スポンサーリンク
RadojuvaがIrixの交換レンズ「Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1」Fマウント版のレビューを掲載しています。光学手ぶれ補正やAF対応ではありませんが、とても良好な光学性能で絞り開放からシャープな描写となっている模様。
- モダンで個性的なマニュアルマクロレンズだ。非常に高いビルドクオリティと光学性能を備えている。歪曲収差はとても小さく、色収差は実質ゼロ、周辺減光は極僅かである。
- レンズには電子接点があるので自動絞りやEXIF情報の記録に対応している。
- キヤノンEF・ニコンF・ペンタックスKマウントに対応しており、今回はニコンFマウント用を使用している。
- レンズの仕様
・150mm F2.8 1:1
・Dragonflyシリーズ(軽量ながら頑丈・防塵防滴)
・ニュートリノコーティング
・フォーカスリングロック機能
・スイス設計・韓国製造
・インナーフォーカス
(ピント距離・倍率・赤外線表示あり)
・取り外し可能な三脚座
・77mmフィルター
・最大撮影倍率 1倍
・11枚絞り
・F2.8-F32
・9群12枚構成(EDレンズ3枚・HRレンズ4枚)- レンズの特徴
・外装は傷や摩耗に強いコーティング
・鏡筒内部は軽量アルミニウム合金
・外装は軽量アルミニウム合金・マグネシウム合金
・フォーカスリングは滑り止め付き
・5点の防塵防滴シーリング
・金属レンズマウント・金属フィルターソケット
・レンズフード付属
・アルカスイス互換で取り外し可能な三脚座
・ほぼ全ての表示に蛍光塗料を使用
・金蔵部分の表示は塗装+刻印
・ハードケース付属
・スタイリッシュな外箱- 気になるポイント
・フォーカスロックリングはプラスチック製
・被写界深度表示なし
・フォーカスリミッターなし
・韓国製造
・フロント部分に衝撃吸収用のゴムカバーなし
・三脚リングに垂直・水平の表示なし
・APS-C用の追加フードなし
・Dragonflyのイメージがプリントされていない
・常に脱落するレンズキャップ- このレンズには重大な問題が一つある。D5600やD3500など、D60より新しいDXフォーマットのカメラに装着することが出来ない。内蔵フラッシュで突出したペンタ部と干渉するので物理的に取り付けることが出来ない。
- レンズタイプは何故かEタイプでは無く、Gタイプだ。
- フォーカスリングの回転量は270度だ。滑らかで快適な動作である。
- インナーフォーカスのため、フォーカシングでレンズが回転したり伸びる事は無い。
- 最大撮影倍率は1.0倍、この時のワーキングディスタンスは約18cmだ。
- フォーカスリングをロックすることが可能だが、ロックリングが小さなプラスチック製リングなので回し辛い。
- 電子接点を備えているが、フォーカスアシストは利用できない。(ピント距離は常に14mとなっている)
- フォーカスブリージングが非常に大きく、最短撮影距離では画角が狭くなる。このため、フォーカシングしながら画角の変化に対応しなければならない。
- FTZアダプター経由でZカメラでの動作は不明だ。
- 11枚の絞り羽根はどのF値でも形状が円形となる。
- 開放絞り値の表示はどのピント距離でも「F2.8」となる。一部のマクロレンズはピント距離によって開放F値が変化する。最大撮影倍率でのF値は4.5なので、露出には注意が必要だ。
- 非球面レンズを使っていないので玉ボケは滑らかだ。
- シャープネス
・F2.8からフレーム中央は良好だ。絞るとシャープネスがわずかに改善する。
・フレーム端や四隅に向かってシャープネスの低下は極僅かだ。
・実質、隅から隅までシャープなレンズである。- 歪曲収差
・とても小さく、修正の必要は無い。
・実写で歪曲を判断するのは難しい。- 周辺減光
・F2.8のみ目に付き、四隅で1EVほどとなる。
・無限遠時により目立つ。
・F8までしぼるとほとんど解消する。
・減光は後処理で簡単に補正可能だ。- 収差
・色収差はほとんど発生していない。
・コマ収差はほとんど発生していない。- 逆光耐性は許容範囲だが、厳しい条件ではフレアが発生する可能性がある。
- 素敵なボケ描写だ。
この素敵なレンズは良好な画質で欠点は軽微だ。最も驚いたのは高度な色収差補正である。光学手ぶれ補正やオートフォーカスは備えていないものの、比較的手ごろな価格設定を実現している。
長所:等倍マクロ・電子接点・F2.8・フォーカスロックリング・フォーカスリングの形状・便利な三脚座・11枚の絞り羽根・便利なハードケース・レンズフード同梱・非常に高い光学性能
短所:無限遠側のMFストロークが短すぎる・77mmの大きなフィルター径・外れやすいレンズキャップ・フォーカスアシスト非対応・実効F値が表示されない・光学手ぶれ補正なし・ピント距離がEXIFに記録されない・多くのDXカメラに物理的に装着不可・レンズプロファイルが無い・逆光耐性
とのこと。
ここ最近では珍しい一眼レフ用の望遠マクロレンズですね。MF限定ですが、自動絞りに対応しているので比較的敷居が低そうですね。ただし、実効F値と連動していないので露出モードによっては思わぬ露出ミスが発生するかもしれません。
他のレビューサイトでも光学性能の評価は高く、Radojuvaでも肯定的な結果となった模様。実写作例をいくつか掲載しており、確認する限りでは解像性能・ボケどちらも良好に見えます。
国内での価格は10万円を超えていますが、代理店を挟まず公式ストアから個人輸入することで安く手に入れることが可能。ただし、アフターサービスはあまりいい話を聞かないので注意が必要かもしれません。
Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1のレビュー・作例を集めるページはコチラ
Irix 150mm F2.8 Doragonfly Canon | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
e-BEST | ヤマダ | ノジマ | PayPay |
Irix 150mm F2.8 Doragonfly Nikon | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
e-BEST | ヤマダ | ノジマ | PayPay |
Irix 150mm F2.8 Doragonfly PENTAX | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
e-BEST | ヤマダ | ノジマ | PayPay |
関連レンズ
- EF180mm F3.5L マクロ USM
- Ai AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED
- APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
- APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
- SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1 (Model B01)
関連記事
- Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1 手ごろな価格だが見事な色収差補正
- Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1 は低価格な望遠マクロだが開放が少しソフトでMFが難しい
- Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1 交換レンズデータベース
サイト案内情報
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。