsでは他のレビューサイトと同じく強い歪曲収差を指摘しているものの、補正した状態でも非常に良好な解像性能を発揮していると評価。それ以外で特に問題となる欠点はない模様。

私もα7R Vと組み合わせて楽しんでいます。24-105mm F4 Gと比べると逆光耐性が改善し、望遠側のパフォーマンスも安定感があるように見えます。光学手振れ補正こそ搭載していませんが、広角よりのズームレンジならばボディ側の手振れ補正で対応できると思います。巨大な歪曲収差を補正する必要はあるものの、それを考慮しても価値のある一本と感じました。

ソニー FE 20-70mm F4 G 最新情報まとめ

FE 20-70mm F4 G
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年2月10日	初値	1099ドル
マウント	E	最短撮影距離	0.3-0.25m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	0.39倍
焦点距離	20-70mm	フィルター径	72mm
レンズ構成	13群16枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F4	テレコン	-
最小絞り	F22	コーティング	フッ素
絞り羽根	9枚
サイズ・重量など
サイズ	φ78.7×99mm	防塵防滴	対応
重量	488g	AF	XDリニア
その他	絞りリング・絞りロック
付属品
レンズフード