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M.ZUIKO ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 野生動物の撮影が楽しくなるスーパーズームレンズ

The Phoblographerがオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」のレビューを掲載。高い光学性能と良好な発色、そして高速AFなど、基本性能を高く評価している模様。

The Phoblographer:Powerful, Portable, and Affordable: Olympus 100-400mm F5-6.3 IS Review

  • マイクロフォーサーズユーザーが手頃な価格のスーパーズームを求めるなら、ここ数年はパナソニック「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 ASPH./POWER O.I.S.」しか選択肢がなかった。しかし今、オリンパスが新しい「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」を引っ提げてこの市場に飛び込んできた。このレンズは、レンズロードマップに登場した瞬間から、野生動物、さらには一部のスポーツ写真家が熱望してきたものだ。
  • レンズ仕様
    ・焦点距離:100-400mm
    ・15群21枚(4ED・2SHR・2HR)
    ・防塵防滴:IPX1
    ・AF:MSC
    ・最短撮影距離:1.3m
    ・最大撮影倍率:0.09-0.29倍
    ・絞り羽根:9枚 円形絞り
    ・最小絞り:F22
    ・手ぶれ補正:3段分
    ・フィルターサイズ:72mm
    ・サイズ:86.4×205.7mm
    ・重量:1120g
  • 経験豊富なマイクロフォーサーズユーザーが最初に気が付くのはレンズサイズだ。フルサイズの同等品と比べると小さいが、マイクロフォーサーズレンズとしては最大級である。縮長で「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」とほぼ同じサイズである。
  • ズームすることで300mm F4よりかなり長くなる。それでもレンズが扱い辛く感じることはなく、E-M1 Mark IIIとの組み合わせで全く問題ない。
  • 幅広いズームリングと小さめのフォーカスリングを搭載している。
  • 三脚リングが付属している。素晴らしい付属品だが、短くずんぐりとしたデザインでサイズが少し小さい。アルカスイス互換のため、そのまま雲台に搭載することが出来る。
  • 側面にはIS・AFリミッター・フォーカスセレクタースイッチがある。PROシリーズでは無いのでフォーカスクラッチは非対応だ。
  • 100mmでズームリングをロックすることが出来る。
  • ビルドクオリティは優れている。金属鏡筒では無いが、高価なPROレンズと同等の防塵防滴仕様だ。IPX1に対応しており、モトクロスレースで飛散する埃や汚れ、そして嵐や雨に耐えることができた。
  • 最大の不満はズームリングのグリップがとても粗いことだ。出来ればラバーグリップが良かった。
  • ズームリング・フォーカスリングはどちらも適切な抵抗量で滑らかに動作する。
  • レンズフードはスペシャルなものでは無いが、キッチリ仕事をしてくれるものだ。
  • 超望遠レンズは振動を拾いやすく、コントロールするのが難しいものだ。しかし、このレンズは800mm相当の焦点距離でも手持ちで保持しやすい。
  • このレンズの光学手ぶれ補正はボディ側の補正と連動しない。このため、どちらかの手ぶれ補正を使うことになる。個人的にはレンズ側の手ぶれ補正の結果に満足している。400mm 1/100秒でとてもシャープな結果を得ることが出来た。
  • フォーカスリングは使いやすいが、クラッチ機能が無いのは残念だ。ただし、フォーカスモードを素早く切り替えることが出来るスイッチを搭載している。
  • ズームレンジ全域で最短撮影距離が1.3mと短い。
  • 2つのテレコンバージョンレンズに対応しており、最大で1600mm相当の画角を得ることが可能だ。マスターレンズほどシャープでは無いが、1600mm相当の画角が得られるのはとても楽しい。
    ただし、テレコン装着時は最も暗い場合で開放F値がF13となる。適切な露出を得るためにはそれなりにISO感度を上げる必要がある。
  • とは言え、光が回っている状況だったり、シャッタースピードを遅くすることが出来る場合はISO感度を抑えることが可能だ。
  • オートフォーカスはとてもパワフルだ。地元のモトクロスレースでジャンプ中のバイクを撮影した際は見事な成功率だった。環境が良ければ素晴らしいAF性能となるだろう。フォーカスリミッターは使った方が良い。
  • 低照度・低コントラスト時はAFで少し苦労する。しかし、最終的には被写体へ合焦する。
  • 画質は素晴らしいの一言だ。何かが欠けているスーパーズームレンズも多いが、このレンズはシャープで優れた発色である。
  • このようなレンズでボケを重視する人は少ないと思うが、焦点距離が長いので大きなボケ量を得ることが出来る。広角側を使うとボケが騒がしくなる。深いでは無いが、これまで見た中で最高の描写とは言えない。
  • 色収差について何も心配することは無い。
  • 100-350mmで隅から隅まで驚くほどシャープなレンズだ。400mmではいくらか低下するものの、あまり心配する必要は無い。等倍でチェックしない限り気が付かないだろう。
  • テレコンバージョンレンズを装着するとシャープが少し失われる。

オリンパスED 100-400mm F5-6.3 ISは、野生動物や特定のスポーツ写真家を最後まで楽しませてくれる素晴らしいスーパーズームだ。驚異的な光学性能、ゴージャスな発色、および全体的に優れたオートフォーカス性能のおかげで、マイクロフォーサーズで最も長い焦点距離をカバーできる。

IPX1の耐候性と評価されている事実を含めて、1,499ドルの価格設定はバーゲンセールだ。野生動物の写真家が購入して後悔することはないだろう。

長所:並外れた画質・手持ちでも簡単に扱える光学手ぶれ補正・IPX1の防塵防滴仕様・優れたビルドクオリティ・テレコンバージョンレンズ対応・優れた発色・高速AF・深度合成対応・価格

短所:ズームリングの質感・低照度や低コントラストでAFが迷う・アルカスイス互換の三脚座が少しずんぐりとしている

とのこと。
このレンズのレビューとしては比較的シャープネスの性能を肯定的に評価しています。作例はリサイズされているため、正確なところは不明ですが、レビュワーとしては好印象ね結果のようです。

オートフォーカスは40-150mm F2.8のようなデュアルVCM駆動ではありませんが、十分良好なフォーカス速度を実現しているようです。像面位相差AFに対応するE-M1系と組み合わせる限り、特に大きな問題は無さそう。とは言え、開放F値がF11と暗く、夕景や逆光シーンで苦戦する機会はあるかもしれません。

M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS交換レンズデータベース

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