このページでは一眼カメラ用交換レンズ「SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1 (Model B01)」の情報を収集しています。
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- 2017.4.15:The Photoblographerをレビューに追加しました。
- 2016.5.19:ページを作成
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10年以上も前に発売されたレンズだが、ピント面はシャープでアウトフォーカスは往年のタムロン90mmを連想させるトロケるようなボケ味を持つテレマクロ。
ピント面は一言で表すとシャープだが、解像感と柔らかさが両立しており「カリカリ」とはやや異なる。色にじみと言うよりは上品な柔らかさと言う方がしっくり来る。さらにアウトフォーカスに向けてボケ味が滑らかにグラデーションがかる様はテレマクロらしい写り。ピント面とやや距離を置いた位置において、やや2線ボケが気になる場合もある。
オートフォーカスは現行のEF100L IS等と比較すると極端に遅く、諦めてマニュアルフォーカスで操作した方が精神的に良い。被写界深度がかなり浅いレンズで、尚且つ手ぶれ補正も搭載していない。そう考えると、三脚に固定しての使用が大前提で、マニュアル操作がメインになると考えるとあながち不便なものでも無い。
反面、手持ち撮影はマクロ域では被写界深度が浅くちょっとした手振れでピント面がズレる。オートフォーカスが遅いという理由であまりオススメ出来ない。「オートフォーカスも使うことが出来る」程度に考えておいたほうが良い。
特徴的な機構として、鏡筒に設置されたリング(FEC:フィルターエフェクトコントロール)でC-PLフィルターの操作をする事が出来る。他のレンズのように、いちいちフードを外したり小さなフード窓から指を突っ込んで細かい調整をする必要が無いので楽ちん。
本レンズの特徴は90mmマクロに似た柔らかい描写というだけでなく、テレマクロながら軽量で非常にリーズナブルな価格という点を見逃せない。純正がおよそ3倍程の値付け、シグマの同様のレンズですら2倍程の価格を考えるとかなりお手頃価格だ。
手ぶれ補正が無かったり、AFが遅かったりとシーンを選ぶレンズではある。しかし、三脚を使ったマクロ撮影という分野においてはそこまで不便をする事なくトロケるようなボケを得ることが出来るナイスなレンズだ。
関連レンズ
- EF100mm F2.8L マクロ IS USM
- EF180mm F3.5L マクロ USM
- AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F/2.8G IF-ED
- MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM
- APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM
- APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
- SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (Model272E)
- SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004)
- SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)
- atx-i 100mm F2.8 FF MACRO
- AT-X M100 PRO D
- Milvus 2/100M
- 100mm F2.8 ED UMC MACRO
- Laowa 100mm F2.8 Ultra-Macro APO
- Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1
海外の評価
Radojuva
- 2003年1月1日に発売され、2016年には既に生産終了している。
- タムロンのマクロレンズの歴史はかなり長く、1979年の「90mm F2.5 Model52B」から「SP 90mm F2.8 Di VC USD Model F017」まで続いている。
- 日本製でビルドクオリティはとても高く、頑丈で信頼できるものだ。
- 重量は800g強だ。この専門的なレンズにとって大きな問題とはならない。
- 三脚座は取り外し可能だ。三脚リングには3つのポジションにマークがあり、素早く垂直・水平に設定することが可能だ。
- レンズフードは大きなプラスチック製だ。逆さ付けに対応している。
- FEC機能を備えており、フィルターを操作できるリングを備えている。リングを操作することでC-PLやNDフィルターを操作可能だ。これによりフードを装着した状態でもフィルターを操作することが出来る。
リングは十分な幅だが、不快な摩擦とノイズが発生する。
マイナーな欠陥ではあるが、このようなリングが有用でとても興味深いものだ。 - オートフォーカスは非常に遅い。無限遠から最短撮影距離までの動作時間はとても長い。こいつは本当に亀だ。
- フォーカスリングは180度で回転する。滑らかに動作するので指一本で操作可能だ。
- 1:1の撮影におけるワーキングディスタンスは25cmだ。レンズフードを装着した状態でも15cmも残っている。
- フォーカスモードを切り替える場合はリングをスライドする。
- フォーカス機能
・被写界深度指標があるものの、F32のみだ。
・使用するカメラによってフォーカス速度は多少異なる。
・フォーカス中はレンズもカメラもかなり騒がしい。
・フォーカスブリージングの影響がとても大きい。最短撮影距離は画角が狭くなる。
・このレンズはDタイプのレンズである。
・被写界深度指標は撮影倍率付け。
・フォーカスリングの回転方向が「Micro Nikkor 200mm F4D」と一致しない。
・テレコンバージョンレンズとの互換性は不明。
・AFリミッターが存在しない。
・サードパーティ製レンズのため一部のニコン製カメラでは動作しない。 - 絞りリングを備えているが、対応していないカメラでは「F32」に設定しないとエラーが表示される。
- 絞り羽根は7枚だ。円形絞りのためF3.5からF8まで均質な形状となる。さらに絞ると七角形がハッキリと現れる。
- 無限遠で絞り開放時にのみ「F3.5」となる。最短撮影距離の場合は実効F値がF5.6となる。フォーカス中に絞り羽根が僅かに閉じて絞りが閉じる状態を確認可能だ。このような動作はマニュアル露出時などでとても重要だ。
- 画質
・開放でも中央は良好なシャープネスだ。
・四隅のシャープネスは僅かに低下する。
・F8-F11でピークのシャープネスが得られる。
・近距離・遠距離どちらでも良好な解像度となる。
・歪曲収差はとても少ない。
・無限遠時の絞り開放で周辺減光が目に付く。
・全体的に色収差が少ない。
・色収差はフレーム端や四隅の細部で目に付く。
・絞ると色収差が少し低下する。
・強烈な逆光時にコントラストが僅かに低下する。
・何故かBBARコートを使用していない。
本当にお気に入りのレンズだ。Tokina 100mm F2.8 Macroに加えて長く使える2本目のレンズである。個人的に72mmより77mmフィルターのほうが良かった。少し前に「Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1」を紹介したが、特別の思い入れは無かった。このレンズは古いが個性的な魅力がある。
・ニコン一眼レフ用レンズで200mm F4Dに最も近い
・キヤノン一眼レフ用レンズでEF180mm F3.5Lに最も近い
・ソニー一眼レフ用レンズでAPO300mm F4に最も近い
・なぜかPENTAX用モデルは存在しない。
とても面白いマクロレンズで、優れた光学性能を備えている。残念ながら多くの点でシグマのマクロレンズに負けてしまうが、それでも非常に魅力亭なソリューションである。
長所:最高品質のSPシリーズ・等倍マクロ・脱着可能な三脚座・レンズフード同梱・インナーフォーカス・フィルター操作リング・特殊レンズ使用・レンズプロファイルあり・高い光学性能・低色収差
短所:ボディ側駆動のAF・防塵防滴非対応・FECリングの操作性・煩く遅いAF・AFリミッターなし・AFモードスイッチではない・フォーカスリングの回転方向が異なる・7枚の絞り羽根・テレコン非対応の可能性あり・逆光耐性
Radojuva:Обзор Tamron 180mm 1:3.5 LD DI SP AF [IF] MACRO 1:1
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